プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

先日金曜ロードショーであったので久しぶりに観てみたのですが、千尋の母親が千尋に冷たいのは結局なぜなのだろう、と疑問に思ったので質問させていただきます。自分なりに考察してみたのですが、ネットに上がっている説も含め、どれも納得がいきません。
個人的な考察で構いませんので(むしろニッチな説を楽しみに待っています)、ご回答いただけると幸いです。

以下、頑張って自分で考察してみて様々な説の納得いかない理由を書いています。長いので読まずにご回答いただいても結構ですが、できればこれら3つの説以外、あるいは私の納得いかない理由をひっくり返す考え方を教えていただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。

①元々そういう母親
もちろん、人それぞれなのでそういう母親もいますし、特に何も考えずに設定したと言われればそれまでですが、主人公の母親という大事な役割を持つキャラクターの設定をそこまで雑にするのは考えにくいなと思ったので、この説は違う気がしました。

②湯婆との対比
これは、比較してみると確かにそうだなと思ったのですが、この作品の大まかなあらすじを考えてみたところ、これが理由なら正直監督の育児的感性はズレているのでは?と思ってしまうので、この説は違うんじゃないかなと思いました。
この話の大筋が『甘ったれな少女が1人になって働くしかない環境の中で自立・成長していく話』なので、むしろ冒頭の千尋の甘ったれ感を出すには優しいくらいが丁度いいのでは?という違和感が残りました。

③千尋のせいで兄が死んだ
「千尋が川で溺れた時、助けた兄(ハク?)が死んだ」という説をネットで見かけました。これはすごくドラマチックで一番納得のいく説だったのですが、もう一度見直してみると、なんだかこじつけのように感じてしまいました。
たしかに、千尋がハクの背中に乗っている時の回想シーンでは、明らかに千尋ではない腕まくりをした男の人の手が出てくるんです。あの手がハクでないなら誰だよ、というくらい選択肢は絞られますし、命を賭して助けた妹なら、自分の名前を忘れた後でも覚えてることにも納得がいきます。
ただ、同じシーンでハクは「靴を拾おうとしたんだね。千尋が私の"中"に落ちてきて……」と言っています。それに、"ニギハヤミ・コハクヌシ"という明らかに人間ではない名前を思い出して目を輝かせている。あれだけ目を輝かせたシーンで嘘を言っているとか記憶が混乱しているとは思いづらく……。
以上の結果から、彼らが兄妹であるという考察も考えにくいなと思いました。ぜにーばの家から帰ってきた時にハクだけ橋を渡らなかったのも、自分が神様だと思い出したから(昼なので渡れない)、と考察するとお腐れ神様→名のある川の主のフラグも回収できる……気がする。

A 回答 (6件)

お礼ありがとうございます。



私がこの作品で不思議に思ったのは、町に物が溢れていて、それを誰に断りもなく食べても問題がないということです。
そして、それは実在するかどうかわからない虚飾であるということ。
正に、バブル経済といえば、そのもののような気がいたします。

トンネルを抜けるまでの両親は、宮崎駿さんの子供の頃のイメージのような気がします。

宮崎駿さんが4歳の頃、空襲で車で非難する時に車は既に満杯で、助けてという親子を乗せることはできなかった記憶は、心に残ったとあります。
宮崎駿さんの作品には、戦争と平和、贅沢と貧困、繁栄と滅亡はいつも表裏一体で繋がっているということを訴えているのではないかと感じています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

たしかにそれは私も不思議に思いました。
世界自体が虚飾、バブル経済を思わせるものであると……。そう考えると、「後で払えばいいじゃない」というセリフも、架空のお金ばかり出回った時代の価値観と重なり(高校政治経済程度の知識しかありませんが)なんだか納得がいきますね。

しかし、監督は幼い頃にそんな悲痛な体験をされたのですね……。今後はそういった作者の意図にも目を向けて見てみようと思います。
ありがとうございます。

お礼日時:2022/01/10 21:12

あのう。

質問とは直接関係ないんですけど、ハクは龍というより、「河」そのものなんですよ。
古代の考え方では、そもそも河そのものが神格であり(だから河そのものを○○太郎と人格化することがある)、ハクは河そのものなんですね。そして河の化身として龍(竜)になるわけなんです。

これを、知っておかないとおかしなことになってしまいますよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
すみません、私の書き方が悪かったです。
私は、ハクは河そのもの=河の神様という認識をしています。その化身として龍になることも。

※すみません、ここから長くなります。補足で書いた方がよかったかもです。すいません。

ただ、兄妹説をこじつけだけど否定はできないなと思ったのは、ある映画評論家の方が、回想シーンで水に入る男の子の手が誰なのかわからない(ここまで緻密に描いておいて、映画に出てこない人間であるとは考えにくい。川の主を擬人化するという手法を取ったというのも考えにくい)から、これは千尋の兄だった頃のハクで、自分を犠牲にして妹を助けた結果川の神に昇格したとするといろいろ辻褄が合うと言っていたからです。(宮崎駿は千と千尋制作後に「自分はいつか銀河鉄道の夜を描かなきゃいけないと思っていた」と言っている。車窓の風景も酷似している。銀河鉄道の夜のテーマを考えると、筋は通る)
たしかに、自分の名前を忘れても千尋のことを覚えているの、少し不自然というか、「浅瀬に運ぶ」と言う程度には大きな川だと思うので、川で溺れた子どもは千尋だけじゃないと思うんです。しかも一目見てパッとわかるし。何年経っても覚えてるくらいの印象って、命を賭して助けるくらいしないと残らないんじゃないかな……と思って。それに、昔から川の主ならむしろ湯屋で癒される側のはず、魔法なんて学ばなくていいんじゃないかな………。とか、たしかに腑に落ちない部分がたくさんあったんです。
でも兄妹説も腑に落ちないから、他にあるのかなーと思って質問させていただきました。
長くなってごめんなさい。

お礼日時:2022/01/10 14:59

バブル世代の人がモデルという、情報がありますね。


それから、宮崎駿さんのどの作品にもお母さんの影響を受けた女性が登場しているとあります。
宮崎駿さんの実家は裕福な家庭で、母親は勝ち気でハキハキとした女性だったようです。
母親の写真も何処となく似たところがあるようです。
ただ、トトロの母親のように病気になられたようで、本人も4人兄弟の次男なので母親とべったりとした関係ではなかったようです。
私は、母親とバブル世代の親をお手本として描かれているように思います。
宮崎駿さんは、いつまでも童心をお持ちの方なんだろうと思いますよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
バブル世代の母親にはああいった子どもにあまり関心がない人が多かったということでしょうか?
バブル期に生まれていなかったので社会背景がわからず……。

お礼日時:2022/01/10 14:23

私は湯婆婆との対比だと思ってました!



子供に関心がない、ということは、
例えば子供にやらせて成長を促すことであっても面倒だから自分(母)がやっちゃお。
とかが起こって千尋は自主性に欠けたとも考えられるのかな、って。(子供が返事をする前に親がしちゃえば、子供はしなくなるよね。でも坊みたいに甘やかされてる訳じゃないから、我儘ではない。)

あとは時代背景として映画が公開された後くらいから、
モンスターペアレンツとかが問題になって、社会的に「親」の問題に焦点があたることが多くなった。
宮崎駿監督は社会問題とか取り上げることが多いから、そういう親を出したかったのかな、って。

ただ色々考察しても最終的に思うのは、天才(監督)の考えてる領域には辿り着けないということww
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
なるほど!面倒だから子どもにやらせず自分でやっちゃうパターンは考えていませんでした!
それならスルッと納得いきますね!
社会問題もたしかに宮崎駿ならありえそう………。
考察したところで正解はわからないんですけどねw
本当に、天才の脳内って一生謎だ〜〜〜

お礼日時:2022/01/10 02:27

単に 声優が下手だから・・では?



上手い声優は 一言だけでも聞きやすいし 情景も解かる
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
たしかに声の抑揚がもっとあれば冷たい印象にはならなかったかもですね……!
その説は大いにあり得そうです。

お礼日時:2022/01/10 02:17

ハクって、兄だったの⁉︎普通に川に住んでる龍かと思っていたけど、、、千尋のせいで兄死んだの⁉︎兄いたことも知らなかった

    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そういう深読み考察があったのを見つけただけで、事実かどうかはわからないです………。
混乱させてしまってごめんなさい!

お礼日時:2022/01/10 02:15

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!