No.14
- 回答日時:
No.8でコメントした者です。
もうコメントを入れるのはやめようとも思いましたが……。
>ところで、主語でないのに「が」がつく文は他に、
>「私は花が好きだ」などがあると思いますが、この場合は「私」が主題で、主語は無いとお考えですか。
は、本題とはちょっと違う追加質問のようなので。
まず、本題に関して補足です。
2.「鼻が長い」が述部で「象」が主語。「象は(鼻が長い)」が一番自然という考えもごもっともだと思います。
元々の例文は下記のように考えることができると思います。
(名詞1)ハ(名詞2)ガ(形容詞)
「名詞1」が人や生物だと、主語っぽくなります。
下記だとどうですか。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12752189.html のコメントNo.11に書いた例文です。
1)彼ハ恋人ガいる
2)私ハ弟ガいる
3)庭ハ鶏ガいる
4)関西ハ親戚ガいる
1)〜4)は「(名詞1)ハ(名詞2)ガ(いる)」の形です。3)4)も〈(名詞1)ハ〉が主語でしょうか。
「名詞1」を人や生物ではなくし、「象ハ鼻ガ長い」に合わせて後ろを形容詞にしましょうか。
東京ハ人ガ多い
東京ハ空ガない
公園ハ鳩ガ多い
もっと極端な例だと「きょうハ天気ガいい」というのもあります。
いずれも〈(名詞2)ガ〉が主語だと思います。
さて、追加質問に関して。
「私ハ花ガ好きだ」の場合の主語(正確には主格?)は何か。「花ガ」なので、これが主語と考えてもいいと思います。
ただ……「ヲガ交替」の場合は、目的語を表わすはずです。
「ヲガ交替」に関して書きはじめると長くなります。
下記あたりですかね。
【「ガ」か「ヲ」か──「本ガ読める」か「本ヲ読める」か】改〈2〉
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12353707729.html
以下は一部の抜粋(重言)。
===========引用開始
「好悪、希望、可能などの対象を示す」といった記述があるはずです。具体例をあげると次のようになります。
・本ガ好きだ(好悪)
・本ガ読みたい(希望)
・本ガ読める(可能)
さらに、この用法に関してはガのかわりにヲを使う例もふえている、と記載している辞書もあります。「本来はガを用いるべきで、ヲも許容される」というのが、文法的な考え方になるのでしょう。
===========引用終了
このほかに、先にご紹介した「難易文」もあります。ほかにもありそうです。
【「〜やすい」について伺いたいです。その2】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11332287.html
「巧拙」(○○ガうまい/○○ガへた)を加える人もいますが、「ヲ」にはできないので「ヲガ交替」とは別のものでしょう。
さらには、↑をmixi日記に書いたものにいただいたコメントも勉強になりました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=5019671&i …
ポイントは2つですかね。
1)「が」は必ずしも主語を示さない
2)「〜たい」は「ガ」になりにくい例が多い
ちなみに、当方はこういう問題を考えるときに、「主語は何?」とはできるだけ考えないようにしています。話がややこしくなるだけの気がするので。
疑問がありましたら、新たな質問をするのがよろしいかと。
ありがとうございます。
No.8 の回答の中で、「私は英語が話せる」を「が」がついても主語ではない例として挙げられていたので、こちらの文はどうお考えかと思って質問してみました。
No.13
- 回答日時:
「は」が係助詞、主題の提示、と説明されるのは間違いないですね。
続く内容はその提示した主題に関する内容に限定される。
続く内容が、独立した文、(主語、目的語、述語)であってはいけないという決まりはありません。
像は鼻が長くて体重が陸上生活の動物では最も重い。
5W1Hといわれるような内容を簡単な言葉で表現するときだけに通用するのが、主語、修飾語、目的語、述語。なんでしょう。
No.10
- 回答日時:
>象は鼻が長い動物だ
私の回答を呼んでそう思われたなら趣旨が違います。
例えば、鼻の長さ・高さの話をしているとします。
象は長い
ネコは低い
会話成り立ちますよね?
あくまで、諸語は象は、述語は長い、です。
※この点、岩波新書の赤本に日本語文法の本があって、それこそ冒頭に出てくるので読んでみると面白いです。
日本語の文法を考える だったかな?
そうでしたか。それは失礼しました。私の読解力不足です。
> 例えば、鼻の長さ・高さの話をしているとします。
象は長い
ネコは低い
会話成り立ちますよね
そういう状況でならそうですね。
No.9
- 回答日時:
No.6 の応答に応えて
>>よく意味がわかりませんが、
No.8 の回答にあるように、
三上文法によると、英語などインド・ヨーロッパ語では主語は述語動詞の形を決定する重要な成分で必要不可欠なものだが、日本語には初めから主語などというものは存在していない。
ということになりますが、「日本語には初めから主語などというものは存在していない」ということにはなりません。「~は~だ」「~が~だ」という単純な実体と属性の判断文については屈折語文法の主語という概念も有効ですが、屈折語には無い助詞「は」と「が」という判断の相違を組み合わせた立体的な認識構造を表す「~は~が」構文は単純な主述関係では捉えられないということです。
三上章の形式主義的な言語観では助詞「は」「が」の意義を理解できず、定義不明な主題という次元の異なる概念でこれを誤魔化しているに過ぎないということです。
No.6 で回答したように、助詞について説明しながら、この「―は―が―」の形式について対象と認識の関係に基づき正しく解説することが、文法の任務ではないかということです。■
No.8
- 回答日時:
結論だけを書くなら、「学校の国語の時間に習う文法では解決できない問題」でしょう。
理由を書くと長くなります。
学校文法は「主語」「述語」を重視している気がします。単純な文の場合はそれでもいいと思います。
しかし、「ハガ文」をはじめ、複雑な文型になると、その方針では無理がある気がします。
詳しくは下記をご参照ください。
【○○に(は)△△がいる構文 ○○に(は)△△ができる構文 goo〈4〉】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12722025718.html
以下は一部の抜粋(重言)。
検索の上位に来るものは、どれも読み応えがあり、あんまり長いと読んでいられない。
個人的な趣味で判断すると、下記あたりがいいかも。
【ことばの広場 日本語に主語はあるのか】
https://langsquare.exblog.jp/10385016/
===========引用開始
学校文法では、「花は」や「花が」を主語だと教える。(日本語に主語はある)
三上文法では、「花は」を題、「花が」を主格とする。(日本語に主語はない)
私自身、中学生の頃、体言(名詞)に助詞の「は、が、も」がつくと主語になると教わった記憶がある。私も長い間、日本語に主語はあると信じて疑わなかった。ところが三上文法によると、英語などインド・ヨーロッパ語では主語は述語動詞の形を決定する重要な成分で必要不可欠なものだが、日本語には初めから主語などというものは存在していない。助詞の「は」と「が」はまったく性質の異なるものであり、これに「主語」という同じレッテルを貼っているのはおかしいというのである。
確かに、「象は、鼻が長い。」という文の主語は何か、と尋ねられたら返答に窮する。学校文法に従えば「象は」も「鼻が」も両方とも「主語」ということになる。しかし、単文に2つの主語があるのは変だ。三上文法によると、「象は、鼻が長い。」という文において、「象は」は題(主題、題目 topic)で、残りの部分「鼻が長い」は解説 (comment) だという。この文の場合、「鼻が」という主格が解説に含まれている。
===========引用終了
三上文法では「鼻が」も主語ではなく、「主格」なのね。そこは「主語」でもいいのでは。
ということで、「象は鼻が長い」の主語は、学校文法では不明。
三上文法(おそらく「日本語文法」でも)なら、「主題」は「象は」で、主格(主語じゃダメ?)は「鼻が」。
どうも現状では後者のほうが主流みたいなんで、逆らう気はない。
ちょっとだけ補足しておく。
前問にあたる【東京はにぎやかで人が多いです】なら、No.15のOKATを支持する。
===========引用開始
東京はにぎやかで人が多いです。
「東京はにぎやかで」+「(東京は)人が多いです。」
主題 述語 (主題)主語 述語
===========引用終了
ただし、「私は英語が話せる」などの場合はちょっと違ってくる。
この場合の「ガ」は「ヲガ交替」(難易文を含む)の「ガ」だから、目的語だろう。
【「〜やすい」について伺いたいです。その2】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11332287.html
ありがとうございます。
結論は「学校の国語の時間に習う文法では解決できない問題」というお考えであることはよく分かりました。
理由はよく分かりませんが。
ところで、主語でないのに「が」がつく文は他に、
「私は花が好きだ」などがあると思いますが、この場合は「私」が主題で、主語は無いとお考えですか。
No.6
- 回答日時:
英語などの屈折語にみられる単純な主述関係の主語はありません。
これは、いわば、スーツケース的な固定した関係です。
膠着語である日本語は入子型の認識、表現構造になっており、「~は~が~」構文は日本語に独特の構文です。
この「は」は特殊性の認識を表し、象という特殊な対象の一部である、「鼻」の個別性を「が」で捉え、その属性を「長い」と表現しています。
対象はまずその特殊性において、さらに特殊性の側面の個別性において、二重に捉えられながら一つの文に統一して表現され、立体的な認識が「は」と「が」の使い分けにより区別して示されています。
「~は~が~」の形式は、日本語的なスーツケース的構文として独自性を持った表現です。■
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皆様の意見を私の分かる文法の範囲でまとめますと、「象は鼻が長い亅の主語は?
1. 述語は「長い」であり、長いのは象でなく鼻だから「鼻」が主語。
では「象」は何かということになりますが、学校の文法としては修飾語でしょうが何を修飾しているのかはよく分からない。「鼻」か「鼻が長い」か。
以下続く
(続き)
2.「鼻が長い」が述部で「象」が主語。「象は(鼻が長い)亅
主語「象」の述部がさらに「主語+述語」であるという階層構造になっている。英語にはこういう構造は無いと思います。韓国語にはあります。アスナロウさんの「日本語的なスーツケース的構文」とはこのことに関係あるのかもしれません。
3. 「象は鼻が長い動物だ」を省略したもの。従って「象」が主語。「動物だ」が述語。「象は(鼻が長い)動物だ」
「象は鼻が長い動物だ」なら英語にもあります。外側の述語の「動物だ」は分かり切っているので省略したのでしょう。分かり切っている主語はよく省略されますから。
私には 2. の考えが一番自然に思えます。