アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

https://news.mynavi.jp/article/20220410-ef67/
の記事を読みました。
その中に、
「R貨物はEF200形を使い、「セノハチ」で1,100tコンテナ列車の牽引試験を行った。試験は成功するも、実現には至らなかった。理由のひとつは電力の供給が間に合わなかったこと」
とあるのですが、
EF200の出力は6000kwwです。
そしてEF210の出力は3390kwです。
EF200の6000kwの電力が間に合わないのに、EF210の本機と補機を合わせて6780kwの電力をどうやって間に合わせるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

こんにちは、他社ではありますが電車運転士をしております。



>EF210の本機と補機を合わせて6780kwの電力をどうやって間に合わせるのでしょうか。

間に合わせてないですよ。
冒頭から出鼻を挫くような事を申し上げてごめんなさい。

質問者様のアタマのなかで、セノハチ区間は2台の電気機関車がフルパワーで登っているイメージがあると思うのですが、

▪️空転するリスク(空転現象とは、非力だから発生するのではなく、力が過剰で伝えきれないからこそ起きてしまう現象)がある。
▪️後ろの補助機関車がフルパワーで押し上げなどしてしまったなら、中間の貨車の連結器に過剰な押し上げ力が加わって貨車が浮き上がり、脱線する危険がある。

先頭の本務機関車の機関士は、この区間に限らず電圧計を見て、架線電圧降下を確認したら出力をセーブして操縦しています。
フルパワーでグイグイ登って行くわけでは無いのです。
空転を気に掛けながら、力を加減しつつ登っているのです。

先頭が80%のパワーで登っていたら、補助機関車は60%のパワーで押すと言うように。

こうやってセノハチ区間を越えています。

─────────────────────────────────────────

EF200でも良かったのではないのか?
単機だから車両数も抑えられてメリットがあったのではないのか?

それはその通りなのです。

ただ、EF200の場合は、その出力が物語るように電気を消費しすぎる問題と、線路有効長の問題で、実際の場面で平坦線ではそこまでの出力は要らなかった。

セノハチ区間で言えば、更に先述の空転の懸念。
同じ編成出力ならば、1両より2両の方が空転しにくいのです。

自動車でも高出力なスポーツカーだと、2WDよりも、コンピューターで出力配分している4WDの方がドライバリティが優れているモデルがありますよね。それを参考にして頂くと理解しやすいと思います。

そうなると、ますますEF200の出る幕が無くなってしまう。

列車の重さで補助機関車を連結するしないを決めて運用し、余った機関車は他の区間で使える様にした方が使い勝手が良かった。
それでEF210-300の様な形になったのです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

プロの運転士さんの回答、くわしくありがとうございます。
なるほど、フルパワーではなかったのですね。
疑問に思っていたことが、よくわかりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2022/04/12 20:25

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!