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ロサンゼルス市警SWATは創設に当たって、ベトナム戦争に従軍していた元帰還兵の警官たちのよって編成された、と聞いたのですが、陸軍のグリーン・ベレー、海軍のネイビー・シールズ、
海兵隊のフォース・リーコンのような特殊部隊出身者は重宝されたのでしょうか?

A 回答 (1件)

誤解がある様ですが。


 SWATとは、警察組織が持つ軍隊ではありません。国内の軍事戦闘には、ナショナルガード=National Guard(日本語では州兵或いは州軍と訳されている、州知事管轄の軍隊)があります。
 SWATはあくまでも警察であり、軍事作戦を遂行する組織では無いので、戦闘能力が高い軍の特殊部隊が特に重視されたということはありません。

>ベトナム戦争に従軍していた元帰還兵の警官たちのよって編成された、と聞いたのですが、

 それはその通りなんですが、設立された最初のSWATとは、Special Weapons Attack Team=特殊兵器攻撃チームの略で、重要なのは『Special Weapons=特殊兵器』という部分です。(現在ではSWATの意味が拡大し、Special Weapons And Tactics=『特殊な兵器と戦術』を意味します。)
 特殊兵器というのは、それまで警察で正式には扱ったことが無い軍用兵器(アサルトライフル、カービン銃、サブマシンガン、軍用レベルに調整された狙撃ライフル、自動拳銃、閃光弾や催涙ガス弾などの各種グレネード)を指し、それらの扱いに対して正規の訓練を受けている元軍人が必要だったというだけです。(グリーンベレーだけは、特殊作戦部隊というより友好国の軍隊に対する戦術教導部隊なので、SWAT設立時には教官として重宝されたかもしれません。)

 軍の特殊部隊とは、普通の兵士なら軽く死んでしまう様な過酷な作戦を遂行する為に訓練された兵士の集団です。警察の仕事の範疇で、警官が死ぬかもしれない作戦が立案されることはありません。(警官が職務中に死亡するのはあくまでも『偶発的な不幸な事態』であって、『死ぬ可能性が高いが、各自工夫して死なずに命令を遂行しろ』などと言うヤバい作戦が実行されることは決してありません。)
 軍の特殊部隊で要求される能力とSWATで必要な能力は違います。
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