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父と違い、母の場合は出生した事実をもって、当然その母の子であることが明らかなのだから、「認知」が出来るとする下記の条文の趣旨が理解出来ません。

【民法779条】認知
嫡出でない子は、その父又は母がこれを認知することができる。

1、例えば、代理出産した際に、その子を「認知」する手続きをしないと、自分の子だと主張出来ないということでしょうか

2、実際に代理出産した女性、代理出産を依頼した女性の両方が、その子を認知することは可能なのでしょうか

質問者からの補足コメント

  • 早速のご回答ありがとうございます。
    自然分娩により母子関係が確定するのでしたら、下記条文の母が子を「認知」する場面がイメージ出来ません。母が子をあえて「認知」するケースとはどのようなケースでしょうか、何度も質問して恐縮ですが、ご教授のほど、よろしくお願い申し上げます。

    民法779条には『父又は母が』認知できると規定されています。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2022/06/02 06:06

A 回答 (2件)

そういう場面もありえるからではないでしょうか。



最近では,熊本市の慈恵病院で,内密出産の可能性があったことが報道されていました。出産自体は事実行為ですから,父親だけでなく母親の名前すら明らかにされない子どもが出産されることはありえます。でも正式な日本人としてその子が生きていくためには戸籍が必要です。その手続きを明らかにするために,戸籍法が制定されています。

子が生まれたときにはその旨の届け出(出生届)をすべき旨が戸籍法49条に定められています。その届出義務者は同法52条に規定されており,原則は父母で,シングルマザーの場合は母です。その両者が「できない」状態にある場合には,出産に立ち会った医師等にその義務が課せられ,子の出生の事実や親族との関係等がうやむやになることを防ぐ手段が講じられています。

ただ内密出産に限らず,昔から,これを守らない人がいます。
棄児(戸籍法57条等)は木の俣から生まれてくるわけではありません。コウノトリが捨てていくわけでもありません。キャベツ畑で拾われてくるのでもありません。未来はわかりませんが,少なくとも今は,必ず人の親から生まれてきます。つまり届出義務者が存在するんです。
でも棄てられて,運が良ければ発見されて,市町村長により調書が作成されます。その調書が届出の役割を果たすことによって,棄児にも戸籍が作られますが,その子の父母欄には,父母の名前はありません(分娩をした母の名前すら記載できません)。

また,未成年者や未婚の娘の出産を隠すために,その親や親族,またはその子をもらい受けた人が,自分たちの子どもである旨の虚偽の届け出をすることがあります(これを「藁の上の養子」と呼ぶようです)。出生届+養子縁組ではなく偽物の出生届を出すわけですから,結果として,分娩をした母の名前は,その子の戸籍には記載されません。

実現しなかった内密出産でも,病院はその子の母の名前を隠して出生届を出すつもりだったようです(その可否を,あらかじめ役所等に照会していたようです)。これが認められていれば,あの子にも,分娩をした母の名前は戸籍には記載されなかったのでしょう。

戸籍に親族の名前がないということは,その子が本来受けられるべきだった相続権もはく奪されることになります。親族に扶養を求めることもできません。
藁の上の養子についてはその代わりがあるように見えますが,でも親子関係不存在確認の訴え(偽物の親からの相続が争族になった場合,他の正規の相続人からこれが提起されるおそれがあると思います)により,親子関係を否認される可能性はあります。

それらの子を,正しい母の子にする法的な手続きは認知届ではありませんが,でもその意図するところは,自分の子であると認める行為,すなわち認知でしょう。法がこれを認めていなければ,母は,子を自分の子であると主張する根拠すらないことになってしまいます。

内密出産や代理出産なんて考えられていなかった時代からこの規定があるということは,棄児や藁の上の養子問題からの救済を図ったものである。
そう考えると納得もできるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

丁寧且つ詳細なご回答ありがとうございます。

お礼日時:2022/06/05 15:01

代理母の場合『卵子提供者(自己卵子も含む。

)』は
戸籍上の『母』になれません。

母子関係は自然分娩により認知されます。

民法779条には『父又は母が』認知できると規定されています。

『分娩した母 = 代理母』が法律上・戸籍上の母親となります。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。補足質問しました。よろしくお願いいたします。

お礼日時:2022/06/02 06:07

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