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流動パラフィンのなかである特定の粘度のものをヌジョールと呼ぶらしいのですが、それってどんなものですか。
化学構造式や化学構造はどうなっているのでしょうか。
遠赤外線分光測定(FT-IR)のなかにヌジョール法というのがあります。
FT-IRでヌジョールを測定すると4つのピークがでるのですが、それらのピークがどんな構造によって出るのかがわかりません。
どなたか、教えて下さい。

A 回答 (2件)

まず、FT-IRですが、分かってると思いますが、IRは赤外線を物質に照射して、スペクトル(縦軸→吸収強度、横軸→波長)を出します。


それを使って、定性をしていきます。
その時、スペクトルの線を記すためにFT(フーリエ変換)が使われますという意味です。ただ、フーリエ変換はどういうものなのかは知りません。まず、これが前知識です。
で、ヌジョールについですが、これは試料をセルにぬって、IRの機械に入れてはかる方法のひとつです。
液体を測るときは液膜法を使います。
ただ、固体のときには何かに溶かさなくてはならないので流動パラフィンに溶かします。(ヌジョール)
で、ヌジョールで何を測ってるのか知りませんが、
たぶん4本の線は2800^3000(CM-1)のピークだとかていすると、それはヌジョールのC-H伸縮振動によるピークなので、試料のピークではないので間違えないように・・・。
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たまたま流動パラフィンについて資料(日本薬局方解説書など)をいろいろ持っていたので回答します。



流動パラフィンは簡単に言うと、高沸点の常温で液状の飽和炭化水素の混合物です。ヌジョールはもともと商品名だったものが、流動パラフィンを指す普通名称化したものと思いますが、詳しい由来はわかりませんでした。

製法は次のようです。
原油の蒸留によって沸点330~390℃のスピンドル油からエンジン油の留分をとり、溶剤抽出や水素化によって不飽和炭化水素と芳香属炭化水素を除き、発煙硫酸で繰り返し精製し中和後、活性アルミナなどで吸着処理する。

構造は原油の産地によって異なり、パラフィン基原油を原料とするものは鎖状アルカンが主成分、ナフテン基原油を原料とするものはシクロアルカンが主成分になるようです。アルカンの炭素数は15~20くらいです。文献によっては流動パラフィンは「アルキルナフテン炭化水素の混合物」としてあります。アルキルナフテンはおそらくアルキル側鎖をもつシクロアルカンと思いますが、ちょっと意味が不明瞭です。

用途は化粧品や医薬品、潤滑剤としての用途など。国内の製造業者は松村石油研究所(参考URL)、中央化成、ユニオン石油。

IRのピークの帰属は、参考書を見ればすぐわかると思いますが、一応書いておきます。4本のピークということですが、細かく見ると2890cm^-1付近のピークは2本に分かれているので5本ピークがあります。

720 CH2面内変角横揺れ
1380 CH3面内変角はさみ
1460 CH2面内変角はさみ
2860 CH伸縮対称
2920 CH伸縮非対称
波数の単位は[cm^-1]。JIS K9003流動パラフィン(試薬)記載のスペクトルを元にしました。

参考URL:http://www.moresco.co.jp/
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この回答へのお礼

詳しく調べていただいて本当にありがとうございます。
とても分りやすかったです。でも、私は、有機化学が苦手なので、ナフテンとかアルキルといったものについて良くわからないので、anisolさんのを参考にして、もう少し詳しく調べてみようと思います。

お礼日時:2001/09/05 12:14

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