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「言われた」「創造された」「良しとされた」
レル尊ではないものもありますが、レル尊で書かれているものの方が多様に感じます。
ナル尊の方が敬意の度合いが高いと認識しているのですが、何故なのでしょう?

A 回答 (2件)

まず、質問者にお願いがあります。

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 で、本題に関しては……翻訳した人が、どのような敬語観の持ち主なのかわからないと、なんとも言えません。

 以前下記の質問をなさったかたですね。
【「ご教示になる」は「教える」の尊敬語として使えますか?】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13136663.html
 ↑に書いたことは省略します。
 これもかなりビミョーな問題なので、「敬語の指針」レベルでは解決しない気がします。
『敬語再入門』(菊地康人)p38〜にはレル敬語とナル敬語の敬度の違いが詳述されています。レル敬語のほうが「だいぶ敬度が軽い」とのこと。感覚的にはわかりますが、この書籍を読むまで、そんなに違いがあるとは知りませんでした。
 その一方で、レル敬語をよく使う人は、「ナル敬語は丁寧すぎてうるさい」と感じる傾向があるそうです。
 あるいは、レル敬語しか使わない地域もあるそうです。

 聖書ならば、敬度の高いナル敬語のほうがふさわしい気がします。
  言われた→お言いになった??→おっしゃった
  創造された→ご創造になった
  良しとされた→??→良しとなさった

 のほうが敬度高いはずです。
 しかし、ナル敬語はいろいろ制約があります(『敬語再入門』p40〜)。
 ↑の例でも機械的に「お/ご〜になる」にはできないようです。
 
 その点、レル敬語は制約が少なくて簡単に作れるという特徴があります(その分敬度が低いのかもしれません)。
 翻訳した人が、どこまで考えてレル敬語を使っているのかは不明です。ただ、全編をナル敬語で通すのは相当文章力が必要そうです。
 一流の作家がなんらかの目的があって使う場合を別でしょうが、一般にはレル敬語のほうがずっとラクな気もします。
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敬意の度合いが低い場合、相手のその行為自体に重点を置いているニュアンスになるでしょう。


「言った」「創造した」「良しとした」の主格に対する敬意よりも、その行為自体を優先的に伝えたい無意識が働いていると思われます。

(逆の例)
やがて御釈迦様はその池のふちに御佇(オタタス゛)みになって、水の面(オモテ)を蔽っている蓮の葉の間から、ふと下の容子(ヨウス)を御覧になりました〔芥川竜之介・蜘蛛の糸〕

この「御佇(オタタス゛)みになって」は御釈迦様への敬意に重点を置いていますが、「佇まれて」とすると、その行為自体を優先しているニュアンスになるかと。
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