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猿人類の歴史についてあまりよく知らないのですが、猿人類の大きな脳は、身体機能や思考に伴って発達したと思いますか?
それとも逆に、脳がさきに発達したためその他が変わっていったと思いますか?

あくまで「同時進行」はなしでお願いします。

A 回答 (6件)

同時進行でしょう。

 筋力の場合でも、筋肉量と筋収縮力とでどちらが先ですかと、ムキムキを目指す人は言わないでしょう。
脳の大きさ(容量)の増大は、進化の偶然の結果なのでしょう。
身体機能や思考あるいは感覚器の発達の結果で脳が大きくなったとか、そういうものではないでしょう。 
また、脳が大きくなったので、身体機能や思考あるいは感覚器の発達したというものでもないでしょう。
海洋哺乳類のイルカやクジラの脳は大きいそうです。脳のしわもあります。どうしてこのような脳になったのかは、進化の偶然の結果と言うことでしょう。
脳が大きく、シワがあっても、喉の構造が人のようになっていないと人のような発声は出来ないので、言語使用できるようにはならないです。
「チンパンジーの脳容積は500万年前と同じで、人類の脳容積が3倍も増えた理由は、人類が動物性食糧を多く摂取するようになったからです。」という人もいます。 https://www.daiwa-pharm.com/info/fukuda/7096/

また、京都大学霊長類研究所 三上章允氏は、次のように書いています。
http://jofbis.umin.jp/data/imaging_vol6.pdf
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一般には体重が重くなると、脳も大きくなる。これは、大きな体のコントロールや、体表面の知覚のために必要な神経組織が増えるためと考えられている。そのため,脳の重さの絶対値だけを比較するのは不公平となる。そこで,脳の大きさを比較する場合,体重との相対値を用いることで、体重に比較して脳が大きいかどうかを見る方法が使われてきまた。198 種の脊椎動物を調べた Jerison のデータによれば,魚類,両生類,爬虫類の脳重量は体重比で相対的に低く,鳥類と哺乳類は相対的に高い値を示している。恐竜の推定体重と脳重量を同じ図にプロットすると爬虫類とほぼ一致する。Hopson が行った肉食恐竜と草食恐竜の比較では肉食恐竜の方が大きな脳を持ち,捕食のための運動能力の獲得の基礎に脳の発達があったのではないかと推定される。
鳥類と哺乳類が体重に比較して大きな脳を持っていることが分かったわけであるが、鳥類と哺乳類では脳の進化の仕方が違う。鳥類の脳容量の増加は、爬虫類の脳の構造を基本的に維持しながら進行した。そのため、鳥類は大脳皮質を作らずに大脳半球が拡大した.一方,哺乳類の脳容量の増加は、大脳新皮質の発達によって脳が大きくなった。哺乳類で大脳新皮質の容量と体重を比較すると、食虫類に比べて霊長類の大脳新皮質がよく発達していること
が分かる。一方,系統発生的に古い皮質である海馬の容量はすべての脊椎動物で似かよった分布を示す。さらに,嗅覚システムに属する嗅球の体重比率を見ると,食虫類で体重の増加とともに増加する ………… 哺乳類は約2億年前に爬虫類から分かれた。…… 哺乳類では,砧骨と槌骨を加え3つになった.さらに鼓膜は外耳道の奥に移動し,微妙な音を聴くことが可能になった.夜行生活への適応と聴覚情報処理の発達が初期の哺乳類の大脳皮質の拡大の要因となったと推定される.人や猿の祖先であるネズミの仲間達も夜行性で聴覚と嗅覚の発達した動物だった。霊長類への進化の過程でほとんどのサルの仲間達は昼行性の行動をとるようになった。また、ネズミのように地上を這い回るのではなく、木の上で生活するようになった。人や猿が視覚優位になったのは、このように人や猿の祖先が、木に登り、木の上で生活したこと、樹上生活と関係あると考えられている。地上で生活していた頃に比べ、木の上での生活では生活空間が高さ方向にも広がり、3 次元となる。木の枝から枝へと移動するためには正確な位置の判断を要求される。自然の中にある木の枝は、風で揺れ動き、あるいは動物の重みで揺れ動く。そこで、目で見た動きの正確な判断、将来の位置の予測が要求される。さらに生い茂った葉の間に仲間や獲物や木の実を見つけなければならない。わたしたち人類の祖先と、一部の猿の仲間はやがて再び地上におりて生活をはじめるが、視覚優位の脳はそのまま残された。人はその後音声言語を用いるようになったので、聴覚の重要度は猿よりは増していると推定されるが、それでも聴覚に関連した大脳皮質の領域は側頭葉の上部に限られており、視覚優位の特徴は保たれている。人の仲間である霊長類はこうして視覚が良く発達した。ニホンザルと近い関係にあるアカゲザルで調べると、視覚に関連した大脳皮質の領域の総面積は、大脳新皮質全体の約 55%にもなる。この面積は、聴覚関連の領域の総面積約 3.4%を大きく上まわっている。視覚に関連した大脳新皮質の拡大は、外の世界をマップする視覚領野の数の増加と、個々の領野の拡
大によって実現していった。
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社会生活をするようになって、集団内の葛藤や調整、序列いろいろなことに配慮するようになって、言語も複雑化し、装身具も使うようになるなど、格段に文化的進化?が進むのですが、そうなったので脳が発達したということではないと、私は思います。
上記の長い引用の三上章允氏の見解は専門研究者のものですから、軽々に扱うべきではないですが、生活や行動が変わったので脳がそれに適合するように発達したというのではなくて、脳の偶然的変化がそうした生活や行動とマッチしたというだけのことだと、私は思います。
人間は陸生哺乳類の中で体毛が異常に少なく、汗腺が多いですが、その方がよかったのでそうなったのではなく、進化の偶然がそうした結果をもたらし、それが狩りや長時間行動や各種被服文化の発展をもたらしたにすぎないでしょう。二本足歩行や指のことにしても同様です。
2013∸2014 年度名古屋学院大学総合研究所が所管する共同研究会(「脳と行動」の人間学)の成果として、公表されているものには次の記載があります。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc= …
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チンパンジー胎児の場合、胎齢 16 週での胎児の脳の容積は約 16ccだった。ヒト胎児の同時期では平均 33.6cc である。この時点でチンパンジー胎児の脳
の容積はヒトの約半分ということになる。しかし、妊娠中期にあたる胎齢 20 週~25 週ころに、大きな違いが現れた。チンパンジー胎児の脳容積の成長速度が、そこで頭打ちになるのである。つまり、成長の加速が妊娠中期に止まる。一方、ヒトの場合は、妊娠後期まで脳容積の加速度的な成長が続くことが明らかになっている。チンパンジーの妊娠期間はおよそ 33 週~34 週であり、ヒトの妊娠期間は平均 38 週である。ヒトの妊娠期間がチンパンジーより約 1 カ月長いということや身体全体の成長パターンが違うことも、出生時の赤ちゃんの脳容積の違いの一因であろうことを補足しておきたい。
ヒトの赤ちゃんは身体そのものが大きく生まれるのだ。ヒトは出産直前まで加速度的に脳を増大させ、チンパンジーの場合は妊娠中期にすでに加速を止める。言い換えれば、ヒトの脳の巨大化は胎児期からすでに始まっているといえる。胎児期の後期まで脳容積の成長が加速し続けるという発達様式は、ヒトの祖先がチンパンジーとの共通祖先から分かれた後、ヒトの系統で独自に獲得した特徴であると考えられる ことが示唆される
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人の生活、行動、思考、食生活、文化が、次世代のヒトとなる胎児妊娠期間の伸長や妊娠中の胎児の脳の発達に影響を与えるというメカニズムはいくら何でもあり得ない。
進化の偶然と、ヒトのたまたまの生活環境が、相乗しただけでしょう。
「脳が先?身体が先?」の回答画像6
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何を比べているのか分かりませんが、進化(変化)というのは方向性のあるものではなく、無作為に起きた変化(違い)が選択されて偏ることはあっても、変化そのものは偶発的にしか起きません。


一般的によくある誤解の1つに、昔の人は頭があまりよろしくなかったと思い込んでいる人が多くいますが、それは誤りです。2000年以上前の人でも、現代の人より頭の良い人は沢山いました。
猫は、どんなに考えても頭が良くならないですが、突然に頭のよい猫が産まれる可能性はあります。
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脊椎動物の脳は、腸が発達したものです。


身体と脳は一体化していますので、相互にリアルタイムで影響し合っています。だから「同時進行は無し」なんてことはあり得ません。
しかし、脳が腸から進化したものであるという事実から考えれば、進化や変化の前段では脳以外の進化や変化が脳の進化や変化を促し、後段では逆に脳の進化や変化が脳以外の進化や変化を促しているケースも出始めているということになると思われます。
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「猿人類の大きな脳」が何を指すのかちょっとわかりかねるのですが。



一般論として人類の進化について「脳が先?身体が先?」という問題については後者だというのが定説です。

ルーシーの愛称で有名な猿人の化石がありますが。彼女やその仲間の化石の特徴はいずれも、脳の大きさはチンパンジーと変わらない、しかし歩き方はチンパンジーやゴリラのような前屈みの四足歩行ではなく、現代人と同じような二足直立歩行していたことを示しています。
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論と名の付くものは仮定であり 進化論も論なので仮定です・・



進化では無く 初めから その様になる様に設計されてたら・・?

人間が物を作る時 頭の中に完成したものはありますよね・・

材料を揃え 各行程を経て 頭の中にあったものが実体化されていく・・

神も これと同じ事をしただけ・・だとすれば?

同時進行は無し・・なんて そんなの あなたが勝手に決めた事であり 同時進行しないと進化しなかったかもね・・
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腸しかない生物はいますが


脳だけしかない生物はいません

また脳が先ということもありません

極端に言えば
腸がよりよく生きようと進化して
脳ができた
脳が発達した

そう考えると
身体機能が優先されて
脳が発達したということでしょうね
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