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 一般廃棄物焼却灰埋立地から出る水の処理をしている者です。処理水を流している川から水が入っている溜池に、重金属等の環境汚染物質が蓄積されるのではないかという質問をされました。
 皆さんはどのようにお答えされますか?
 私は、軽率にも、「重金属は水に溶けた状態で存在する割合が大きいので、大部分は水の流れと一緒に流れていくのではないか」と答えてしまいました。間違っていますか?

A 回答 (3件)

埋立地(最終処分場)に関しては国や各自治体の条例によって浸出液処理水の基準値が決められています。


処理を担当する以上それらを熟知し、基準を満たしているか常に監視しなければなりません。
基準値以下であれば重金属などの環境汚染物質が溶けていようがいまいが排出量は極めて筈で、国や自治体の基準値を満足していると説明すべきです。とは言えゼロではなく、長期間には生物に取り込まれるか、他の物質と共に沈殿し「底質」中に蓄積される可能性はあります。(海・湖沼・河川などの底にある堆積物を専門用語で底質と言います) 自治体は環境調査の一環として底質の分析しているので観測点に加えてもらうか、自ら分析機関に依頼してデータを持つことが自らも安心し、付近の住民にも安心して貰うために役立ちます。もし、底質表層で環境汚染物質濃度が高ければ濃縮・沈殿した可能性があるので専門家に調べてもらうべきです。

基準例
宮城県産業廃棄物処理施設の構造に関する基準
http://www.pref.miyagi.jp/haitai/reiki/H17%E6%A7 …
群馬県廃棄物処理施設の構造及び維持管理等に関する基準
http://www.pref.gunma.jp/d/07/sanpai_jouhou/gp06 …

文献例
野尻湖底表層堆積物におけるマンガン、銅、鉛、亜鉛の挙動
http://www.gsj.jp/Pub/Bull/vol_40/40-03_01.pdf
底泥中重金属濃度からみた湖山池の底質環境について
http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/dept/S/plan/y …
底泥中の重金属濃度の分布特性について
http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/dept/S/plan/n …
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追加として


有機部つが存在する場合は
溶液状態→沈殿 の反応はほぼ溶解度積に支配されるような通常の沈殿反応で行われます。
ところが逆の
沈殿→溶液状態の反応はかなり遅い反応です。というのは.生成した沈殿に対して特定の面の成長を促すような有機物の膜ができます。この膜に保護されて「特定の面」以外の面からの溶出が押さえられてしまうのです。戦争前後にこの内容は良く研究されていましたが.最近見かけません。保護コロイドの内容は良く報告されますが.保護コロイドが存在する環境でのコロイドの溶解についての報告が余りありませんので.書いておきます。
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>一般廃棄物焼却灰


より.主要集金属は.プラスチックに添加されている鉛・カドミ・水銀・砒素...。
>重金属は水に溶けた状態で存在する割合が大きい
は間違い。「重金属は.二酸化炭素と反応してコロイド状に存在する」。理由として.炭酸塩-水酸化物の溶解度を考えるとpptレベルしかph8-6の間では存在しませんから(金属によって多少異なるので.該当phにおける炭酸濃度・水酸化物濃度から溶解度積を計算してください)。

>大部分は水の流れと一緒に流れてい
について.不明。池の平均滞留時間と混合率を考慮する必要があります。「皮の水」に硫化物が混ざっていると.硫化物として沈殿しますから(一部池で多重層を構成して.硫化水素濃度が高い部分がありますから)。

次に.生物濃縮で100-10000倍あります。完全攪拌曹とかんが得てもかなりの濃縮が予想されます。例として.畜産廃棄物廃液出口から下流50mほどの区間の植生は大きく変化しますから。
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