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道具には、その用途とは別に“美”が求められたりします。
家だって、クルマだって、かっこよさを求められます。
実用品としての価値がなくなれば、その製品は作られなくなります。

でも、本来の目的として使われなくなった刀は、今でも作られています。
その目的は“美”の為だけに。(たぶん)

武器としての刀に“美”を求めるようになったのは、いつ頃からでしょうか。
また、武器としてではなく、美術品として扱われるようになったのはいつごろからでしょうか。

宜しくお願いします。

質問者からの補足コメント

  • 刀の魅力って、あるていどの知識を持って実際に手に取って、まじかに見てみる、と云う事をしなければ分からないように思います。
    また、手に持ってまじかに見れば必ず分かる、と云うものでもなさそうです。

    私の場合は、何でこんな一本の長いだけの“物”に価値を見出すのだろう、という疑問が興味の発端でした。

    それで、このような質問をしてみたのですが、意外と多くの回答を頂けて、だから、或る程度の概要?を知る事が出来ました。
    そして、この機会を無駄にすることなく、少しばかり学んでみる事にしようとも思いました。

    それには、一本手にいれてみる事が“必須”でしょうね。
    ウン百万の刀が十万円だ、なんて云われないような“本物”を。

    今回は、どのお方の回答も私にとってはベストでした。
    皆さま、有り難うございました。

      補足日時:2023/03/17 21:12

A 回答 (8件)

歴史的に分かっているのは、鉄製の刀剣が日本で生産されるようになったのは古墳時代以降だそうです。


但し、その頃は直刃、両刃の直剣が多かったそうです。
恐らく中国などの大陸から伝わって来たのでしょう。

弥生時代の後期になると直刀と言われる刀が作られ始めましたが、鞘や柄には装飾を施されているものも出土されていますから、その頃にはもう美術品的な要素が加わったと推測されます。

日本刀彎刀(わんとう)と呼ばれる、反りのある今の形になったのは平安時代後期だそうです。
その頃には朝廷から武士に、手柄があると恩賞としてプレゼントされていましたから完全に美術品として扱われていたと思えます。
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この回答へのお礼

真剣(本物)を手にすると、緊張します。
ちょっと、怖いかな。

始めて手にした時は、これのどこがいいの?って感じでしたが、手にするごとに、いや、なかなかいいかも、と思うようになりました。

怖いもの見たさ、の心理なのでしょうか。

こうして、刀に付いて考えていたら、、、
美術品である、という事を強調しているようなところがあって、少しばかり異議を述べたくなってきました。

やっぱりこれは、武器だからこその魅力に惹かれている、のではないでしょうか。
正直、純粋に美を刀に求める事には、無理やりな感じがぬぐいきれません。

三種の神器の一つがつるぎ(剣)ですが、そのつるぎはヤマタノオロチの胎内から出て来たとか。
退治に使った武器がやはり剣。
剣は戦いの象徴。
戦いと云えば男。
男は武器に惹かれるんでしょう。

回答への感想ではなくて、申し訳ありません。
有り難うございました。

お礼日時:2023/03/17 13:48

古代からです。


刀剣類は単なる武器以外の象徴的意味付けがあるのは古今東西を問いません。
古墳から発見された七支刀など、実用性はゼロで祭祀などで使われたものです。その後も身分が高い貴族が正装での佩刀も実用性はほぼ無く細く美しい外見が求められました。
武士の世になると同時に実用性重視で日本刀が生まれますが、これも身分が高い武士の佩刀は美しさに重点が置かれています。
実際、現在高値が付く歴史上の人物が所有していた刀というものもほとんどが実際に「刀として」使われたものはありません。実用品で下々の武士が使った刀は消耗品扱いでほとんど残っていません。
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この回答へのお礼

成る程。

それで、私なりに気付いたことがあります。
皆さんの回答には、まだ指摘されてない点が。

それは、刀は装飾品でもあった、と云う事を。
なぜって、刀は身に着けるものだったから。

美術品である前に、装飾品として“実用”されていたのですね。
これでやっと、胸のつかえがとれた気がします。

有り難うございました。

(チコちゃん、褒めてくれますか?)

お礼日時:2023/03/17 12:36

武器であり、権威の象徴であり、武人の魂でもあり、信仰の対象でもあるということです。



現在は伝統工芸品としての技術保存の対象にもなっています。
たたら製鉄技術、刀身だけでなく、鞘・鍔・柄などの拵えも伝統工芸品です。

戦後、進駐軍が日本を武装解除するときに、日本刀もすべて没収・破棄の対象になっていたところを、文化遺産・美術工芸品としての価値を強く訴えて、破棄を免れたそうです。

東京・両国の刀剣博物館の入口に、日本刀文化の保存に貢献した人のレリーフだったかが掲示されています。

刀剣博物館
(日本美術刀剣保存協会)
https://www.touken.or.jp/museum/sword/attraction …

博物館の2階には、現代美術刀剣の刀身・刀装類を中心に、古い時代の名刀も多数展示されています。
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この回答へのお礼

こうして、たくさんの回答に接していると勉強しなければと、意欲が湧きます。

縄文土器も美意識の産物でしょうから、日本列島自体が美の産物か?なんて想いが起きました。

両国はそう遠くないので、行ってみたいですね。

桜も咲き始めて、今日の陽気はとても良いです。
有り難うございました。

お礼日時:2023/03/16 13:11

おそらくですが、日本刀を作り出したのと


ほぼ同時だと思います。

日本人、というのはこういうのは凝る
んですね。

ガラパゴスなんて言われ方をしていますが。

日本刀なんてのは、武器なのですから
折れず曲がらずよく斬れる、というのが
重要なはず。

しかし、日本人はそこに美を持ち込み
ました。
やれ沸がどうの、姿が、波紋が、と
やたら懲りまくります。

気がついたら、美術品になっていた。


零戦を回収した米国が驚いたといいます。

これは工芸品だ。
兵器では無い。

武道にしてもしかりです。

闘争術なんだから、相手を倒せば
OKのはず。

それを、剣道だ、柔道だと、「道」を
つけて、哲学的なモノにまで昇華(堕落?)
させ、武術を武道にしてしまいました。


本来の目的を忘れてしまう
てのは、もしかしたら日本人の特徴かも。
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この回答へのお礼

零戦にも美的要素があるのですね。
カッコイイですもんね。
そして、tanzouさんの“堕落”感性には、思わずニヤリとさせられました。

また、本来の目的を忘れて、在らぬ方へ行ってしまいがちなのが、日本人の特徴であるという説は、興味深いです。

ふと、国会中継を思い出してしまいましたね。

有り難うございました。

お礼日時:2023/03/16 12:57

日本刀について書き忘れていたことがあります。


具体的には私もテキトーにしか覚えていないのでご自身で調べてほしいのですが、戦国時代の終わりころからの刀を新刀と呼び、それ以前の刀を古刀と呼びます。
日本刀の特徴として、やわらかい鋼を固い鋼で包んで云々というのがありますが、これは新刀以降の特徴のようです。つまり古刀と呼ばれるものの多くは、この構造をしていないようです。
ところで現在残っている刀の中で名刀などと呼ばれるものは古刀のほうが多いなどとも言われていたりします(?私の勝手な妄想かもw)。
つまり日本刀の特徴と言われる作り方は、戦国時代のより良くより多くの刀を作るために開発されたものであるのかもしれません。

あとヤフオクとかで刀を買うのはリスクが高いようです。3年くらい前の動画でしたが”買ってみた”動画をみると、焼き入れされてなく刃もない模造刀もどきが薬品などで錆を出して、ちゃんとした人に研いてもらって、出品されていたりもするようです。購入するのでしたらちゃんとした業者から♪
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この回答へのお礼

私の兄がウン百万円で購入したらしい“カタナ”を先日、鑑定して貰う為にあるお店に行ったら、十万円と云われました。
どこで購入したのでしょうね?

新刀と古刀の制作工程の違いに付いて、知って見ようと思います。
ちょっと気になる所です。

有り難うございました。

お礼日時:2023/03/16 12:45

日本刀は、平安時代から主に中国向けの輸出商品の主力でした。


当時から日本人だけではなく、中国人も日本刀に美術的価値を認めていた訳で、当然ながら日本人も実用上の使いやすさ、切れ味などの機能とともに、機能美に基づいた美術作品としても高度に意識していました。

おそらく背景としては、三種の神器に剣があったために、神道上の霊力や美意識も日本刀に込められていたことが大きいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

成る程!

指摘されてみれば、、、

出来るかどうかわかりませんが、調べて見ようと思います。

有り難うございました。

お礼日時:2023/03/15 23:51

どうでしょう、七枝刀(ななつさやのたち)などを美と認めるならば、かなり初期からと言えるでしょうね。


日本刀の場合は平安末期から作られ始めたのですが、ご存じの通りそこから400年ほど戦国時代が続きます。なので日本刀も実用性が重視されるわけですが、その中においても名刀などは広く知られており、そこには実用性だけでなく美しさなども加味されていたと思います。
ただし室町時代が終わると、とにかく量が要る、質より量だということになっていったようです。
それが終わるのは太平の世、つまり江戸時代になってからでしょうね。実用性がなくなったとも言えます。
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この回答へのお礼

道具と云うのは、ただ用を足せればいい、と云うものではないのですね。

最初に求めるのは耐久性でしょうか。
そして使うほどに愛着がわいてくると、そこに“美”を求めるようになるのですね。

作る方も、よい物を作ろうとしているうちに“美”が生まれてくるのでしょう。
そう思えば、よりよい物をという姿勢が、実用品から美術品へと変化していくのだと思へました。

有り難うございました。

お礼日時:2023/03/15 21:51

武器としての日本刀が制作し始めた当初から、


美しいにこしたことはなく、ずっと美は求められて
いました
明治9年に廃刀令が出て、武器として所持することは
できなくなり、以後は美術品となりました
https://www.touken-world.jp/tips/9151/
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この回答へのお礼

刀剣ワールド、見ましたよ。

バカだから勉強が出来なくて、こうして質問するのですが、質問してみると興味が湧いてきます。

歴史を知っていたら、もっと興味が湧くのでしょうが、それがちょっとね。
でも、刀の歴史について学んでみようかな?なんて思いましたよ。

有り難うございました。

お礼日時:2023/03/15 20:38

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