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 実際に(ロボットを)作るつもりはありません。大雑把に言えば、あなたの思う「科学系の論文にも使えそうなSF小説」を教えてください、ということです。
 
 ロボットに限らず、SFの世界は多種多様です。しかしそれらの多くは超能力・超常現象を肯定したい人々の「毒本」ではないでしょうか?漫画のなかにも一見すると科学的な、しかし大うそがはびこっているように感じます。何の根拠もなしに大岩を素手で砕けるはずもありません。それを「体内に流れるチャクラを練って・・・」などと示されても、コメディーの域を超えてはいませんよね。

 必要なのは理論と事実で覆われた強固な「論理武装」です。あまりにナンセンスな考えはこの際いりません。理科系の学生に「これはおもしろいねー」といわせてしまえるような本がいいのです。

 追伸:少し堅苦しいようですが、漫画やアニメでも一向にかまいません。むしろ自分はそれらが大好きです。これは使える!と思ったのなら回答よろしくお願いします。
 
 

A 回答 (4件)

 私は、SFといえば、(いわゆる)ハードSFしか読まないスタンスを約30年続けているものです。

それが高じて、大学も仕事も科学技術畑で過ごしております。故に、質問されている方のこだわりがよくわかるような気がします。ファンタジーを読むのは嫌いではありませんが、SFと銘打たれているにもかかわらず「とんでも」な内容の作品を読まされるとしらけてしまうたちです。
 SFも小説である以上、「嘘」は必ず入るものですが、質問者が求められているのは、理科系人間も納得する、「科学的にみて上手な嘘」をついているSFであろうと考えます。
 上記の条件に合うSFとしまして、私は、まずI.アシモフ、およびA.C.クラークの諸作品を推薦したいと思います。アシモフのロボットものは、アイディア自体は多少古びていることは否定できませんが、現在のロボット工学を研究している人がぶつかっている諸問題と共通するテーマ(と解決法)を扱っています。クラークの作品は、近未来が舞台の作品群と、遠未来が舞台の作品群とがありますが、「渇きの海」「火星の砂」「楽園の泉」など、近未来が舞台の作品が上記条件に合うものと思われます。個人的には、「楽園の泉」を強力に推薦します。
 そのほかの作品として、化学を勉強した人ならこの基本アイディアに興味を引かれるのはほぼ間違いない、G.ベンフォードの「タイムスケープ」、かなり荒唐無稽ながらプロットに科学的な破綻が見えないJ.P.ホーガンの「星を継ぐもの」、コンピューターで建物・施設を「管理」をさせようと考えている技術者には是非一読をお勧めしたいJ.P.ホーガンの「未来の二つの顔」、分子コンピューターの新しい使い方を提示したG.ベアの「ブラッド・ミュージック」といったところをおすすめします。
 これらの作品群はすべて、すでに知られている科学技術を元に(またはそれを推論できる範囲で延長したものを元に)、基本アイディアを組み立てているものばかりです。特定分野の科学技術を紹介する総説類の論文に引用されてもおかしくない作品と考えています。
 日本人作家の作品では、残念ながらこのような形の作品に出会ったことはほとんどありませんが、小松左京の「日本沈没」に関しては、当時の修士論文に匹敵する内容であるとの某大学教授のお墨付きがついたと聞いております。
 また、コミック・アニメの分野では、士郎正宗の「攻殻機動隊」もおすすめです。この作品に違和感を感じないのでしたら、W.ギブソンの作品群もお読みになれるでしょう。ちなみに、光学迷彩は米軍などで真剣に研究されています。
 長文になりましたが、ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

 まずは無茶苦茶な質問にお答えいただきありがとうございます。
 長文ですが要点がはっきりしているので普段から本を読むだけでなく、執筆もなさっている方と考えさせていただきます。(勝手な解釈です)
 
 アイザック・アシモフにA.C.クラーク。名前は既知でしたが有名どころに手が出にくいこともあり、あまり読みませんでした。ただアニメが得意な日本でよい作品が生まれないのはなぜでしょうか。もちろんハードSFの分野の中でですが。そのあたりを考えつつこれから図書館にいってきます。背中を押してくださり感謝します。

 当分締め切りはしませんが、同じ分野で質問もするのでそこもたずねてください。またもSF小説についてです。
 
By 「ありがとう」は世界共通語だなと思っている十代若者
 

お礼日時:2005/04/29 18:47

>「科学系の論文にも使えそうなSF小説」


これに関しては古い所ではハインライン先生の「ウォルドウ」や
フォースター氏の「機械が止まる」などは実際に論文に登場します。
(英語で書かれているので探すのが大変ですが、、、)
また「マジンガーZ]「ジャンボーグX」などのTV番組も登場します。
どんなに突飛な考えもナンセンスと思うのではなく柔軟に考えないと
現代科学の研究開発の現場では通用しない、ということのようです。

質問者さんの「本格SF」というのが、どのような物か?は
解かりませんが「ハードSF」と考えて良いのでしょうか?
質問の内容から想像すると違うような感じもしますが、、、。
現在のハードSFは実際に学会などに発表される論文と紙一重の内容を
扱っている物が大半ですし、最近は実際に研究や開発の経験者が小説を発表しています。

>必要なのは理論と事実で覆われた強固な「論理武装」です。
これも現実の論文が一般常識からするとナンセンスなアイデアを扱いますし、
>「体内に流れるチャクラを練って・・・」
なども真剣に研究している公式機関もありますし、、、。
小説にするには「論理武装」とは違う取り組みが必要に思います。

最近の研究結果(論文など)を反映した小説としては国内では
瀬名秀明氏の「明日のロボット」、海外ではJ・P・ホーガン氏の作品など
数多く存在します。
石原藤夫博士の小説なども参考になるのではないでしょうか?
宇宙を舞台にした小説を書く上で参考になる研究書なども発表しています。
図書館などで探してみては如何でしょう?
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この回答へのお礼

 まずは回答ありがとうございます。
 自分の質問を読み返すと、やや飛躍した部分があったと反省しております。ごめんなさい。
 本格SFはハードSFと解釈してかまいません。
 
 ちょっと質問内容を変更&補てんします。
 
 ナンセンスな文というのは、やたら科学者ぶったものです。柳田リカオの本は解釈不明な箇所がよくあります。ガンダムへの指摘は正直あいた口がふさがりません。それでも売れているのはどうしてでしょう?
 
 また最近出た本の中に、マジンガーZなどの空想科学について大手企業が真剣に作ろうとするものがありました。これはかなりいいと思いますので古本屋巡りをしています。こんな感じの本も随時募集しています。
 
 あとチャクラを例にだしましたが、未知のエネルギーだけで説明されるのはしっくりこないだけです。自分はファンタジーにも突っ込みを入れてしまう性質(たち)なのです。

 皆さん至らない質問に答えてくれて本当にありがとうございます。
 
 
 

お礼日時:2005/04/24 19:22

訂正:オリジナルが書かれたのは1993年でした。



日本の作品では、「プロジェクト・ゼロ」石川英輔(早川文庫SF)が面白いです。科学的にはあっさりとしか書かれていませんが、社会学的にはしっかり描かれています。
残念ですが、現在絶版になっているようです。

参考URL:http://www.fukkan.com/vote.php3?no=6854
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SFにもピンキリありますが、いわゆる「ハードSF」には理論的考証もしっかりした優れたSFも多いですね。


まぁ、科学的にはめちゃくちゃでもエンターテイメントとして面白ければそれで良いというSFもありますが。

本題ですが、「バーチャル・ガール」(エイミー・ワトソン早川文庫SF はいかがでしょうか。
20年前に書かれたとは思えない、興味深い作品だと思います。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150110 …
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この回答へのお礼

 さっそく回答ありがとうございます。質問文では偉そうなことを言ってしまいましたが、まだ素人読者なのは否めません。
 バーチャル・ガールですね。確かドラマ化されましたよね。さっそく図書館へいってみましょう。
 
 将来は本格SFを書きたいのでここはちょくちょく利用させていただきます。

お礼日時:2005/04/23 21:58

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