プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

飛行機で飲み物を頼むときにいつも迷ってしまいます。
飛行機で席に着くとまずお飲み物はと聞かれますが、この時何を注文するのがスマートなのでしょう。
私としては最初に食前酒、食事中はワインや日本酒、食事後はカクテルやソフトドリンクなどを頂きたいのですが、周りを見てもあまり食前酒やカクテルを頼んでいらっしゃる方は見かけない気がします。
それに食事前に食前酒などをお願いするといつもアテンダントの方はワゴンから離れて取りに行かれるのです。確かにワゴンを見ると多いのはワイン。この場合食前酒などを頼むのはあまり好ましくないのでしょうか。
また、席についてから出発されるまでにサービスされる飲み物と、安定飛行に入ってから食事までにサービスされる飲み物の位置づけ(考え方)がよくわかりません。どのようなサービスの流れなのでしょう。
例えば食事前にいきなり温かいコーヒーなどをお願いするのはちょっと違う気もしますし、アテンダントの方も迷惑に思われると思うのです。もしマナーやスムーズな流れがあるのでしたら教えてください。
好きなものを好きなときに頼めばいいと言われるかもしれませんが、興味があるので知りたいのです。お詳しい方、アテンダントの方などのご意見が聞けたら幸いです。

A 回答 (2件)

こんにちは。

 ヨーロッパ在住、外資系航空会社の乗務員(乗務歴は16年です)をしています。

まず、私が勤めている会社での(日本路線での)サービスの流れと、各サービスでお持ちするお飲み物の種類を、ご参考までに書いておきますね。
(・・・トローリーに載せていないお飲み物でも、もちろんご注文下さって構いません。 が、正直に申し上げますと、満席の時などはギャレーに取りに戻るのにお待たせしてしまうこともございますので、できましたら、やはり、トローリーに載せているお飲み物の中からお選び頂けますと助かります・・・)

1.ウェルカムドリンク(ビジネス・クラスのみ)
シャンペン・フレッシュオレンジジュース・ミネラルウォーターからお選び頂きます。 他のお飲み物をご希望のお客様には、その都度ギャレーでご用意してお持ちします。

2.離陸後のドリンクサービス(ビジネスクラスでは、各種ナッツの盛り合わせをおつまみにお出しします。)(エコノミークラスでは、スナック菓子をおつまみにお出しします。)
トローリーに搭載しているものは、フルーツジュース・コーラなどの缶ジュース・ミネラルウォーター(ガス入り/ガスなし)・ウーロン茶・ビール・ワイン(赤・白)(ビジネス・クラスでは、数ヶ月ごとに種類を変えて、赤・白・ロゼを計5種類搭載しています)・ウィスキー(ビジネスクラスでは、スコッチ・バーボンなど3種類)、ジン・ラム・ウォッカなどの蒸留酒とシャンペン(ビジネスクラスのみ)です。(日本酒は数年前より搭載が中止されました。)
コニャックなどの食後酒はこの時はまだギャレーにあり、トローリーには載せていません。 
また、安全上、離陸してからホットカップでお湯を沸かすので、最初のドリンクサービス開始前にはまだお湯が沸いていないことが多く、紅茶など温かいお飲み物をご希望のお客様には後でお持ちしています。

3.お食事のサービス
エコノミークラスでは、お食事と共に、先程のドリンクサービスとほぼ同じお飲み物をトローリーに載せてお持ちします。(スペースの関係で、蒸留酒は通常載せていません。) お食事をお配りした後すぐに、コーヒー・紅茶・日本茶をサービスします。
ビジネスクラスでは、前菜・メインコース・デザートと分けてお持ちし、前菜・メインコースでは最初のドリンクサービスと同じお飲み物を、デザートではコーヒー・紅茶と食後酒(デザートワイン・ポートワイン・コニャックなど)7種をお持ちします。

到着の約2時間前に再びお食事をお出ししますが、それまでの間にも、カップヌードル・アイスクリーム・サンドウィッチ・おにぎり・巻き寿司などと一緒に、水やジュースなどをトレイに載せてお配りします。

4.到着前のお食事は、ヨーロッパ到着時は最初のお食事のサービス同様ワインやビールをお持ちしますが、日本到着前は朝食のサービスとなる為、アルコール類の代わりにコーヒー・紅茶・日本茶をジュースなどと共にお持ちします。

これらのサービス時以外でも、何かお飲みになりたい場合には、いつでもご注文頂けます。 ご遠慮なくお申し付け下さい。 コールボタンでお呼び頂いても、ギャレーにいらして頂いても、どちらでも構いません。

「どんな飲み物を注文したらスマートか」というご質問ですが、個人的には、ビジネスクラスのお客様がメニューを参照しながらワインをお選びになると、(なんかステキ・・・!)といつも思いますが、「飛行機でお酒を飲むと体に悪いから」とおっしゃってひたすらミネラルウォーターをお飲みになるお客様にも、(旅なれていらっしゃるんだなぁ~)と感心します。
 
また、私は気になりませんが、#1さんもお書きになっていらっしゃいますとおり、日本人のお客様が食前にコーヒーを飲まれたり、コニャックを頼まれたりしますと、欧米の人々は(欧米ではそういう習慣がない為)驚きます。 
外国人乗務員に対して”スマートなご注文”をされたい場合は、コーヒーやコニャックは食後にどうぞ・・・!

ちなみに私自身は、プライベートで飛行機に乗った時には、あまりアルコールはいただきません。 (地上では結構飲みます。) 飛行中は気圧の関係でお酒に酔い易くなっていますし、血栓ができたら、と思うと怖くて・・・ 
以前『エコノミークラス症候群』と呼ばれていた『旅行血栓症』、ご存知かと思いますが、出発前の機内アナウンスでも「アルコール以外の水分を十分に取り、時々軽い運動をする」ようお勧めしています。

下のサイトに書いてあったのですが、
「ロンドンから成田行きの飛行機に乗った50歳の女性が到着前にトイレに行こうと立ち上がったが、すぐに意識を失い倒れてしまった。その後、意識は戻ったが胸の痛みや息苦しさは続き、到着後、成田赤十字病院に運び込まれた。この女性は『肺塞栓症』と診断された。座り続けると足もむくむが、これは血液中の水分が血管の外にしみ出てくるためだ。水分を失った血液は濃度が高くなり、血栓が出来るのを助長する。アルコールを飲むと尿が出やすくなるので、血中の水分の減少に拍車をかける。このようにして血栓が出来た状態で立ち上がって歩き出すと、太ももの静脈の血液が勢いよく流れ、血栓が血流にのって移動し、胚にある細い血管をつまらせる。
1時間当たりコップ半分程度の水をこまめに飲んで水分を補給したり、過度の飲酒を控えたりするのも大切だ。」
そうです。

という訳で、飛行機の中では、食前も食事中も食後も、アルコールの入っていないお飲み物の方が、本当は体に良いのです。 
(美味しいワインも食後酒も本当はじゃんじゃんお楽しみ頂きたいところなのですが)お体の為に、どうぞ機内でのお酒は控えめになさって下さいネ。

すっかり長くなってしまいました。 ごめんなさい。
少しでもご参考になれば幸いです!
 

参考URL:http://www.naoru.com/ekonomi-.htm
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この回答へのお礼

できればトロリーの中から選んでもらったほうが助かる、という言葉に反省です。ビジネスはギャレイも近いし・・という甘えがありました。
メニューを見てスマートにワインが選べるといいですね。私は日本食のチョイスが多いのですが、最近は日本酒や焼酎もいろいろ用意されていて知識が必要です。
最近はビジネスクラスといっても昔のような高級路線ではなくなってしまい、私のような若輩者も利用できるようになったので、せめてアテンダントの方に迷惑をかけないように心がけたいと思います。

お礼日時:2005/04/27 12:17

私は長いこと外資系F/Aをしておりました。


私の経験上から、数社共通の内容でお書きしますね。

>席についてから出発されるまでにサービスされる飲み物

とのことですが、一般的なビジネス・ファーストでお話しますと、まず離陸前にはウェルカムドリンクをお持ちします。大抵の会社ではオレンジジュース、水、シャンペンなど、決まったものをお出ししています。

離陸後の初めの飲み物は、おつまみと一緒に提供します。もちろん好きなものを頼んで大丈夫です。一般的にはこの時は冷たい飲み物ですが、日本人客はよく食事前にコーヒー、紅茶などを注文します。洋食のコースで考えるとわかりやすいのですが、コーヒー、紅茶などは一番最後、食事の締めくくりですよね。なので「食事前」のサービス時にいきなりそれらを頼まれるとまだ用意していない為、個別にギャレーで作るようになります。

食前酒としてはシャンペン、カクテル各種、シェリー、冷酒・・などがありますが、シャンペンは通常カートに搭載していますが、それ以外はギャレーに取りに行くようになります。“日本線では"注文する人が少ないので積んでいかない場合と、トータルの本数が少ないため他のクルーと共同で分け合えるようにする場合とです。取りに帰るなんてなんでもないですから、どんどん注文してください。

その次のドリンクサービスはお食事用です。ワインやお水、ソフトドリンク、お茶・・などお好きなものを頼んでください。通しでシャンペンでも大丈夫です。

食事を下げたらデザートですが、そこでも引き続きお好みの飲み物になります。会社によりますがここで食後酒(コニャック、ポート、リキュール類・・)をチョコレートなどと一緒にサービスする場合もあります。これもサービスの仕方は会社によりますが、搭載していなければ取りに帰って用意してきます。なんとも思いません。
この後コーヒー・紅茶などをジャグやポットにいれてまわります。

こちらは沢山のお客様にサービスしているので、よほど特徴がある方でないと、何を頼んでいるかなどいちいち気にしません。また、カートに積んでいないものを頼まれた場合、次にお代わりに周る時には積んでいくようにするなど、クルーの方が対応するはずです。無理な時には丁重にその旨お伝えしますし。

繰り返しになりますが、日本人客は食前や食事中にコーヒーを良く飲みますが、食事をいただきながらコーヒーを飲んでいるのを西洋人クルーは不思議がります。また食事前に「コニャックちょうだい」という日本人も数人会ったことがありますが、すぐお休みになるのかと思いきやしっかり食事も一緒に召し上がり、これはさすがにおかしく思いました。

食前酒・ワイン、食後酒と頼むのは普通ですし、逆に慣れてる感じもします。あまり気にしなくて大丈夫ですよ。ちなみに私も搭乗する際には、食前酒、ワイン、食後酒、と頂くことが多いです。

また気になることがありましたら質問してください。
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この回答へのお礼

取りに帰るなんて何でもない、という言葉を聞いて安心しました。カートにないものを頼むと申し訳ない気持ちがしていたのです。若輩者のくせに命令しているような感じがして・・
最初のドリンクはウェルカムドリンクの位置づけなのですね。いつも搭乗がぎりぎりで離陸までに飲み干せなくて、でも受け取らないのは申し訳ないような・・と思っていました。
実際にコーヒーを食前に頼む方もいらっしゃるんですね。それをお断りしないのは大変なサービスですね。
とても参考になりました。

お礼日時:2005/04/26 20:43

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