「お昼の放送」の思い出

PPとPEは両方ともよく似ている樹脂だそうですが、何か違いはあるのですか?その違いを教えてください。

A 回答 (4件)

>何か違いはあるのですか?その違いを教えてください


技術的と言いますか、教科書的に言えばN03の回答者様の通りですが、実用的にどうかと云えばほとんど差がありません。

実用的にざっと見分けるのには、たばこの箱の外装のように透明なものはPPで、スパーのレジ袋や、清算が終わった後でレジ袋へ移すときの台に置いてある、トレイに入った生鮮食品などを入れる袋などのように半透明なものはPEです。
お米の袋のように重いものを入れる袋はPEです。
雨の日に新聞を入れてある袋はPEです。

最近はあまり見かけなくなりましたが、ビールやお酒などのガラス瓶を運ぶケースのような場合、指先でトントンと叩いて濁った音がするものがPPでカンカンと澄んだ音がするものがPEです。

洗剤や油などが入っている、色々な色がついたボトルはPE製です。最近はPP製のボトルはあまり見かけません。
いわゆるペットボトルは名前の通りペット製でPPでもPEでもありません。
キャップは今はPP製が主体ですが、時々PE製のものがあります。

いわゆる塩ビとかビニールとかよばれている、塩化ビニールは硬さや透明性が非常に幅広いので色々なところに使われていて、見掛けだけではPEやPPとの見分けがつきません。たった一つ違うのが、水に浮かべたときに、塩ビ製のもは沈みますがPEやPPは浮かびます。
あとは、たばこのライターなどでほんの少し燃やしたときにやたらに黒い煙がでるものは塩ビです。
名称が古くからあるので、ビニールハウスとかビニールシートとか呼ばれますが、最近は塩ビ以外の色々なプラスチックが使われています。

ポテトチップスの袋などは、性質の違うプラスチックの薄い膜を何層も重ねて作ってあります。(チョットヤソットでは剥がれません)

今後、買い物をされたら、包装してある袋や容器には大概材質が書かれていますので見て下さい。
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PEには低密度ポリエチレン(LDPE)(高圧法)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)(低圧法)、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)、架橋ポリエチレンなどがあり、それぞれ性質が異なります。

PPも厳密に言えば幾つか種類があります。
共通点
(1)どとらも炭素と水素からなる高分子。(石油化学製品)
(2)熱で溶融し、成形できる。(熱可塑性/射出成形可能)
(3)耐熱性は高くない。
(4)良く燃える。(自燃性/指定可燃物)
(5)比重が水より小さい。(水に浮く)
(6)絶縁体である。(電気絶縁に使われる)
(7)誘電率が低い。(高周波材料に使われる、電子レンジで発熱しない)
(8)吸水率は低い。(0.01%以下)
(9)無色である。
(10)無味、無臭、無毒である。
(11)用途が似ているもの:容器、包装材料、フィルム、ラミネート、電線被覆、同軸ケーブル、発泡体、多孔膜


相違点
(1)融点はPPが高い。(LDPE;105~115℃、LLDPE;117~127℃、HDPE;125℃~、 PP;150-170℃)
(2)熱変形温度[℃,18.6kg/cm2] はPPが高い。(LDPE;30-40℃、HDPE;40-50℃、PP;60-65℃)  
(3)常用温度はPPが高い。(LDPE;65-75℃、HDPE;85℃~、架橋PE;90℃、 PP;110-120℃)
  (電気的連続使用温度:PE;50℃、PP;65℃)
 PEは水の沸騰温度(100℃)に絶えないが、PPは耐えるので電子レンジに使える。
(4)PPは硬く、PEは軟らかい。
(5)PPは完全な光沢性の無色透明フィルムができるが、PEは白濁したものしかない。
(6)PPは耐候性がPEよりかなり低い。酸素、塩素やオゾンなどにより酸化されやすく、紫外線劣化が問題となることがある。(添加剤がより必要)
(7)特有な用途:(厳密ではありません)
 PE;軟質フィルムやシート、水道管、ガス管、
 PP;繊維、不織布、硬質シート、硬質部品、粘着テープ(二軸延伸フィルム;OPP)、硬質発泡体   

ポリエチレン の基礎知識
http://www.ak-sunfine.com/jpn/PEpdf/pe-001.pdf
http://www.ak-sunfine.com/jpn/PEpdf/pe-002.pdf
http://www.ak-sunfine.com/jpn/PEpdf/pe-003.pdf
http://www.ak-sunfine.com/jpn/PEpdf/pe-004.pdf
http://www.ak-sunfine.com/jpn/PEpdf/pe-005.pdf
http://www.ak-sunfine.com/jpn/PEpdf/pe-006.pdf
ポリプロピレン
http://murata.mcg.co.jp/useful/index_01_3_02.html
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この回答へのお礼

分かりやすい説明有難うございました。

お礼日時:2005/05/04 12:10

PPはポリプロピレン。

CH2CHCH3 がたくさん繋がったものです。
PEはポリエチレン。CH2CH2がたくさん繋がったものです。
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