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米国の経常収支赤字が膨張するとドル相場はどうなるんですか?

A 回答 (1件)

一般的には、「経常収支の赤字→通貨安」といわれています。

1973年に変動相場制になってからのドル円レートは、累積の経常収支とかなりよくにた動きをしている、という説明をだいぶ前に聞いた記憶があります。
問題は、長期的にはそう言えても、短期的にしばしば逆の動きをする事です。特にレーガン政権のドル高政策のような特別な状況では、数年のレンジで逆になる事があります。

市場の需給面で見てみると、日本側のドル円で言えば、アメリカの経常赤字≒日本の経常黒字の拡大は、輸出筋の実需のドル売り円買いの増加につながるので、ドルの対円レートを押し下げます。
しかし、例えばドルの高金利をとる為に生保が米国債を買う等、資本取引でのドル買い需要が、実需のドル売りの増加よりも、更に大きく増えれば、経常収支赤字が増えていても、ドル高になりえます。

長期で見れば、生保の米国債投資は、いずれは円に戻らなければならない金であるのに対し、輸出筋のドル売りは、2度とドルにする必要の無い金ですから、長い目で見れば、経常収支が為替の動向を決める、と考えるのが一般的ですが、短期的には、資本取引の動向により強い影響を受けることもままある、という事です。

はっきりしない答えで申し訳ありませんが、お役に立ちますでしょうか?
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