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朝ごはんにゆで卵を普通食べる中国の人。夏が近づくと、立夏のころに卵を食べるそうです。中には端午節のとき粽だけではなく、ゆで卵も食べる人もあるとか。赤ん坊が生まれた家では、近所や親戚に赤く色づけした卵を配る。
新しい命の象徴ということで、卵が選ばれるのはわかるのですが、立夏に食べる!というのが納得いきません。どなたかご存知ではありませんか?

A 回答 (1件)

こんにちわ(/は)。



>立夏に食べる!というのが納得いきません。

多分納得してもらえると思われる中国の"言い伝え"をご案内します。

立夏は、二十四季節のうちの一つです。五月初めの頃です。毎年、立夏が過ぎた頃から気温がどんどん上昇します。酷暑の季節は間近に迫っています。多くの人々、特に幼い子供達は、身体が疲れやすく元気がなくなります。そして食欲もなくなりどんどん痩せていきます。これらの症状を、民間では"夏負け""夏痩せ"と呼称しています。

中国古代の頃の神話で、"女媧"nu3 wa1(日本語音でニュ ワー)という天に住む女帝神がいました。この女帝は人間界に降りてきて、幼い子供達が夏負けをしないようにと、病気をばら撒く"疫病神"と戦いました。この疫病神さんはニュワー神の子々孫々だけは害しないと宣言しました。そこでニュワー神は下界の一般の人民たちに伝えました。いわく『毎年立夏の日には幼い子供達の胸の前によく煮込んだ鶏や鴨やアヒルの卵(中国語文字で蛋)を吊り下げなさい、そうすれば夏負けを避けることが出来ますよ』。

そういったわけで中国には、夏に関しての古くからの言い伝えで、『立夏には卵を食べろ、そうすれば暑気に夏負けをしない』という伝説・諺が有って、今日に至ります。だから現在でも立夏の頃になると卵を食する習慣が存在しているわけです。

一般的に言われているのは簡単に、『夏負けを防ぐために酷暑に備えて滋養豊富な卵を食べましょう』だと思います。

注:中国では現代社会でも、生物を口にする習慣が皆無に近いです。ここで言う卵は、よく煮込んだ物です。各種の煮込み方が有りますが長文になるため省略させていただけますか、あしからず(汗)。
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余談で、いまさっき、中国のある地方(寧波地区)の新聞を見てみました。そこに、『毎年この時期になると卵の出荷量が"激増"する。これは例の伝説に基づいたものですね』と報道されていました。
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もともと家禽類は、何処でも飼育することが出来て、産み落とされる卵は、豊富な栄養分が含まれていて、かつ簡単に食べることができます。だから結婚式の日や、懐妊したときや、子供が生まれたときや、家族の誕生日に食べたり、お祝い事の贈り物にしたり、端午の節句に家族で皆で食べたり、親しい友を招いて共に食べたりする習慣が古くから定着していました。

とくに子供が生まれて三日目や、満一ヶ月(旧暦では28日)前後に、よく煮込んだ卵の殻を紅に染めて近所や友人に配り共に祝ってもらって食べてもらう習慣が有ります。わたしのいる事務所(日本国外ですが華人がたくさんいる地域)にも年中この卵が配達されて来ます。どなたの子供さんが生まれたのか知らないときも有りますが食べちゃいます(汗)。
"紅蛋"hong2 dan4=ホン ダン と中国標準語で言います。

注:"女媧"の二番目の文字は文字化けすると思います。女偏に咼で一字。

以上でいかがでしょうか(^^♪。

参考記事(中国語)
http://www.cnnb.com.cn/gb/node2/node48/node50/us …
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この回答へのお礼

非常感謝です。やっと納得しました。24節気のことは知っています。日本にもあるのに、不思議ですね、日本人は特に卵は食べません。
中国の人が、とにかく卵にこだわるのは面白い習慣です。私は、固ゆでの茶蛋は好きではありません。生卵や半熟が食べたいと思うのですが、中国では無理ですね。
玉子に関しては、欧米のイースターにも言い伝えがあります。卵はとにかく新しい命の誕生、生命力のシンボルですものね。
ありがとうございました。ほんとうに助かりました。

お礼日時:2005/05/11 06:03

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