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母が白内障を患いました。
手術を受けようと思ったのですが、現在脊椎すべり症によるひどい坐骨神経痛により術前検査用器械のイスに座ることができず、検査データがとれないため結局手術を中止しました。
今後も奇跡的なことが起きない限り、イスにすわることは不可能な状態に思います。
そこでストレチャーにのったままで白内障の術前検査ができる検査器械や病院の有無を教えてください。

A 回答 (1件)

白内障手術で必要な眼科的術前検査項目は、最低でも


・角膜内皮測定
・角膜曲率半径測定(ケラトメーター)
・眼軸長測定(Aモード)
が必要になります。
白内障の程度によっては、予後判定のために、Bモードによる超音波検査や、網膜電位図(ERG)等もありますが、これは施設によってあるいは医師によって色々です。

ケラトメーターは、どうしても坐位が困難な場合は、ハンディオートレフケラトメーターによって大まかに測定することができますし、Aモードも、プローブが固定式でない手持ちの物であれば、仰臥位でも測定可能です。しかし、重力の関係もありますし、正確な値が出るかというとケラトメーター同様あまり期待はできません。
この2種の検査で、白内障手術の際に眼内に入れるレンズの度数を決定しますので、検査値がずれていたとしても、術後の度数が目標度数からずれるというだけで(これも重要なのですが)、術後に眼鏡を作製することで見え方を補うことはできます。

角膜内皮測定は、残念ながら仰臥位でできる機器はありませんので、腰痛症等の方でもこればかりは何とか頑張って機器に顎をのせてもらって測定しています。
白内障の手術の場合は角膜の裏側で作業をするため、内皮細胞が痛みやすく、術前術後の角膜内皮の測定は必要不可欠です。内皮細胞が少ない方に手術を実施すると、術後に水疱性角膜症を引き起こすリスクが高くなり、失明の危険性が生じますので、これができない場合はやはり手術を中止する医師は多いでしょう。

そういった色々なリスクを十分承知の上で、それでもどうしても!!と患者様が手術を希望される場合は、手術をする医師もいるかも知れませんが、医師にとっても患者にとっても非常にリスクの高い手術になってしまうので、どこの医師も慎重にならざるを得ないと思います。
白内障が進行して、眼圧上昇等の合併症を起こしているとしたら、手術に踏み切る医師もいると思いますが、合併症が起こっておらず、ある程度の視力があるようでしたら、やはり経過観察が良いとは思います。
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この回答へのお礼

大変参考になりました
ありがとうございました

お礼日時:2005/05/11 21:10

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