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最近、天気予報で線状降水帯というのがよく聞かれます。
予報の推移を見ていると、まるで地上(海面ではなく、地面のあるところ)を狙い撃ちにしたかのように地上にばかり雨が連続して降っています。

これにつき友人(知ったかぶり男)に聞いたところ
「そんなのあったりまえじゃん。
 海面から蒸発した暖かい湿った空気が、地上に移動すると、山にぶつかって上昇する。
 そうすると上空は気温が低いので、相対的に空気中の水蒸気の飽和量が少なくなり、水蒸気のままではいられなくなる。そうすると空気中のちりやほこりに水蒸気がくっついて水滴となる。
水蒸気ならば気体だから空気中にとどまって居られるが、水滴に変化したら重量が大きくなって空気中にはとどまっていられなくなり、雨となって落ちてくる。
 だから地上でばかり雨が降るように見えるんだよ。
 そんなことも知らないの?」
と答えました。

知ったか男の言うことですから信用できません。
この話は本当でしょうか?

A 回答 (11件中1~10件)

とりあえず友人の話から整理していきます。

基本的にはNo.7さんが書いている通りです。説明としては山の天気はどうして悪いのかという質問に対する一般的な解答です。豪雨が降るしくみについては何も説明できていませんし、線状降水帯に関連する説明もありません。そのうえで、
 暖湿流が地表に流れたとしても、山の斜面を必ずしも昇っていくということはありません。山を迂回して流れていくこともあります。
 上昇したとして、上空の空気が冷たいから冷やされるのではありません。気圧が下がることによって空気塊の温度が下がるという現象(断熱膨張)によって冷やされていきます。ただしこの部分については、小学生には難度が高いのでごまかして説明することもあります。
 次に水滴とができたとしても、その大きさは小さいので、空気の抵抗により簡単には落下できません。霧となって漂っているのをよく見かけます。空気の抵抗を振り切って落下できる大きさの雨粒がいきなりできるというわけではありません。
 これも、重箱の隅をつつくようなことですが、海面から蒸発するのは水蒸気であって暖かい湿った空気ではありません。用語ひとうひとつにも気をつけましょう。

 ところで線状降水帯は同じ所で積乱雲が次々と発生し一方向に流されていくことによってできます。積乱雲が通過した細長い地域で豪雨が降り続けます。主体となる雲が積乱雲であることに注目してください。強い上昇気流によってできる雲です。
 友人の説明どおりだとすると、空気塊が斜面を昇る勢いはそれほど強くないので、雲の種類でいえば層雲ないし乱層雲が主体となります。この雲ですと雨はそれほど強く降らないのがふつうです。台風接近時のような強風が吹いている場合は別です。

 話は変わりますが一つ気になっていることがあります。「まるで地上(海面ではなく、地面のあるところ)を狙い撃ち」というのはどういう状態なのでしょうか。「地上ばかり降っている」ということから線状降水帯は陸地にしかできないという意味のようにとれます。
 線状降水帯の変化のようすを見ると、積乱雲はどちら一端(尖っている方)で次々と発生し、もう一端(広くなっている方)に移動し消滅していきます。前回回答のレーダー画像では、日向灘で発生した積乱雲は北北東方向(足摺岬方面)へ移動しています。積乱雲が移動している範囲全体が線状降水帯になります。これが前後数時間ずっと繰り返されていました。積乱雲が鉄砲の玉だとしてこの動きに注目してみると、足摺岬を狙い撃ちしているようにみえます。
 このことなら説明は簡単です。レーダーで雨域が観測できるのは陸地からそれほど遠くない範囲です。最初の積乱雲発生場所を海上のどこかに適当に選んだとして、積乱雲の移動範囲を想定し線状降水帯の長さ(2~300km)の線をひくと、たいがいは陸地にかかってしまいます。陸地にできる線状降水帯もありますから、線状降水帯の範囲は陸地にかかる(ことが大半)という事になります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2024/07/07 19:37

#4 です。


もし「知ったか男」さんのいうことが正しければ、線状降水帯はある特定の地域、それも山の近くだけで発生することになりますね。

実際には、日本中どこででも発生し得るし、海上でも発生します。
その事実から、「知ったか男」さんのいうことは正しくない、もしくは「一部にはあてはまるが、そうでない場合もある」ということになります。

「海面から蒸発した暖かい湿った空気が、地上に移動すると、山にぶつかって上昇する」は正しいですが、線状降水帯はこれ以外による「上昇気流」でも発生するのです。
それ以降の「そうすると上空は気温が低いので~」は正しいです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2024/07/07 19:37

線状降水帯が海上で発生することはよくあります。

その例を挙げます。2018年7月3日22時のレーダー画像です。足摺岬沖合から足摺岬方面にかけて線状降水帯(この頃はこういう言葉はなかったかも)ができています。九州西方にある台風7号があります。西側の降水域はその一部です。足摺沖で積乱雲ができ続け、台風の影響による南寄りの風で足摺岬方面に流されています。
「なぜ線状降水帯は陸地ばかりで発生するのか」の回答画像9
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2024/07/07 19:37

本当ですよ。


現に、大部分の線状降水帯は海と陸の堺で起きます。
バックビルディング現象が連続して同じ場所で起きるからで、知ったか男の言う通りです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2024/07/07 19:37

結局のところ、雨が降る要因とかメカニズムとかは複数あるわけで、知ったかぶり男のいうことも、その一つということ。


もちろん、それは地上で雨が降るメカニズム(の一つ)の話であり、それが全てではありませんし、線状降水帯ではなく、一般的な降雨の話ですよね。

山がなくても雨は降るし、海の上でも雨は降りますので、別の要因もあることは明白ですよね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2024/07/07 19:37

No.4 です。


#4 の「高気圧、低気圧」の説明は、因果関係が逆で間違っていますね。
正しくは、先に「上昇気流」「下降気流」ありきです。

その意味で、こちらの説明の方が正しいですね。

https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/high- …

上昇気流、下降気流の発生は、地球全体の大きな大気の動きも関係します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B0%97 …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2024/07/07 19:37

線状降水帯の発生メカニズム(仕組み・理論)の大まかなイメージ図です。


文章などよりも、イメージ画のほうが分かりやすいかもしれません。
イメージ画で気になる画像をクリックして、文章で線状降水帯の発生メカニズムを読んでみましょう。

線状降水帯 発生メカニズム(画像)
https://www.google.com/search?sca_esv=675fe977fb …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

ご提示のURL、見てみました。
私が知ったか男から聞いた話は、線状降水帯の発生メカニズムの一つではあるけれど、すべてではない、って感じですね。

お礼日時:2024/07/03 18:39

海上でも発生しますよ。



雲ができるのは、上昇気流によって湿った空気が上空で冷やされることによります(正確には上空で気圧が下がることによる断熱膨張)。
ただの「風」であれば知ったか男さんのいうように「山にぶつかって上昇する」ことが多いですが、それ以外にも

・低気圧(低気圧とは、要するに太陽光で温められて軽くなった地表近くの空気が上昇する上昇気流です。空気が軽くなって上に移動するので地表近くの気圧が低くなる)

https://blogs.mbc.co.jp/bousai/cat_mbcbousai/3298/

・前線で、温かく軽い空気が冷たく重い空気の上に乗り上げる(その「温かい空気」と「冷たい空気の」の境界線の地表面での位置が「前線」)

https://weathernews.jp/s/topics/201611/200005/

などによっても発生します。

梅雨期の「線状降水帯」は、「前線」に起因するものが多いと思います。
(梅雨自体が、南の温かく湿った空気と、北の冷たい空気との境界線 = 梅雨前線で雲ができて起こることは理解していすよね?)

知ったか男さんの「山を越える」のは、主に「季節風」の話で、冬に日本海側に雪が多いこと、夏に太平洋側の降雨量が多いことの理由です。
なので、「上昇気流による」ことは間違いではないが、それが「前線」によって発生するという梅雨時の線状降水帯のメカニズムの説明にはなっていないと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

説明になっていないんですね。

お礼日時:2024/07/03 18:37

正解ですよ。


水蒸気が発生するのも、それが上空の寒気とぶつかるのも正解です。その部分が、左下がりの張り出した冷気にあたるので、線状になって起きるのです。山での上昇気流もその通りで山沿いに起きやすいのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
正解なんですね。

お礼日時:2024/07/03 18:31

線状降水帯は海上から陸上にかけて位置することが多く、大雨のもととなる水蒸気は海上から常に補給される。

そのためには海上にどれだけの水蒸気量があるか(海水温が高い)、風が長時間一定方向で吹く気圧配置かです。

知ったかぶりさんの見解は間違っていないと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
間違いではないのですね。

お礼日時:2024/07/03 18:30

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