集合写真、どこに映る?

中国社会はなんで、国教と言えるほどの宗教を欲しいと思ったことが、無いんでしょうか?

A 回答 (15件中1~10件)

中国の場合は、「神」を中心に据えた哲学(宗教)はありません。


中国の古代からの民俗的な哲学は南方の長江文明発祥と思われる「道教」と北方の黄河文明発祥と思われる「儒教」が代表的な宗教的思想になります。

特に、後に国教となった儒教の場合、トップにあるのは「神」ではなく「皇帝」です。
大きな徳を持った「聖人」が「皇帝」になることで、皇帝の持つ徳が中国全土に行き渡って理想の国家が形成される。
儒教の国家についての宗教観はそういうものなのです。

この宗教観・国家観は、今の共産主義国家である中華人民共和国にも引き継がれています。
建国者の毛沢東にも存命中から神格化教育が行われましたが、習近平国家主席も昔の皇帝さながらに神格化が進行中のわけです。

儒教は、学問的には廃れてしまいましたが、宗教的には今の中国にも脈々と流れているということになります。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、みなさん、ありがとうございました!

お礼日時:2024/10/29 07:04

連投すみません。

補足です。

法輪功が中国政権を批判している、という回答が見受けられたのですが、
法輪功は、彼らが受けている迫害に対して声をあげているだけで、政権批判を目的としているわけではありません。

中国政府は、法輪功への迫害を正当化するために、中国国内だけでなく全世界に対して捏造した情報を流しています。アメリカやEU等は、法輪功に対する迫害を深刻な人権問題として捉え、政府として定期的に非難声明を発表したり、外交的圧力をかけたりしています。

日本で報道を見かけることは非常に少なく、報道された場合も内容に偏りがみられます。日本は先進国として、さまざまな国際的な人権問題に関する連盟や機関に参加しているにもかかわらず、関心を寄せる「人権問題」に対して忖度が見られる状況です。
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中国は一党制なので、それ以外の思想自由を許してないのでしょう。



中国の宗教弾圧は、ウイグルやチベットの問題がよく知られてますよね。中国共産党自体が宗教ではないか、と。中国法律に「言論の自由」に関する記載はあるものの、ネット検閲やメディア統制されていて、実際の運用には多くの制約があります。

『共産党についての九つの論評: 中国共産党の正体を暴く』という書籍をお勧めします。法輪功との関連性は強いですが、今の中国を理解するうえで、非常に有益です。法輪功について言及されてる方がいらっしゃいますが、法輪功と宗教は異なる問題です。法輪功は、気功であり、宗教ではありません。
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中国は共産主義国家というよりも王朝国家と考えた方が良いと思います。



古代の周王朝で実施された、耕地をすべて公有地としたあと家族単位で平等に分配する土地制度(井田制)は共産主義の理想を実現したとされており、儒教との親和性も高いものです。

中国の王朝国家は長い歴史を経て儒教を国の根幹としていることから、国教は儒教と考えてよいと思います。
なお、日本の仏教は中国仏教を源としていることから、儒教と道教の影響を強く受けています。多くの日本人が気づいていないだけです。

また、儒教には「始祖の教えが絶対でそれに背いてはいけない」という考え方を絶対視する凄さがあり、それを忠実に守った歴代の王により王朝国家は繁栄しますが、やがて時代の変化とともに古臭く使えないものになるにも関わらず、儒教の縛りから抜けられずその時代の王朝国家が衰退し滅んだ後に新たな王朝国家が生まれる・・・ということを繰り返しています。

儒教の弱点は、時代の変化を受け入れられない、ことだと思います。
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中国は先祖崇拝。

日本みたいに宗教を通じての先祖供養ではなく、自分たちが直接行うというものです。そのためにあまり宗教への依存度は高くない。
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正確には「国教を捨てた」と言えます。


その結果、現在の中国には、宗教に限らず、社会主義と並び立つ様な概念は存在しません。

中国の歴史上、「儒教」が、国教かそれに近い位置付けでした。
それを文化大革命において、「マルクス主義(社会主義共和制)と相容れない思想」として、徹底的に排斥したんです。

文化大革命以前は、中国の学校の教室には、孔子の肖像画が飾られていましたが。
文化大革命の後の現在は、それを毛沢東の写真や肖像画に付け替えたわけです。

ちなみに、儒教と並んで古くからの民間宗教であった「道教」は、社会主義との親和性が高いので、公認されてますが。
これとて、中国政府(≒共産党)の許可のもと(下)に認められているほか。
仏教,キリスト教(二派),イスラム教なども公認しており、一つの宗教が国教的な存在にならないための政策です。
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共産党を超える存在があっては困るんです。

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独裁政権にとって国を統治する時に宗教は邪魔なんです。

国の支配者は一人でいいですからね。宗教の教祖がいると二重権力になり、いちいち異議を唱えられるとやりにくい。
というのは、共産党というのは、思想の異なる勢力を抹殺する事を是としています。しかし、宗教では無益な殺生を容認する宗教は人道的に先ずあり得ない。
北朝鮮ではよく粛清と称して反逆者を簡単に処刑します。あんな事、宗教があれば許されませんよね。
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科学的社会主義、ということで


宗教は非科学的なので
否定するわけです。


1,社会主義では、マルクスが指摘
 しているように
 宗教はアヘン、つまり麻薬だ、として
 否定しているからです。

 ソ連なども、本来は否定したいのですが
 抵抗が強いため
 渋々認めていました。

 中国は、キリスト教のような強力な
 宗教が無かったので
 容易に否定できたのです。



2,歴史的に、中国での変革は
 宗教から始まっている場合が
 多いのです。

 歴史を遡れば判りますが
 近代でも、義和団の乱あったし、
 現代でも
 法輪功なんてのが、
 共産党を批判しています。
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三国志を読んだだけでも、黄巾の乱、五斗米教と、宗教が大きくなると必ず権力を取ろうとするケースが複数あります。


宗教で人や金を集めて、それから政治に進出するパターンを悪と断定してますね。
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