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太平洋戦争中に日本の外交暗号は、アメリカに解読されていましたが、それを日本は知っていたのでしょうか?

A 回答 (1件)

太平洋戦争中、日本の外交暗号はアメリカに解読されていましたが、日本はその事実を十分に認識していませんでした。



アメリカは日本の暗号、特に外交暗号「パープル」(PURPLE)と呼ばれる暗号機を使用した通信を戦争開始前から解読していました。 これにより、アメリカは日本政府の外交方針や計画を事前に把握することができました。 この解読活動は「マジック(Magic)」と呼ばれるプロジェクトで行われました。

また、軍事通信の暗号も部分的に解読され、ミッドウェー海戦などでその情報が決定的な役割を果たしました。

一方、日本側は暗号の安全性に自信を持っていました。 暗号化技術に多大な努力を注いだ一方で、アメリカや他国がその暗号を解読できる可能性を十分に警戒していなかったと言えます。 特に以下の点が問題となりました:

暗号の更新頻度が低い:同じ暗号方式を長期間使用していたため、解読されるリスクが増大した。

運用上の不注意:暗号化されたメッセージを平文で保存するなど、セキュリティの甘さが見られた。

連絡不足:暗号解読に関する警告があった場合でも、その情報が現場に十分に共有されていなかった。

戦争中、日本は一部の通信が敵に漏れている可能性を疑ったこともありましたが、それが暗号の解読によるものだと確信するには至りませんでした。 むしろ、通信の傍受や情報提供者によるスパイ行為が原因と考えられていたようです。

特に重要な情報がアメリカに知られていることを示す事例(例えば、ミッドウェー海戦の敗北後)もありましたが、それが暗号解読の結果であるとは具体的に認識していませんでした。

戦後、日本はアメリカによる暗号解読の詳細を知りました。 この事実は、多くの日本の軍事関係者や外交関係者にとって大きな驚きでした。 また、暗号の運用や安全性への理解が十分ではなかったことを反省するきっかけにもなりました。
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