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何も知らないのですが,チューリップにはいろいろな色の花がありますが,虫の好みに差は無いのでしょうか。それともチューリップは風媒花ですか。また風媒花の方が虫媒花より色の自由度が高いのでしょうか。

A 回答 (2件)

虫の花に対しての好みが人間のいうところの”好き嫌い”の好みとは違うような気がします。

どちらかといえばその色に刺激されるといった感じですかね。それに虫の種類によっては紫外線に反応しやすい構造になっていて虫の目で見ると花だけが”強調”してみえるなんていうのもあるようです

ちなみにオーストラリアのタスマニア島だったと記憶していましたが、ここで咲く花のほとんどが白なんですが、これはなんと”蛾”に合わせて交配してもらうために花の方が進化した結果だそうです。

この付近では昼間活動するハチのような虫がいないので夜活動する蛾に判りやすいようにこの色になったようです。
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この回答へのお礼

興味深いご回答を早速頂きましてありがとうございました。花を見る楽しみが増えました。

お礼日時:2005/05/20 10:08

 動物の力をかりず、花粉を風任せで飛ばす風媒花は、おいしい蜜をや甘い香りを用意する必要もなかれば、キレイな花をさかせる必要もないので、いたって地味です。

花粉症で問題になるスギ・ヒノキや、イネ科などが身近な風媒花ですが、花を観賞するためにそういうのを育てているという人はいませんよね? ただし、万事風任せということで、仲間の花に花粉が届く確立が低いので、あんなに大量の花粉を用意するわけです。
 これに対して、虫媒花は虫に来てもらうために、いろいろおめかしをし、甘い蜜や香りをだすのですが、そのための器官を発達させるために、大量にエネルギーを消費しています。ただ、一度に運んでもらえる花粉の量が多いし、同じ仲間の花に運んでもらえる確立が高いので、用意する花粉は少なくてすみます。

 チューリップは当然虫媒花のはずですが、園芸種はあまり香りも蜜もないので、虫が寄ってきません。ではどうして、あんなに色や形が豊富かというと、人間が花が大きく派手なものを選び交配させて、品種改良を重ねたものだからです。そういう意味では「人媒花」ですよね。キレイな花を育てていると、ときどき「こいつらは人間にこびることで生存を図っているのではないか? ひょっとして利用されているのは人間のほうじゃないか?」と思えてしかたないときがあります!
 園芸種のチューリップは実がつきにくいので、繁殖はおもに球根で行います。チューリップの産地では余計なエネルギーを使わせないために、切花用以外は、花が咲いたらすぐにもぎ取って、捨ててしまうのはそのためです。
 原種(野生)のチューリップは色は豊富(もともといろいろな色素を持っているのでしょう)ですが、小さくてあまり目立ちません。大きな園芸専門店でマニア向けに売っています。こちらは園芸種よりも実が付き易いようです。
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この回答へのお礼

御懇切にまた内容の大変豊富なご教示をいただきありがとうございました。利用されているのが人間のほうではないかというご意見は家畜などでも同じことが言えるようにも思いました。

お礼日時:2005/05/20 10:39

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