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銀行業界のこと、ざっくりで教えてください。
私の住んでいる県の地銀の定年が60歳で再雇用が70歳までとなっています。
昔は定年が55歳でその歳になると関連会社や取引先に出向していくと聞いたことがありますが
ここで質問です。
①定年が60ということは60になれば外へ出向していくということですか?
②再雇用70までということは運よく銀行に残れば70まで銀行ではたらけるということですか?
③役職定年という言葉がありますが、定年が60歳なので55歳くらいで役職がなくなり給与が
 さがるという感じですか?
 ちなみに退職金は役職定年時にもらえるのですか、、それとも60定年時にもらえるのでしょうか

銀行によって多少ルールは違うと思うのですが、ざっくりとで結構ですので教えていただけましたら幸いです。宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

①定年が60歳の場合、60歳で一旦退職となりますが、その後の再雇用制度がある場合、再雇用として銀行内で働き続けることもあります。

 出向するかどうかは、個々の銀行やその時の状況によります。

②はい、再雇用制度が適用される場合、70歳まで銀行で働くことが可能です。 ただし、通常再雇用の条件やポジションは、正社員の時よりも悪くなります。 

③役職定年は、一定の年齢(例えば55歳)に達すると役職を退き、一般職として勤務を続ける制度です。 この場合、役職手当がなくなるため、給与が下がるのが一般的です。 退職金は通常、正式な定年(60歳)時に支給されますが、銀行によって異なる場合があります。

 以上は、建前上の一般的な銀行の雇用制度です。 中小銀行の実態はわかりませんが、メガバンクなど、大手銀行の実態は以下の通り、かなり厳しいものです。

将来役員になるような幹部候補生以外は、40歳後半から取引先への出向させられるのが一般的です。 ただし、出向と言っても大きく分けて2種類あります。 業務出向と斡旋出向です。

1-1.業務出向
20代・30代の若手行員が対象で、出向先で経験を積み、2年程度で銀行に戻ってきて、キャリアアップに活かすケースが多いです。

一方で、大手銀行の場合、20代・30代でもグループ会社の窓際部署に2~3年出向させられている人も多数います。 これは、出世はほぼあきらめて、転職してくれという銀行からのメッセージです。

業務出向はポジティブな要素が強いですが、ネガティブ要素で左遷コースに入っていく件数もかなり増えていると思われます。

1-1-1.業務出向で左遷されていく銀行員の5つの特徴は以下の通りです。

報連相をしない
事務処理が苦手で、すぐにミスをする
忙しいことを言い訳にルールや手続書を読まない
優秀がゆえに自分の意見を主張しすぎる
社内のイベントに参加しない

1-2.斡旋出向
40代後半・50代の年配行員が対象で、銀行からは「お疲れさまでした」という出向(銀行の退職金も減少傾向?)です。

その場合の出向先は、グループ会社or取引先が大半です。 斡旋出向の場合、出向先に転籍しない限り、55歳までは一旦銀行に戻ることが出来ますが、基本的にはその選択肢の可能性は高くありません。

2.出向する割合
銀行員の出向とは、出世コースから外れるという意味で、その割合は99%です。 なぜなら、役員になって定年を迎える同期は、数百人の中で1人か2人しかいないからです。

正確に言うと、55歳以上で嘱託とか窓際族で残る銀行員もいるので、出向する割合はもう少し少なくなりますが、出世コースに乗らないという意味では、99%が道を逸れていきます。

最近では、大手銀行含め定年延長と言う流れもありますが、簡単に生き残ることは無さそうです。

3-1.若手以外の業務出向
2年程度の出向が一般的で、マネジメント能力やコネづくりの意味合いが強く、下記のような出向先が多いです。

官公庁:東大・京大出身者がコネづくりをするため
超大手企業:銀行とは別の世界で働くことで視野を広げるため
子会社・関連会社:経営企画部などで、マネジメント経験を積むため
子会社・関連会社:左遷部署に飛ばされるため

一番下のケースは、完全に左遷ケースでいい方は悪いですが、早く辞めてくれ的な指令かもしれません。

3-2.斡旋出向
グループ会社、取引先との関係維持を考慮して、下記のような出向先が多くなっています。

リース会社:営業が多い
保険会社:営業が多い
不動産会社:営業が多い
保証会社:営業が多い
銀行が株主の企業:営業・総務・財務・経理
融資先:営業・総務・財務・経理

銀行が株主の企業・融資先の管理系部署に行く方も多いですが、出向先のオーナーと合わなければ、辛い人生が待っています…。

また、銀行員時代の役職によって出向先のポジションにも、以下のように差が出てきます。

執行役員クラス:1部上場の取締役、2部上場の副社長、グループ会社の社長
支店長クラス:1部上場の部長、2部上場の取締役、未上場(優良)の副社長、グループ会社の取締役
副支店長クラス:2部上場の部長、未上場(優良)の取締役、グループ会社の部長
課長クラス:2部上場の部長代理、未上場(優良)の部長、グループ会社の部長
課長代理クラス:未上場(平凡)の部長、グループ会社の部長代理

仮に、同じ会社に後輩が入ってきても、年功序列ではなく、銀行員時代の役職である程度地位が決まりますので、先輩・後輩の役職が逆転することは常です。

4-1.業務出向の場合の待遇
基本的に、ベースの給料は出向前と変化はありませんが、残業できない(or残業代が出ない)などの制約があり、給料ベースでは一時的に下がる方が圧倒的に多くなっています。

良い業務出向の場合は、経験を買うイメージですので、一時的に年収が落ちても気にしない方が良いです。

出向先による違いはこのような感じです。

官公庁:裁量労働or残業無し
超大手企業:裁量労働or残業無し
グループ会社(優良):裁量労働
グループ会社(窓際):残業無し

官公庁に出向した場合は、残業時間が長いのに残業代がほぼ出ず、全体の給料がかなり下がるようです。

4-2.斡旋出向の場合の待遇
基本的には、給料が下がります。 斡旋出向も種別や年齢により異なるので、一般的に区分けすると以下のような感じです。

~55歳(出向中):銀行員時代の最後の年収と同じ
55歳~60歳(出向→転籍):銀行員時代の最終年収の7割程度
60歳~(出向→転籍):銀行員時代の最終年収の5割程度

年齢関係なく転籍:転籍した先の年収なので転籍した先のポジション次第ですが、これも人によります。

5.今後の銀行業界の出向について

悲しいことに、この2点は確実でしょう。

出向時期が早まる
出向者の増加

理由は以下の通りです。

メガバンクですら数千~数万人の人員削減を発表しており、年長者を早くカットすること。 

メガバンク、地銀のリテール部門(最も人員を割いている)は大半が赤字。
いきなり40代のITリテラシーの無い銀行員にデジタル化と言っても対応は困難。 この世代は、ITリテラシーが無いからとにかく早く辞めて下さいオーラが半端ではありません。 

大手銀行員なら何だかんだ安泰と思っている人がいたら危険です。

銀行にしがみつこうとしている銀行員は、左遷コースまっしぐらです。

自分の身を自分で守るためには、30代・40代の銀行員がリストラされる前にすべきことは早めの転職をするか、副業を始めて別のスキルを身に付けることです。
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この回答へのお礼

とても詳しい&生々しい解説を頂きありがとうございます。

以前から銀行業界は他業種と違う雇用方式と聞いていまして実際のとこ
どうなんだろうと思っていましたがまさかここまで厳しい世界とは思ってもみなかったです。

確かに世の中の諸事情に合わせて銀行の定年年齢も上がっては来てますが
実際に定年まで生き延びるのは至難の業なんですね。

実際に銀行で役職定年を迎え役職をはずれ、平で数年勤めて無事に60の定年を迎えられる方は何パーセントくらいですか?

それから私の知り合いで地銀に長いことお勤めの方で60前の定年前の方がおられますが
その方は現在、その地銀の住宅ローンの部署で働いてますが、(支店長経験なし)
想像ですが、この方の場合、窓際なんでしょうか??

お礼日時:2024/12/12 13:03

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