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質問です。

太陽系の惑星にはそれぞれ磁気圏があると聞きましたが、月のような衛星や準惑星にも磁場が発生して磁気圏を纏っていたりしますか?

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

磁場のあるなしは天体内部に導体の流体があるかによる。


あるなら磁場を持つ。
なければ磁場は持たない。

地球の場合は外核が液相の流体になっており地球磁場の発生源になっている。
木星はおそらく液相の金属水素などである。
土星も同じ。
天王星と海王星の磁場の発生源はまだ不明。
太陽は光球内部をうずまくプラズマである。

水星は金属核は豊富だがほぼすべて固体であり磁場を生まない。
したがってその表面の大気層は過去にすべてはぎとられ月同様の世界である。
磁気圏がないと太陽風が直接大気層に吹き付けどんどん持って行ってしまうのである。
火星もその小ささゆえほとんど冷えてしまっている。
まだかすかな大気はあるが、上層では太陽風によりどんどん大気が散逸している。


火星と木星の間にある雪線(スノーライン)の外側では磁場のある小天体はほとんど存在しない。
その領域では金属がとても乏しいからである。
磁気を生むとすれば電離した液体の水の流れが元になるだろうが、そもそも小さな天体は冷えやすく、エウロパやエンケラドスなど特殊な環境にない限り液相の水は存在できない。
そして中性の水は伝導体でないので磁場の発生源にならない。
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>太陽系の惑星にはそれぞれ磁気圏があると聞きました



 地球や木星と違い、金星と火星は自前の強い磁場を持っていません。
 金星の磁気圏は金星自体の磁場によるものではなく、太陽風の磁場が金星に巻きつく事によって誘導されて発生したものです。
 火星ほど太陽から離れると太陽の磁場も弱くなりますから、太陽風や太陽磁場によって誘導される磁気圏は明確なものではなく痕跡的なものでしかありません。

 地球の衛星である月には、岩石が磁化された事によって生じる磁場がありますが、その磁場の強さは地球のものと比べて極めて弱いものに過ぎません。
 月の磁場の起源は明確に判っているわけではありませんが、月面に隕石が落下した際に生じたものとする仮説が有力視されているようです。
 太陽系内にある衛星中で自前の磁場を持っている事が判明しているのは、木星の衛星の一つであるガニメデが唯一の例です。磁場の有無について確認されていない衛星もあるにはありますが、少なくとも磁場があると判明しているのはガニメデだけです。
 同じく木星の衛星の一つであるエウロパには自前の磁場こそありませんが、木星の磁場とエウロパ内部にある導電性を持つ層の相互作用によって誘導される磁場が存在しています。
 土星最大の衛星であるタイタンには自前の磁場はありません。

【参考URL】
太陽風は金星大気に入り込めない!「みお」金星スイングバイが明らかにした太陽風 ― 金星圏境界構造 ―
https://www.isas.jaxa.jp/topics/003293.html

火星にねじれた磁場の尾が存在
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9476_mars

月の磁場 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/月の磁場

ガニメデ (衛星) - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ガニメデ_(衛星)

エウロパ (衛星) - Wikipedia > 内部構造
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82% …

タイタンの大気 - Wikipedia > 組成
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4 …
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