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漢字は本来の読み方で読めば、いいのですか?
慣用読みで読めば、いいのですか?
そもそも、慣用読みとは何ですか?

「漢字は本来の読み方で読めばいいのですか?」の質問画像

A 回答 (17件中1~10件)

何をもって「本来」とするかは明確に言えません。



音読みは元々の中国大陸での発音とされていますが、伝わった時代(元の地域の違い)によって、呉音・漢音・唐音(宋音)などの違いがあるし、日本語化されているので現代中国の発音とも同じとは限りません。

訓読みは漢語(漢字や漢字の熟語)に意味の同じ/近い日本語の発音を当てたもので、当て字/当て読みとも言えます。同じ漢字/漢語にいくつもの日本語が割り当てられているし、日本で独自に作った漢字(国字)/漢語(和製漢語)も多数あります。

…と言ってしまうと話が終わってしまうので、いちおう「日本語としての伝統的な読み方」と異なる、異読・誤読が定着したものを「慣用読み」と呼んでいます。読み方が揺れている語も多々あります。
世代による違い、専門分野による違いなどもあります。

たとえば、「口腔・腹腔」は「こうこう・ふくこう」が一般的な読み方ですが、医学用語としては「こうくう・ふくくう」が正式な読みです。
「頭蓋骨」は一般には「ずがいこつ」、医学用語では「とうがいこつ」です。

電車の「架線」は一般には「かせん」ですが、専門用語は同音の「河川」と聞き違えないよう「がせん」と読みます。電車や自動車の「懸架」は「けんか」ではなく「けんが」と読みます。

一般的な現代日本語の中でどのように読むかは語彙にもよるので一概にいえませんが、コミュニケーションツールという本来目的からいえば「対象者に通じる読み方」が最も適切であることは確かです。


例示された熟語については、NHKの放送での読み方が参考になるかと思います。新聞では表記の違い(同音異字の書き分け)は重視しますが、発音は関係ないので参考にはなりません。

●NHK日本語発音アクセント新辞典
(NHK放送文化研究所 編、2016年5月)
https://www.nhk-book.co.jp/detail/00000011345201 …
・よろん【世論】 ヨロン
・ちょうふ【貼付】 チョーフ,テンプ
・てんぷ【貼付】 テンプ,チョーフ
・きぞう【寄贈】 キゾー,[許容]キソー
・いぞん【依存】 イゾン,[許容]イソン
・いぞんしょう【依存】 イゾンショー,[許容]イソンショー
・そうさい【相殺】 ソーサイ
・こしつ【固執】 コシツ
・しゅっしょう【出生】 シュッショー,[許容]シュッセー
・しゅっしょうち【出生地】 シュッショーチ,[許容]シュッセーチ
・しゅっしょうりつ【出生率】 シュッショーリツ,[許容]シュッセーリツ
・しゅっせい【出生】 ⇒しゅっしょう
・しゅっせいち【出生地】 ⇒しゅっしょうち
・しゅっせいりつ【出生率】 ⇒しゅっしょうりつ
・さっきゅう【早急】 サッキュー,[許容]ソーキュー
・そうきゅう【早急】 ⇒さっきゅう

(引用注)
・アクセント表示は割愛。
・「依存」の読みを[イゾン]に変更した経緯は下記。
 https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimo …
・「世論」は、もともと「世論(せろん・せいろん)」と「輿論(よろん)」という類語がありました。戦後の当用漢字表に「輿」が採用されなかったため、「輿論(よろん)」を「世論(よろん)」と書き換えることになったものです。「世論(せろん)」もしぶとく残っています。


●新聞用語集 2022年版
(日本新聞協会新聞用語懇談会編、2022年3月)
・よろん(輿論、与論) →世論
・ちょうふ 貼付
 〔「てんぷ」は慣用読み。「貼付」は「貼り付ける」など分かりやすい表現も活用する。
・てんぷ
 =添付〔付け添える〕メールの添付ファイル
 =貼付〔のりなどで貼り付ける〕切手を貼付する
 〔注〕常用漢字表にある「貼」の音読みは「ちょう」で、「貼付」の本来の読みは「ちょうふ」だが、一般には「てんぷ」とも読まれる。同表備考欄には「てんぷ」とも読むという中期がある。「貼付」は「貼り付ける」など分かりやすい表現も活用する。
・そうさい 相殺

(引用注)
・以下は用字用語例に記載なし(同字異音語は存在しないため)
  寄贈、依存、固執、出生、早急
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本来の読み方、この定義があいまいなんです。


読む、ということは、話ことばではない、が前提ですね。
文書に書かれている漢字、なぜ読む必要があるの、自分のためなら表意文字なので読む必要ありません。
音読が必要な場合は原則、漢文表記の熟語は音読(漢音、呉音が入り混じります)、訓読みは本来の日本語に、フリガナならぬフリ漢字しただけが、漢字といら変わったもの、ならば表意文字で意味が理解可能ならば日本語で読めばよいだけ(当然訓読み)。
音読みのままでも単にあなたが勝手に決めた慣用ではなく、世間一般が広く認めた慣用、すでに、日本語として市民権を得ている読み?。
とり敢えずは標準語を使用しているはずのテレビのアナウンサー等はどう発言しているか?。
先に決めつけるのではなく、自分で考えて、自分の日本語感性を身につける必要があります。
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漢字は意味で読むものですよ。



はい、感じるだけでじゅうぶんに良いのです。
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そもそも「『本来の読み』ってなんだ」という問題を掘っていいのだろうか.



その表では「世論」に対し「本来の読み」を「せろん」, 「慣用読み」を「よろん」としている. 確かに「本来の読み」は「せろん」なんだけど, 実は
「世論」を「よろん」と読むべき場面
がありえる. つまり「本来の読み」でこそないけど「正しい読み」として「よろん」が出ることは可能性として存在する.

なお「代替」を「だいがえ」と読むのは「知らずにそう読んでいる人」と「知っていてわざとそう読んでいる人」の両方が考えられるので要注意.
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慣用読みとは言いやすい様に変化したものです。

言葉は生きてますからね!
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漢字は用を足すため急いで借りてきてどうにか使いこなしてきた文字ですので、そういう問題はつきものです。


しかし借り物の気軽さもあるので学校や役所以外では都合に合わせてどうにでも読んでよいと思いますよ。
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漢字は本来は読む必要がない表意文字。


貼付→本来の日本語(大和言葉?)で表現すれば、貼り付ける。
表意文字の利点を生かして貼付を漢文表記(読む必要ありません)。
漢文表記なので発音は当然、漢音、の音読み?。
でも話ことばでも使おうとすれば読んで発音する必要があります。
話ことばである以上、漢文の音読みにとらわれる必要はありません、日本語として初音すればよいのです。
相殺、どちらも漢文の音読みらしいです、むしろこの熟語に関しての慣用読みと言うより話ことばの日本語として「そうさい」が定着しているだけなのかも。

漢文表記だからと言って元の音読みにとらわれない、ところが日本語の素晴らしいところなのかも?。
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貴方がアナウンサーなら、社員規則やマニュアルに従いましょう。



一般人なら、どちらでも良いですが、
慣用読みの方が、多くの人に理解され、聞き直される手間も
省けるでしょう。
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慣用読み=間違って一般化した読み。



より多くの人が使っている慣用読みを使用する。
これは目的に照らした正しさです。

「今どっちが一般的なのか?」をどう判断するのか。
これはもう、個人の感覚に従うしかないです。
メディアはレギュレーションが決まってますが、素人はどう読もうが自由。

私は、言葉によって判断を分ける。
世論、貼付、依存、出生→本来の方。
寄贈、固執→慣例に従う。

相殺(そうさつ)、代替(だいがえ)、重複(じゅうふく)あたりは、まだ受け入れがたい。
申し訳ないけど、そう読んでる人を「アホなんだな」と思ってしまう。
選択が難しいですよね。
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基本的には「本来の読み」だと思う。


上記表の「貼付」を「てんぷ」と読むと「添付」と間違えると思う。

※今「てんぷ」と入力したら「貼付」も出てきたので世の中に受け入れられているのかもしれないが、そもそも間違いを正しいものとして変換するから気づかないのか間違えていないと理解してしまうのだと思う。

ニュースを聞いていると「遺言」は「いごん」、「馬主」は「うまぬし」と言っている。
業界(法曹界)では「競売」は「けいばい」というらしい。

あと、同音を間違えないようにあえて特殊な読み方をすることもある。
首長 くびちょう
市立 いちりつ
抜糸 ばついと(歯科界 抜歯と混同しないため)
など
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