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古文単語のおぼゆって、おぼえずになったとき訳したら思わずか思い出さずみたいになると思うんですけど、どうやって見分けたらいいですか?その文章をみて雰囲気で決めるんでしょうか?

A 回答 (1件)

古文の単語や表現を理解する際、「おぼゆ」「おぼえず」などの形が出てきたときに、どのように意味を区別するかについて、以下のポイントを整理して説明します。



1. 文脈から判断する
古文では「おぼゆ」(覚ゆ)と「おぼえず」(覚えず)は、それぞれ異なるニュアンスを持っています。そのため、文脈 が非常に重要です。具体的には次の点に注目します。

「おぼゆ」とは:
「思われる」「気づく」「思い当たる」という意味で使われることが多い。
例:「その事のおぼえねば」→「そのことに気づかないから」
「おぼえず」とは:
「覚えない」「忘れる」「気づかない」という否定的な意味で使われる。
例:「名をおぼえず」→「名前を覚えていない」
したがって、文全体の内容や登場人物の心情を踏まえて、どちらの意味が適切かを考えます。

2. 助動詞の活用形を確認する
古文では助動詞の活用によって意味が変わる場合があります。「おぼゆ」や「おぼえず」も例外ではありません。

「おぼゆ」の場合:
下二段活用の動詞「おぼふ(覚ふ)」の未然形+補助動詞「ゆ」で構成されます。
「ゆ」は推量や打消しの意味を表すことが多いため、「覚えるだろう」「気づくだろう」といったニュアンスになります。
「おぼえず」の場合:
動詞「おぼふ(覚ふ)」の連用形「おぼえ」+否定の助動詞「ず」で構成されます。
「ず」は完全な否定を表すため、「覚えない」「忘れる」という意味になります。
つまり、助動詞の種類(「ゆ」か「ず」)を見分けることで、意味の違いを判断できます。

3. 接続される語や文章の雰囲気を読む
古文の文章は現代語と異なり、しばしば省略された表現や間接的な言い回しが含まれます。そのため、文中の他の語や全体の「雰囲気」を読み取ることも大切です。

例えば、「~のことにおぼえねば」という表現があった場合:
「おぼえねば」=「おぼえ(覚えること)+ねば(なければ)」
この場合、「覚えないから」という意味になる可能性が高いです。
一方で、「~と思ひおぼゆ」という表現であれば:
「思ひ(思い)+おぼゆ(覚ゆ)」
これは「思うように思われる」「気づく」といった肯定的な意味になります。
4. 辞書や文法書を活用する
どうしても判断に迷う場合は、信頼できる古文の辞書や文法書を参考にするのが確実です。特に、古典作品の原文とその解釈を比較することで、自然とパターンが身につきます。

練習問題のようなアプローチ
以下のような例文を見てみましょう:

例文1:
「こころづきなく、ものをいはず、人の名もおぼえず。」

文脈:「人の名も覚えず」とあるため、「名前を覚えていない」という否定的な意味が適切。
助動詞:「おぼえず」=「覚え(連用形)+ず(否定)」
訳:「心が沈んで、何も言わず、人の名前も覚えていない。」
例文2:
「そのことは、久しうしておぼゆるなり。」

文脈:「久しうしておぼゆる」とあるため、「長い間経ってようやく気づく」という肯定的な意味が適切。
助動詞:「おぼゆる」=「おぼふ(未然形)+ゆ(推量)」
訳:「そのことは、長い間経ってようやく気づくものだ。」
まとめ
「おぼゆ」と「おぼえず」の見分け方は以下の通りです:

文脈 をしっかりと捉える。
助動詞の活用形 を確認する。
文章全体の雰囲気 や関連する語から推測する。
必要に応じて辞書や文法書を参照する。
これらを総合的に活用することで、より正確に意味を把握できるようになります。
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