重要なお知らせ

「教えて! goo」は2025年9月17日(水)をもちまして、サービスを終了いたします。詳細はこちら>

電子書籍の厳選無料作品が豊富!

伊藤博文はミルやルソー、モンテスキュー等を、危険思想と見なしていたんでしょうか?

A 回答 (1件)

伊藤博文がミル、ルソー、モンテスキューらの思想を「危険思想」と見なしていたかどうかは、一概には言えません。

彼の思想や行動は、当時の時代背景や彼の立場によって複雑に変化しており、単純な評価は難しいです。
伊藤博文の立場と時代背景
* 立憲国家の樹立:
* 伊藤博文は、日本の近代化において、立憲国家の樹立を主導しました。その際、彼は西欧の政治思想を参考にしましたが、日本の国情に合わせた独自の憲法体制を構築しようとしました。
* 国益の優先:
* 伊藤博文は、国家の安定と発展を最優先に考えていました。そのため、個人の自由や権利よりも、国家の秩序や統一を重視する傾向がありました。
* 自由民権運動への警戒:
* 当時の日本では、自由民権運動が盛んであり、政府に対する批判や抵抗が起こっていました。伊藤博文は、これらの運動を国家の安定を脅かすものとして警戒していました。
ミル、ルソー、モンテスキューの思想と伊藤博文
* ミルの自由論:
* ミルの自由論は、個人の自由や権利を重視するものであり、政府の権力に対する制限を主張しています。伊藤博文は、ミルの自由論を一定程度評価していたと考えられますが、無制限な自由は国家の秩序を乱すと考えていたでしょう。
* ルソーの人民主権論:
* ルソーの人民主権論は、国家の主権は人民にあると主張するものであり、民主主義の基礎となる思想です。伊藤博文は、ルソーの人民主権論を、当時の日本の国情には合わない過激な思想と見なしていた可能性があります。
* モンテスキューの三権分立論:
* モンテスキューの三権分立論は、立法、行政、司法の三権を分立させることで、権力の濫用を防ぐことを主張するものです。伊藤博文は、三権分立の考え方を日本の憲法に取り入れましたが、天皇の権威を重視する立場から、西欧とは異なる独自の三権分立体制を構築しました。
結論
伊藤博文は、ミル、ルソー、モンテスキューらの思想を、日本の近代化に役立つものとして参考にしましたが、同時に、国家の安定と秩序を優先する立場から、これらの思想を批判的に検討し、取捨選択しました。そのため、彼らの思想を単純に「危険思想」と見なしていたわけではなく、状況に応じて柔軟に対応していたと考えられます。
より詳しい情報を得るためには、以下の点を参考にしてください。
* 伊藤博文の著作や演説
* 当時の新聞や雑誌などの記録
* 伊藤博文に関する研究書
これらの情報を総合的に検討することで、伊藤博文の思想や行動についてより深く理解することができるでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

お礼日時:2025/03/22 10:57

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

関連するカテゴリからQ&Aを探す