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牛は赤を攻撃するって思ってました。闘牛はそういった習性を利用しているものだと理解してました。
最近知ったのですが、犬は赤を認識しないと聞いたのです。見えない? 黄色っぽく見えると言っていたと記憶してます。
犬は光りの可視光線領域が狭いってことでしょうか?
紫(380-430 nm)~黄(550-590 nm)ぐらいと狭いってことですか? 
耳で云えば可聴周波数が狭いってこと?
人に聞こえる周波数の範囲(可聴域)は、低い音で20Hz、高い音で20kHzくらいまでの間と言われますが、耳の悪いひとは狭いと聞きます。同じこと?
犬は臭覚に能力が持ってかれたのでしょうか。

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A 回答 (2件)

>そういうことで犬(哺乳類)は体毛の色も地味? なんですかね。



 犬自体は様々な毛色があるので地味かどうかは微妙ですが、野生の哺乳類の体毛の色が地味なのは、派手だと発見されやすいので、肉食獣なら遠くから見つけられて獲物に逃げられやすくなりますし、被捕食側なら天敵に見つかりやすくなり、どちらの場合も生存競争で不利になるからです。
 鳥などで色が派手な種がいるのは、雌に対するアピールのためだと考えられています。
 夜行性の祖先から進化した哺乳類は、視覚だけではなく嗅覚や聴覚も重要であるためや、色の識別が不得意である事から毛色の派手さは同種の雌に対するアピール目的にはあまり重要ではないと考えられます。
 そういう意味では確かに

>そういうことで

とも言えると思います。


>鳥の孔雀とかフラミンゴそしてニワトリは赤系の色も見えるんですかね

 人間は赤、緑、青の3色原色で光の色を識別していますが、それに対して鳥や爬虫類、魚の多くは赤、緑、青に加えて近紫外線も入れた4原色で光の色を識別しています。
 ですから鳥も赤系の色を識別出来ます。
 それはカラスも同様で、カラスの色覚が他の鳥と比べて劣っているわけではありません。



>蝶は、色とりどりの花畑に飛んでくから明るい色に強いんでは、蜂はどうなのか?

 蝶全般に言える事なのかは私は存じませんが、アゲハチョウの場合、6種類の視細胞を持っていて、その内の1つは青から赤までの広い範囲の波長に亘って感度を示すため色の識別には関わりませんが、その他の5種類の視細胞はそれぞれ紫外・紫・青・緑・赤の光に反応するため、世の中には「アゲハチョウの色覚は5原色型」という説が唱えられている事もありますが、実際にアゲハチョウに色を学習させてその行動を調べてみた結果、(紫に反応する視細胞自体は存在するものの)紫の光に対するアゲハチョウの識別能力は高くなく、アゲハチョウの色覚は紫外・青・緑・赤の4原色型らしいという研究もあります。
 蜂はミツバチだけではなく、スズメバチやアシナガバチ等々様々な種類があるので一概に言えるかどうかは分かりませんが、少なくともミツバチの場合に限れば3原色型です。
 但し、3原色型とは言っても人間のものとは違い、紫外・青・緑の3色であり、赤色は見えていないそうです。



【参考URL】
日経ナショナル ジオグラフィック > Webナショジオ > 研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 > 第2回 「色」は光にはなく、脳の中にある > p2
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/012700 …

ナミアゲハの網膜構成と視覚機能/木下充代(総合研究大学院大学 先導科学研究科) - 種生物学会 電子版和文誌 第1巻1号
https://www.speciesbiology.org/publications/e-bo …

アゲハの色覚神経系の配線 - 大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所
https://www.nips.ac.jp/release/2022/04/post_469. …
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この回答へのお礼

あぁ丁寧な解説ありがとうございます。
疑問払拭しました。
色についての知識はバッチシです。雑学王に成れそうです。
自分が疑問に思うようなことはすでに研究済みなんですね。奥深いなぁ~。

お礼日時:2025/05/14 07:27

>牛は赤を攻撃するって思ってました。

闘牛はそういった習性を利用しているものだと理解してました。

 いいえそれは昔の俗説で、闘牛の牛は赤い色に反応しているわけではなく、闘牛士が持つ布がヒラヒラと動く動きに対して挑発されていると言われています。


>犬は光りの可視光線領域が狭いってことでしょうか?

 狭いには狭いのですが、見る事が出来る波長域が単純に狭いというよりも、見る事が出来る波長域が異なっていると言った方が良いと思います。(人間でも犬でも、見る事が出来る最も長い波長と最も短い波長との間にも、目の感度が少し低くなる波長域があります。)


>紫(380-430 nm)~黄(550-590 nm)ぐらい

 何nmから何nmまでなのかという正確な波長までは私は存じませんが、紫~黄というのはその通りです。


>犬は臭覚に能力が持ってかれたのでしょうか。

 いいえ、犬が見える波長域の一部を失っているのではなく、哺乳類の多くが赤い色を見る事が出来ないのです。
 これは現生哺乳類の殆どが、恐竜が陸上を支配していた時代において、小型の被捕食者だった種を祖先に持つためだと考えられています。
 目の網膜には光を感知する視細胞という細胞があり、この視細胞には光に対する感度が高い代わりに色を識別出来ない桿体細胞と、光に対する感度がそれほど高くはない代わりに色を識別出来る錐体細胞の2種類があり、明るい所で主に働くのは錐体細胞、暗い所で働くのは桿体細胞です。
 現生哺乳類の祖先は肉食の小型恐竜に捕食される事を避ける駄目に夜間しか活動が出来ず、夜間の暗い環境では桿体細胞しか使わなかったため、あまり使われなくなった数種類の錐体細胞(おそらく更に昔の祖先である爬虫類の一種から引き継いだ赤、緑色、青、紫外線を感知する4種類)の内、青を感知するものと緑色を感知するものを残して他の色を感知する錐体細胞は退化してしまったのです。
 その後、恐竜が絶滅して哺乳類の時代になってから、哺乳類は爆発的に進化して数多くの種類が生まれました。
 その内の1つである猿の仲間の中から、突然変異によって赤い光を感知する錐体細胞(同じ赤い光とは言っても爬虫類時代のものとは感知出来る波長の範囲はやや異なります)を持つものが生まれ、果物を主食としていた猿にとって果物の熟し具合を判別するのに役立つ赤色の色覚は生存競争で有利な形質なので、自然選択によりその形質を持つ猿の子孫が生き残り、猿の大半が赤色を識別出来るようになりました。
 人間はその猿の仲間を祖先に持つため、犬が識別出来ない赤色を識別出来るというわけなのです。
 つまり、犬が赤色を見る能力を失ったのではなく、赤色を見る事が出来る人間の方が特殊なのです。


【参考URL】
犬の目と視力・完全ガイド~眼球の構造から色の見え方・焦点調整能力までを図解 - 子犬のへや > 犬の色を識別する能力
https://www.koinuno-heya.com/zukan/sight.html#two

自由が丘 清澤眼科通信 > ご近所の話題 > [No.720] 犬の感覚, 特に色覚の話をしてみよう。
https://jiyugaoka-kiyosawa-eyeclinic.com/wadai/4 …

日経ナショナル ジオグラフィック > Webナショジオ > 研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 > 第2回 「色」は光にはなく、脳の中にある > p2
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/012700 …
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この回答へのお礼

とても分かりやすい解説ありがとうございました。
そういうことで犬(哺乳類)は体毛の色も地味? なんですかね。
そこで思ったのは鳥の孔雀とかフラミンゴそしてニワトリは赤系の色も見えるんですかね、身体が派手な色って自分(達)で見えないってことはないのでは? カラスはもちろん色覚が狭い?
蝶は、色とりどりの花畑に飛んでくから明るい色に強いんでは、蜂はどうなのか? と、広がりますね。

お礼日時:2025/05/13 08:11

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