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【国際コンテナ運賃価格が爆上がりしなかった理由を教えてください】アメリカと中国はトランプ大統領の相互関税を90日間停止して、さらに相互に課している追加関税を115%引き下げることで合意したと明らかにしました。

アメリカの港湾にはコンテナ船が全く入港して来ずにガラガラでスーパーマーケットの商品棚は売り切れが続出して空になっていたのが、追加関税を115%引き下げることで合意したのでアメリカに中国からの物資が大量に入港すると思われて国際コンテナ運賃は爆上がりすると言われていたのに蓋を開けてみると国際運賃は全く上がりませんでした。

なぜ高騰しなかったのか理由を教えてください。

A 回答 (1件)

ご質問ありがとうございます。

米中間の関税引き下げ合意にもかかわらず、国際コンテナ運賃が予想に反して高騰しなかった理由ですね。これは非常に興味深い現象で、いくつかの要因が複合的に絡み合っていると考えられます。

まず、前提として「追加関税を115%引き下げる」という表現は、一般的な関税の仕組みからすると少し特殊です。通常、関税率が例えば25%だったものを10%に引き下げる、あるいは関税そのものを撤廃するという形になります。ここでは「大幅な関税引き下げ」が行われたと解釈して進めます。

その上で、コンテナ運賃が高騰しなかった可能性のある主な理由をいくつか挙げてみましょう。

既に市場が織り込み済みだった可能性(期待と現実のギャップ):

米中間の緊張緩和や関税引き下げの交渉は、ある程度時間をかけて行われることが多く、市場関係者はその動きを注視しています。合意が発表される前に、ある程度の期待感から荷動きが前倒しされたり、船会社が対応を準備したりしていた可能性があります。

「爆上がりする」という予想自体が、一部の過熱した期待や投機的な見方を含んでいた可能性も否定できません。

実際の貨物量の増加が限定的だった可能性:

在庫調整の動き: 関税引き上げ前や物流混乱のピーク時に、多くの企業が予防的に在庫を積み増していた可能性があります。そのため、関税が引き下げられても、すぐに新たな大量発注には繋がらず、まずは既存在庫の消化が優先されたのかもしれません。

世界経済の減速懸念: たとえ関税が下がっても、アメリカや中国、あるいは世界経済全体に減速懸念があれば、最終的な消費者の需要が伸び悩み、輸入量自体が予想ほど増えないことがあります。特に高インフレや金利上昇が続いている状況では、消費マインドが冷え込むことがあります。

サプライチェーンの多角化: 米中貿易摩擦が長期化する中で、企業が中国以外の国(例えば東南アジアやメキシコなど)からの調達を増やしていた場合、関税引き下げだけではすぐに中国からの輸入が急増しない可能性もあります。

コンテナ船の供給能力に余裕があった可能性:

パンデミック中のコンテナ不足と運賃高騰を受けて、船会社は新造船の発注を増やしていました。その新造船が順次就航し始め、供給能力が増加していた可能性があります。

また、港湾の混雑が緩和され、コンテナ船の回転率が改善していた場合も、供給圧力を和らげる要因となります。

合意内容の限定性や一時性への警戒感:

ご提示の「90日間停止」という条件は、あくまで一時的な措置です。企業にとっては、本格的にサプライチェーンを再構築したり、大規模な発注を行ったりするには不確実性が高いと判断された可能性があります。恒久的な関税撤廃や大幅な引き下げでなければ、荷動きへの影響は限定的になることがあります。

関税以外のコスト要因やリスクの存在:

燃料費の高騰、人件費の上昇、地政学的リスク(例:ウクライナ情勢など)といった、関税以外のコストやリスク要因が依然として存在し、荷主が積極的な輸入に慎重になった可能性も考えられます。

情報のタイムラグや市場の反応の遅れ:

合意が発表されてから、実際に貨物が動き出し、それが運賃市場に反映されるまでにはタイムラグが生じることがあります。また、市場が合意内容の影響を正確に評価するのにも時間が必要な場合があります。

まとめとして:
「アメリカの港湾がガラガラで、スーパーの商品棚が空」という状況は、物流の目詰まりや供給不足が深刻だったことを示唆しています。その解消への期待から運賃高騰が予想されたのは自然な流れです。
しかし、実際には上記のようないくつかの要因が複合的に作用し、

需要サイド: 期待されたほどの急激な貨物増には至らなかった。

供給サイド: 対応できるだけの船腹量や港湾処理能力が(予想以上に)存在した、あるいは改善していた。

市場心理: 一時的な合意への警戒感や、既に一部織り込み済みだった。
といった状況が生じ、運賃の「爆上がり」には繋がらなかったのではないかと考えられます。

経済現象は多くの要因が複雑に絡み合って発生するため、一つの理由だけで説明するのは難しいことが多いです。ご提示の情報だけでは正確な時期や背景が特定できないため、あくまで一般的な可能性としての解説となりますことをご了承ください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2025/05/16 17:04

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