重要なお知らせ

「教えて! goo」は2025年9月17日(水)をもちまして、サービスを終了いたします。詳細はこちら>

【GOLF me!】初月無料お試し

明治維新からの朝鮮の問題は結局は対ロ問題に行きつきます。ロシアが強大であり、事実19世紀後半には旅順を日本から横取りし、朝鮮を支配に入れることは時間の問題であったのであり、日露戦争は避けて通れない道でした。
ではもし、ロシアが史実通りほど強大ではなく、アジアにまでは勢力の及ばない国であり、ほかにも日本にさほど直接的な脅威となる欧米列強が存在しなかったならば、近代(特に日露戦争まで)の日本史はどうなっていたと思いますか?日本はあれほどに朝鮮の支配にこだわったでしょうか?

A 回答 (6件)

結論から言えば、ロシア以外の国がそれに代わるだけで、


たとえ欧米列強にその意思が無くても朝鮮が頼ることで
日本が他国との戦争に巻き込まれることになると考えます。



まず、そもそもロシアの介入を許したのは主に朝鮮の意志です。
それがロシアの思惑に合致したもので、ロシアが無ければ
アメリカやフランス、イギリスなど、欧米列強に依存します。
端的な例が露館播遷とその末期に起こった騒動です。

乙未事件を契機に、国王は日本の影響から逃れるため
ロシア公使館に移ってそこで政務を行いました。
これが露館播遷です。ちなみにこれを主導した一人が
後の日韓併合を決めた李完用です。
ところが、ロシアは日本のように甘くないので、
朝鮮国王の要望をほとんど聞いてくれません。
1898年2月13日、国王は日本の加藤公使に要望します。

2 明治30年9月27日から明治31年7月23日
(アジア歴史資料センター:B03050002900)P27~29

「ロシアはもう懲りたから米国か英国の公使館に行きたい」
当然、そんな他国に主権を委ねることは論外なので、
加藤公使は断りました。しかし、あきらめきれない国王は
同じ要望をアメリカ公使に相談して、同様に断られました。
これがロシア公使にバレましたが、国王は知らないふりで
ごまかしました。
その後、居心地が悪くなったので公使館から退去しています。

ハーグ密使事件もそうですが、朝鮮の基本方針が「以夷制夷」
(自国の武力を行使せず外国同士を戦わせ、外敵の圧力が自国に
及ばないようにする)方針なので、ロシアが無くても
直接の脅威が無くても関係なく、他国を引き入れています。



これが特別な例かというと、そんなことはありません。
 困ったことがあるから日本を頼る
  ↓
 日本はお隣さんのよしみで協力する
  ↓
 でも、お礼をするのは癪だから他国(中国・ロシア)を頼って
 日本の影響を排除して実利だけ得ようとする
  ↓
 日本が怒る
  ↓
 ウソをついてごまかす
  ↓
 日本が調べてウソがばれる
  ↓
 あやまる(ただし、表面だけ)
  ↓
 日本は少しお灸をすえて「今後気を付けるように」で終わる
  ↓
 ほとぼりが冷めると贅沢してお金を浪費する
  ↓
 最初に戻る
この繰り返しです。

端的な例が京仁線です。
 「京城仁川間鉄道敷設一件 第一巻 分割1」
 (アジア歴史資料センター:B04010922600)
朝鮮は最初の鉄道である京仁線を日本が建設するために日本から
借款して1895年3月30日に契約を行いお金を受け取りました。
ところが、「アメリカ人(モールス)が先に契約していた」
として、日本との契約を反故しました。
日本からの抗議で契約書を出させると、日付が1896年3月29日と
ウソがバレました。当時、三国干渉もあって日本は断念しましたが、
結局はモールスが資金難で断念して、日本が作りました。



近年でもよく批判される日韓協約も実態は同じ。
 ロシアの圧力が強くなり、日本を頼る
  ↓
 日本の影響が強くなり、ロシアが怒る
  ↓
 慌てて中立宣言をして双方と距離を撮ろうとする
  ↓
 日本がこれまでの支援が無駄になるので激おこぷんぷん丸
  ↓ 
 第一次日韓協約
  ↓
 お小遣いが自由にできない国王が日露戦争中にロシアと接触
  ↓
 日本にバレてさらに激怒される
  ↓
 反発していた国王は日本にお小遣いを約束されて日本を支持
  ↓
 第二次日韓協約
  ↓
 宮廷費を管理されて贅沢が出来ない国王が欧米の圧力で
 日本を懲らしめようと、ハーグの国際会議に密使を送る
  ↓
 当然、バレて知らなかった朝鮮内閣(李完用内閣)が困る
  ↓
 第三次日韓協約
こんな話ばっかりなんです。



現在の韓国も「用日」(日本を都合よく利用する)とよく言います。
これは最近だけではなく明治維新の頃から続いています。
日清戦争前後の話であれば、「朝鮮紀行」(講談社学術文庫1340)
等でも手軽に読めますが、当時の日本は真っ当な対応なのに、
朝鮮や清は約束を守らずに日本を下等国として卑下していました。
「近代日本は中国大陸を切り取り放題で侵略していた」とか、
歴史を知らずにバカにしている意見だと思います。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

これこそ歴史を学ぶ意義です。そのような為政者とも言えない人物がトップになることの弊害は大事件に発展します。もちろんその国は滅びます。

お礼日時:2025/06/13 21:47

日本が朝鮮にこだわったのは、「殖産興業」政策を実現させるためです。


つまり日本国内で大量生産した工業製品を外国に輸出して大儲けすることが第一段階。
第二段階として大儲けしたおカネで日本の「富国強兵」を実現させ、欧米列強と互角の軍事力・政治力を持つ。
最終段階としては、欧米列強と互角に渡り合える世界のリーダー国のひとつになるということでしょう。

日本は、日清・日露の戦争を勝ち抜き、第一次世界大戦にも参加して戦勝国となりました。
そして第一次世界大戦後に誕生した国際連盟では、日本は戦勝国の一角として仏・英・伊とともに常任理事国になりました。現代の国際連合で云えば、安保理常任理事国の5か国の中に入ったという感じですね。
つまり、明治維新以来、たったの50年ほどで、日本は「世界のリーダー国のひとつになる」という目標を達成したことになります。

ちなみに、日本は朝鮮(併合当時は大韓帝国)については、植民地化ではなく併合という道を選びました。一番の理由は、対中貿易に便利な朝鮮半島を重工業化するためです。そのためには莫大な税金を朝鮮半島に投下しなければならず、そのためには朝鮮が同じ日本国内でなければならなかったからです。
朝鮮半島併合前の台湾併合時には、この方法で台湾開発に大成功したので、二匹目のドジョウを狙ったということでしょう。

さて、以上のような史実を踏まえたうえで、ロシアが強大ではなく、ほかにも日本にさほど直接的な脅威となる欧米列強が存在しなかったならばどうなるのか。
というご質問ですね。

もちろん、様々な展開を空想することは可能です。それほど強くないとしても欧米列強の脅威の度合い少し違うだけで微妙に違うということは当然あるでしょう。

とはいえ、幕府が開国を考えないほど欧米列強の脅威が微弱ならば、明治維新は起こらずに、江戸時代がさらに長く続くことになったでしょう。

もし、幕府が開国せざるを得ないと考えるほどの脅威があったとすれば、欧米列強の脅威はロシア抜きでも同じことになります。
であるとすれば、日清戦争の勝利までは史実とほぼ同じシナリオが続くと予想され、次の段階としては、中国市場(華南、華北、満州)と朝鮮市場を巡る欧米列強の経済利権争いが勃発し、それに日本も巻き込まれての大戦争が勃発する。そういう展開になるでしょう。
その時に、日本は英米側と連合すれば勝利国となる可能性が高く、独仏など英米以外と同盟すれば敗戦国になる可能性が高いと予想します。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ロシアの代わりに他の列強戦争に巻き込まれるシナリオですね。プレ第一次世界大戦と呼ばれるかも知れません。

お礼日時:2025/06/13 21:50

ロシアが史実通りほど強大ではなく、アジアにまでは勢力の及ばない国であり、ほかにも日本にさほど直接的な脅威となる欧米列強が存在しなかったならば、近代日本は中国大陸を切り取り放題、という形が一時的には進行したんじゃないでしょうか。

朝鮮支配も含めて究極の目的は市場拡大。ロシアの脅威云々は単なる方便のような気がします。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

日露戦争に準ずる戦争は起こらなかったわけですね。

お礼日時:2025/06/13 21:51

IFが面白いのに・・、想像力がないつまらない人が多いですね。

「だから日本にはgoogleやアップルが生まれないんだ」と言ったのは岡田斗司夫だったですかね・・

それはそれとして、
>日本にさほど直接的な脅威となる欧米列強が存在しなかったなら
というのを「どこから始めるのか?」「列強はどこまで進出しているのか?」によってIFは異なっていくと思います。

まず欧米列強と日本の邂逅はいわゆる南蛮渡来、つまり戦国時代にスペイン・ポルトガルがやってきたことに始まります。これは欧米列強が世界進出する第一波ですが、これが無かった、なら日本はまだ江戸時代だったかもしれません。

南蛮渡来はあったし、スペイン・ポルトガルがトルデシリャス条約もあった、ならそれに対抗したイギリスやオランダなどの世界進出は必然ですので「日本にその影響が来ない」ならインドや清国などが頑張って食い止めた、ということになります。

その上でロシアのシベリア進出も必然なので、その進行を止めたのは日本ではなく清国、満州付近で戦争が起きて「清国の権益がオホーツク海まで広がり、現在のシベリアの東側は清国または中国の領土」ということになっていたでしょう。

で、この戦争は完全に陸軍の戦争で、地域的に海が凍ることを踏まえれば海軍力は清露ともにあまり発達しないように思います。

とはいえ、覇権を握った清国は南シナ海に進出する西洋列強に対抗するため海軍力を高めるでしょうし、清国が崩壊することもないでしょう。

となると、日本が直面する脅威は西洋列強ではなく「膨張する清国」ということになりえます。うーーーん、今と同じ状況が150年ぐらい早く来る、ということでしょう。

さらにそれを進めると、日本はオランダから「インド、清国が西洋列強の侵出を止めた」という情報は聞くでしょう(海上の移動を止める力は清国には無いです)
 そうなると逆に西洋列強は清国封じ込めのために、日本に近づき、日本も大陸の脅威に対抗するために西洋列強と連合を組んで、富国強兵を進めることになるでしょう。

そうなると結果的に日清戦争は起きるでしょうが、もしかしたらそれが第一次世界大戦になるかもしれません。

日本が勝てるか?といえば、多分勝てます。なぜなら清国というか大陸国は海軍力を整備しにくいからです。逆に日本は陸軍よりも海軍のほうが生命線で、明治時代と同様に海軍力が最強のイギリスの協力があれば、戦力は整うし、なにより清国は階級差が激しい国なので、兵士の士気が日本と違い、薩英戦争を互角に戦える日本人の士気のほうが勝ると思います。

しかし、日清戦争で日本が勝っても韓国併合にはいかないでしょう。西洋列強が進出していない以上、朝鮮半島はあまり脅威にならないし、遼東半島も別に脅威ではないからです。

ただ、間違いなく日本は大平洋にはでていくでしょう。海軍力が大きくなるので、平時にはそれを持てあまして太平洋の島々を日本の版図に組み入れ、結局「アメリカと対立する構図」にはなっていくと思います。

でもその際、皇国である日本はハワイ王国と併合して、そこまでが日本海洋帝国の領域になるかもしれません。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ロシアがない代わりに清が一番の脅威になり一戦交えた後、韓国は中立国として残すというのが最も理性的な判断ですね。

お礼日時:2025/06/13 21:56

あなたのIFはソビエト連邦が樹立しない世界史なので、


満州国が建国されず、ナチスドイツが列強となりアフリカとロシアを蹂躙し、中華民国も中華人民共和国も発生しない、冷戦も朝鮮戦争もない20世紀であり、
日本史がどうなったなんて予測できない別の歴史です。
    • good
    • 0

実際に存在したのだから、逆を考えても意味ない。


歴史にもしもを考えても、もしも通りの展開は
なかったわけだから、想像でこうあればを
妄想しても無意味。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

イフはあり得ます。歴史は偶然の連続です。

お礼日時:2025/06/13 21:58

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A