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ブッシュ大統領が初めて金正日総書記に「ミスター」の敬称を付けて呼んだという記事を読んで、小学生の頃思った疑問をふと思い出したので質問します。

当時、共産圏では共産党の一党独裁で、党の方が国家より上の組織であり、「共産党書記長」が国家元首だと塾で教えてくれました。例えば当時のソ連で言えば、ブレジネフ「共産党書記長」の方がポドゴルヌイ「最高幹部会(議会に相当)議長」より偉い、という風に。

でも、「最高幹部会」なんて名前からしたら一番上の組織のような感じがしましたし、小学校の学級会で言うと議長の方が書記より偉いのになあ、書記なんて黒板にみんなの発言をまとめて書く人じゃん、などと思っていました。

あと、東西冷戦期の東欧の国家(チェコかポーランド?)では、呼称が「第一書記」とかでもとにかく「書記」が国家元首だったことも思い出しました。

もっとも同じ共産圏でも、中国では「国家主席」(但し文革で劉少奇の失脚以降暫く空位)、キューバや旧東独は「議長」(ベトナムは忘れました)が元首で、一概に「書記」=「元首」とは言い切れないのかもしれませんが。

北朝鮮は、金日成は「国家主席」でしたが、金正日は「総書記」のままで、黒板にみんなの発言をまとめて書く人達の中で一番上の人が国家元首ってのも変ですね。

共産党(北朝鮮の場合朝鮮労働党)って、そんなに黒板にみんなの発言をまとめて書く人が大事なんですか?

A 回答 (7件)

旧ソ連共産党では、レーニンが病気で党務を継続できなくなった後で、新設ポストの書記長(general secretaryの訳ですが、中国や北朝鮮では総書記と訳しています)にスターリンが就任しました。



書記長というポスト名の由来は知りませんが、旧ソ連共産党では、日常的に政治方針を決定する政治局と、日常の党の事務を担当する書記局が、権限の大きい機関ですが、旧ソ連でも中国でも、政治局の方が意思決定機関としての役割を果たしています。政治局と書記局の両方を統括するのは書記長だけの役割で、権力が一極集中するようになっていました。したがって、書記長は生徒会や学級会の書記とは役割が全然違います。
朝鮮労働党では、書記局が権力を持っているようですが、その経緯は知りません。

日本では、労働組合で書記長がいることがありますが、トップはだいたい委員長で、書記長は幹事長とか事務局長とかと同じような、日常的な組織の取りまとめや事務を担当するポストです。旧社会・公明・民社の各党も、委員長-書記長というポスト名で、現在では代表・党首-幹事長という名を使っています。労働組合色を薄めたいからだと言われています。
日本共産党では、60年代までは書記長が事実上の最高指導者のポストでしたが、現在は、議長-委員長-書記局長となっていて、書記局長は、幹事長や事務局長と同じ役割を果たすポストになっています。
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この回答へのお礼

>書記長というポスト名の由来は知りませんが

知りたかったのはまさにそれなんで、それを書いて頂いていれば間違いなくポイント20点モノだったんですが、惜しいですねえ……。共産党の内部組織まできちんと書いて頂いたことには感謝します。てことで、ざぶとん1枚!

お礼日時:2005/06/13 23:03

私が以前聞いた与太話(?)ですが…



「書記は、議事の結果を議事録として書く。書かれた内容が(たとえ事実でなくても)決定事項として処理されるから、最終的に議事録を起こす書記が一番偉いんだ」

論理としてはNo.5さんと同じですね。
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この回答へのお礼

やっぱりそうですよね。ああ、でも残念ながらNo.5さんと同じ答えなんで、ここは早い者勝ちってことでポイントは差し上げられませんが、ざぶとん1枚!

お礼日時:2005/06/13 23:00

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



政党や労働組合の書記局の責任者を指す。

書記局は、日常的な党務を処理する機関であり、党の過去をよく知る書記長は、党の未来も予測できると考えられた。「書記長」という名前は社会主義・共産主義政党、社会民主主義政党に主に用いられることが多い。


>>そんなに黒板にみんなの発言をまとめて書く人が大事なんですか?
古代エジプトにも書記というのがいて、非常に偉い地位です。書記の像が作られていまでもルーブルやカイロに残っているくらい。
みんなが「カラスは黒い」て発言しても、書記が「カラスは白い」て書いてしまったら、カラスは白くなければいけないのです。そのくらい書記という地位は偉いのです。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B8%E8%A8%98% …
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この回答へのお礼

>みんなが「カラスは黒い」て発言しても、書記が「カラスは白い」て書いてしまったら、カラスは白くなければいけないのです。

なるほどそうか!別に学級会みたいにいちいち黒板に書かなくても、議事録に「あいつは反逆者だ!」とかこっそり書いとけば、好き放題粛清できますね!長年の謎がやっと解けました!

お礼日時:2005/06/13 22:58

私の考えでは軍の最高司令官を兼ねているからだと思います。

日本だって総理大臣が自衛隊のトップだし、アメリカも大統領がそうです。北朝鮮は国防委員長だったかと。
 ちなみに中国はもっとはっきりとしていて、天安門事件のときに軍の最高司令官であった鄧小平に趙紫陽が総書記の辞表をだしたそうです。今現在でも江沢民は総書記は辞めましたが軍の最高司令官の職は最近まで手放しませんでした。
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この回答へのお礼

あんまり関係なさそうな気がしますけれど。

お礼日時:2005/06/13 22:53

私の推測なんですが,



旧ソビエトに「スターリン」という
書記長がいました.

ソビエトは,ロシア帝国を倒した
共産主義革命でできたのですが,
もともとは,マルクス-レーニン
という指導者がいました.

スターリンは,トロツキーらのリーダたちが共産主義理論に
夢中になっているときに,「書記」という一種の雑用をこなしながらついには,「書記長」のまま,「実権」を握って,粛清を行い,最高権力者になってしまいました.

だから,共産主義国では,一見,たいして偉くなさそうな「書記」が最高権力を意味しているのではないかという「意見」です.
「スターリン」という指導者が「書記長」だったからと言うことです.

リビアでも,「カダフィ大佐」が最高権力者ですが,
「大佐」が国家元首というのは,どう考えても変ですよね.
歴史的な経緯があるんですよね.
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この回答へのお礼

>もともとは,マルクス-レーニン
>という指導者がいました.

へ?2人は別人では?

お礼日時:2005/06/13 22:52

私も、同じ疑問を抱いていました。


20年ほど前に読んだ小室直樹氏の本に書いてあったのですが、

* スターリンは、ソ連の最高権力を握る前に既に書記長という職にあった。

* 他のライバルを次々に追い落とし、最高権力を握ったが、書記長のままであった。

* 結果として、書記長がソ連最高権力者の職名となった。

* 他の共産主義国はソ連を真似して成立したので、書記長とか総書記というのが最高権力者の職名になった。

だそうです。他に納得できる説明を聞いたことはありません。
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この回答へのお礼

小室センセーのお答えだと、ソ連以外の共産主義国の元首がそういう名前になったのは分かりますが、ソ連のケースがまだ謎ですねえ……。

ポイントまではいきませんが、ざぶとん1枚!

お礼日時:2005/06/13 22:50

日本語への訳し方の問題だと思います。



「書記長」は英語で「secretary-general」、「国連事務総長」と同じ単語です。「事務総長」ならば、それなりにえらそうに聞こえますよね。

似たような例では、
・台湾の「総統」=英語で「president」=「大統領」と同じ
・「国連」=英語で「United Nations」=第二次大戦の「連合国」
などがあります。

参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=secret …
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この回答へのお礼

なるほど!じゃあ「事務総長」でも何でもよかったってわけですね。でもそれだとなんで「書記」にしたのかがまだ謎ですねえ……。

お礼日時:2005/06/13 22:45

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