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山本昌・石川みたいに、左のオーバースロー投手で投げる人っていますよね(スクリューと呼ぶ人もいるが…)ではなぜ右のオーバースローでシンカーを投げる人はいないんですか?右のサイドならよくいますが…。推測でも構わないので、教えてください。

A 回答 (2件)

ご質問の趣旨は多分こういうことではないでしょうか。



右投げ、左投げに関わらず、投手自身から見て、

○ 利き腕でない方向(右投げなら左、左投げなら右)に球筋が変化する球種を、カーブといい、より球速が速く曲がりが少ないものをスライダーという

○ 利き腕と同じ方向(右投げなら右、左投げなら左)に球筋が変化する球種を、スクリューボールといい、より球速が速く曲がりが少ないものをシュートという

○ 球筋が上下に変化(即ち球が沈む=sinkする)球種を、その握り方や投げ方に関わらず、シンカーという

以上のような変化球の定義を前提に考えると、左投手だけではなく、右投手にも、スクリューボール・ピッチャーがいてもいいんじゃないの?という疑問に、私なら突き当たります。それと同様の疑問がありますよ、というご趣旨ではないでしょうか。

変化球の定義には、どうも流行り廃りがあるようで、私が野球小僧だったころは上記のような定義でした。

シンカーの握りや投げ方には、それぞれ独自の工夫があったようで、プロの何とか投手の「握りはこうだ!」とか言う写真入り記事が雑誌に出ると、野球小僧たちは、目を輝かせ、競って真似をしたものです。

シンカーの場合は、沈む変化球に対するおおざっぱな呼び名でしたが、だんだんと時代が下るに連れて、独特の球の握り方でより大きな変化を出す球種が有名になり、シンカーという呼び名は余り使われなくなって来ているようです。指の二股に挟んで投げるフォークや、指の関節ではじくナックルや、指をかけず手のひらで投げるパームですね。

ということで、シンカーは単に沈む球の総称と判断し、ここでは、holtzさんがシンカーと呼んでおられるのは、スクリューボールのことと理解して、それに絞ってご説明します。

そのスクリューボールですが、英語でscrewballというと、シュートのことも包括しての呼び名のようです(英辞郎73版を参考にしました)。
だから、カミソリ・シュートの平松政次氏(右投げ)などは、アメリカならスクリューボール・ピッチャーですね。

でも、日本では上記のように速く鋭く曲がるスクリューボールをシュートと呼んでいますので、右の上手投げでシュートを投げる平松氏のような投手は、スクリューボール・ピッチャーとは言いません。

では、日本ではどんな球をスクリューボールと呼ぶのでしょうか。名球会のサイトのQ&Aコーナーに次のような説明がありました。(最後の300勝投手である故・皆川睦雄氏が回答者だそうです。)

「左腕投手のシュート回転で沈む投球が右打者に投げた球をスクリューボールと呼んでいます。・・・」
http://www.meikyukai.co.jp/newqa/qatou05.htm

東京中日スポーツの質問コーナーにも、こんな回答がありました。

(左投手からの質問に対して)「・・・右打者の外角へ逃げながら沈んで行くボールのことですが、プロ野球では江夏(阪神)、高橋一三(巨人)、大野(広島)投手たちはこのボールを得意としていました。・・・」
http://tochu.tokyo-np.co.jp/00/esc/20050205/col_ …

つまり、左投手が右打者に対して投げる、外角に曲がって(利き腕の方向に曲がって)沈んでいく球を、特にスクリューボールと称しているのです。

だから、スクリューボール・ピッチャーは当然「左投手ばかり」ということになります。

上の東京中日スポーツの記事も書いてますが、スクリューボールを投げるときは、手首や肘を逆回転(右なら左回転、左なら右回転)させるので、投手にとってはフィジカルな負担がたいへん大きい球種です。

投手は打者との勝負でそれが非常に有利なら、フィジカルな負担が大きくても、その変化球を投げるでしょう。(星飛雄馬の大リーグボール3号もそうでしたね。)

左投手に対しては、一般に右打者が有利と言われています。右利きの世の中ですから、投手が対戦する相手は、圧倒的に右打者の比率が高いのです。(最近、プロ野球では左打者が増えていますが、それは右投左打の選手が増えたからです。たとえば、今年の阪神のラインアップには、赤星、藤本、金本、桧山、鳥谷と5人も左打者がいますが、全員右投左打です。メジャーのゴジラ松井やイチローも右投ですね。)

左上手投げの本格派投手は、クロスファイアーと呼ばれる右打者の胸元を突く速球が得意球でしょうから、逆に右打者の外角にストンと曲がって落ちる変化球があると、すごく有利です。

右上手投げの場合は、対戦する左打者が相対的に少ないことから、フィジカルな負担というリスクを冒してまで、左打者の外角低めに逃げて落ちるスクリューボールを投げる必要性を感じないから、投げないのでしょう。左打者の外角へ落ちる球なら、フォークなど球の回転を抑える系の変化球を使うでしょう。

そこで、スクリューボールは、上記のような著名なエース級サウスポーが数多く投げたこともあいまって、左投手専用の変化球という位置付けになっているのではないかと思います。従って、スクリューボール・ピッチャーは左投手ばかりということになる訳です。
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この回答へのお礼

 完璧な回答をありがとうございました!相対的に数の多い右打者対策として、左投手は犠牲を払ってでも投げる球種ということですね。おっしゃるように、近年は右打者の相対的な数が減ってきているためか、スクリューを投げる人は減ってきているように思います。遠い将来、誰も投げる人がいなくなる可能性は否定できないと思います。
 ちなみにメジャーでは、ストレートとシュート(共に和製英語)を区別せずにfast ballと呼び、沈むシュート(シンカー・スクリューの握りではなく、あくまでシュートの握りで沈むもの)をscrew ballと言うそうです。なので、左投手が投げるシンカーを「スクリューボール」と呼ぶのは本来、言葉の誤用なので個人的には好ましく思いません。統一して「シンカー」にしたほうがいいと思っています。

お礼日時:2005/06/08 01:08

シンカー自体投げにくいからです。


シンカーは人差し指と中指を大きく開いて握り、内側にひねる様に投げます。ボールの軌道は一度浮き上がってシュートしながら落ちる。
ですから、サイドスローやアンダースローの方が投げやすい訳です。
上原のシュートするフォークボールが一番近いでしょうね。
ま、あれはあくまでもフォークですけど。
ちなみにスクリューとは左ピッチャーが投げるシンカーのことを言います。船のスクリューが回る様子から来てます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。サイドスローのほうが投げやすいというのはわかりましたが、なぜ左に限ってオーバースローでシンカー(スクリュー)を投げる人がいるかがわからないんですよね。

お礼日時:2005/06/05 22:10

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