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乾いた布はさらさらしていても水に濡れるととたんにべとべとと肌にくっつくようになるのはなぜですか。

A 回答 (2件)

こんにちは。


水が糊と同じ働きをしているからじゃないですか。
濡れた布はひとの肌や色々なものに良くくっ付きます。乾いた布ではなく、濡れた布の場合、このとき、繊維と肌の間にあってその隙間を埋めているのは空気ではなく、水だということになりますよね。ここで、空気と水の大きな違いをふたつ考えます。
水の分子は空気よりも重くて動きが鈍い。
水の分子はどんなものにでも簡単にくっ付いてしまう。
空気は身軽で、何処にでも飛んで行ってしまうので、少なくとも糊の役割は果たせません。水の分子はどんなものにでも結合するという性質をもっており、くっ付くことができないのは、油だけです。

水に濡れるということは、水の分子がその物体の表面の分子と結合するということです。ですから、油を塗った表面を水で濡らすことはできません。水は、水の分子同士が結合し、布の繊維とも、肌の表面とも結合します。このようにして、塗れた布は肌にくっ付きます。布をはがしても、水は肌にくっ付いたままですよね。
ただ、結合と言いますと、水の分子が手を繋いで結晶化し、布を縛り付けているように思えてしまうかも知れませんが、そういうことではありません。水は様々な分子と結合することは事実なのですが、厳密には、くっ付いたり離れたりを刳り返すんです。しかも、その速さは1秒間に何千回というものです。このような働きが、水の粘着力になっているのだと解釈して下さい。

水というのはたいへん忙しない分子なんですね。水は空気よりも動きが鈍いと言いましたが、それは水が静かな分子であるということではなく、空気のように何処かに飛んで行ってしまわないということです。そして、このような水の分子が繊維と肌の隙間を埋めてしまいますので、そこには空気が入り難くなります。そのため、周りから空気の圧力が掛かり、更にはがれ難くなります。
ただ、水が糊と違うところは、乾けば何処かに飛んで行ってしまうということです。水蒸気になると、分子の動きが結合する力を振り切ってしまうんですね。
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この回答へのお礼

読ませていただいてなぜかうれしくなるようなご説明でした。ずいぶん考える助けになる考え方を貸していただきました。

お礼日時:2005/06/07 10:08

もともと物体同士は引力を持っています。

液体が加わると空間がなくなるので引力が強まります。さらに空気が追い出され気圧による押し付けも関係します。間の水分もなるべく表面積を小さくしようと表面張力が働きます。これらの合わさった力でしょう。もちろん乾いた布よりしなやかでフィットし易いこともあるでしょう。
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この回答へのお礼

考えるための素材をいただいた感じです。どうもご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/07 09:16

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