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財政の自動安定化機能って財政の経済に対する作用を不況期には拡張的に、好況期には収縮的に働くようにする制度上の仕組み。・・・らしいんですが言ってることが難しすぎてよくわかりません。財政の自動安定化機能をわかりやすく説明できる方、よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

 財政の自動安定化機能(ビルト・イン・スタビライザー)は、財政が景気の安定化に果たす機能のことをいいます。


 税の面からみると、好景気の際には法人税や所得税が増加して、法人や個人の需要を押さえ、不況の際には法人の利益の減少や個人の可処分所得が減少して、法人や個人の需要の減少を緩和するといった景気の安定化に果たす機能が税にはあります。
 また、財政政策といった面でみると、不況期に公共事業の拡大や減税で景気刺激効果を発揮し、好況期には公共事業の抑制や増税で景気の過熱を押さえるといった機能が財政政策にはあります。
 要は、財政が、税制なり、財政支出で、経済の安定化をはかり、景気調節に役立つ機能のことをいうわけです。
 しかし、この「財政の自動安定化機能」は、いささか教科書的な概念で、特に日本に関しては、現実とあわない点が多々あります。
 不況で減税は行われるが、好況で増税が行われる訳ではない、景気対策で補正予算組み、公共事業を増加させても近年は効果が出ないといったことで、日本の財政運営が、裁量的財政政策に依存しているため、財政の自動安定化機能が、他国と比べて弱いといった点が指摘されています。
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