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約2年前に首の左側にしこり(腫れ)が出来ました。痛みやかゆみは全く無かったので、1ヶ月ぐらい放置しておきましたが、3センチ大程に、どんどん大きくなったので、病院にかかりました。病院で手術をして摘出しましたが、病名が”PTGC”といわれました。
反応性リンパ節炎らしく不安です。医者いわく、悪性リンパ腫に変化する可能性があるとの事で、定期的に病院で検診を受けています。手術による摘出後から、幹部が時々痒くなり、痒くなると又、はれてきます。現在は1センチ程の大きさの腫れが2~3個時々出来ます。病院で検診を受けてはいますが、薬も無く、医者も原因不明で対処が出来ないと話しています。医者の診断を疑ってはいませんが、他の病気なのか、放置しておいても良いのか、とても不安です。詳しいことをお知りの方はぜひ、回答をお寄せください。

A 回答 (2件)

PTGCは基本的には病理検査という方法で診断されます。



■病理検査では患者さんから切除したリンパ節を標本にして顕微鏡で観察します。顕微鏡を通して観察された形態=組織像で診断します。

最近ではリンパ節を、生のまま細胞を調べたり、病理標本の細胞を調べて、その細胞性格を抗原レベル(特定の蛋白・糖などを検出する)あるいは遺伝子のレベルまで解析するようになってきました。

その前提の上で申し上げると、医学というのは主観による部分が大きく、他の科学と同様の厳密性はありません。

■PTGCと診断された患者さんを経過観察していたら他の病気に進展したという報告があります。

この場合、当初のPTGCという診断が間違っていて、最初はPTGCに良く似た組織像を呈する別の病気であったのではないかという異論と、やはりPTGCから発生したという主張が論争となっています。

PTGCという疾患名のなかに、実は2つ以上の別の疾患が含まれている可能性も考えられます。

■たとえばリンパ腫という病気の分類は現在も未完成であり、また現時点からみて10年前の分類、20年前の分類はかなり違ったものです。

「病名がついたのに」どうもすっきりしない場合、医師の説明不足ということもありますが、PTGCのように疾患概念が不明確なためということもあります。

■PTGCという(医師の中でも専門家しか知らない稀な)診断名をつけたということは、BOSS4461さんがかかっている主治医はその分野の専門の先生と推測されます。主治医の診断に少しでも疑問があればセカンドオピニオンを求めて別の医師に相談してください。主治医の先生におっしゃっていただければセカンドオピニオンに必要な資料を貸してもらえます。

私は治療の専門ではありませんが、私の知る限りPTGCに有効な治療法はありません。再発を繰り返しますが悪性化は非常に稀です。あまり心配しすぎることなく定期的なチェックに任せて明るくお過ごしくださるようにしてください。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。こんなにわかりやすく回答していただき大変役に立ちました。今までいろんな情報をさがしていましたが、どこでも見つけられず不安でした。回答を読ませていただき、安心しました。どうもありがとうございました。又何かありましたら、よろしくお願いします。

お礼日時:2005/06/16 00:20

申し訳ありません。


>反応性リンパ節炎(PTGC)とは何ですか?
という問いかけに答えていませんでした。

PTGCとは、progressive transformation of germinal centersの略で、男性に多く、10歳代~60歳までの広い年齢層にみられる原因不明のリンパ節腫大の病変です。通常、ひとつのリンパ節領域に限局し(頚部なら頚部だけ、腋窩なら腋窩だけということ)、1個から数個のリンパ節腫大を呈する。腫大はせいぜい拇指頭大で、痛みはなどの症状はみられないことが多い。切除しても1~2年のうちに局所あるいはまれに対側に再発することが多い。臨床的に頚部、顎下部に多い。

組織像は、専門外の人には医師でも理解困難でしょうが、この疾患名を定義するために必須なので、無理を承知で記載します。

胚中心に小リンパ球が浸潤して拡大し、通常の2~4倍程度の大きな結節となる。胚中心細胞と小リンパ球との混在によって島嶼状・雲絮状のパターンをみる。小リンパ球は免疫染色によってポリクローナルなマントル細胞の性格を示す(これ以上の詳細は割愛します)。

以上のように、PTGCとは臨床像と組織像によって不明瞭に定義された疾患概念です。
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