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こんにちは。薄層クロマトグラフィーの実験で、Rf値は展開溶媒の極性が大きくなるほど大きくなるという事をど
こかで読んだのですが、展開溶媒で水とアンモニア水を使って混合比をかえて試料の分離をしたとき、2つの溶媒とも極性が大きいですよね?この場合は極性は特に関係ないのですか?試料が水に溶解しやすいかアンモニア水に溶解しやすいか、それだけの問題ですか?

この実験は、原理などをみると試料と展開溶媒の極性に関わる相互作用がポイントのようですが、具体的にどんな相互作用が起きているのかいまいちよく分かりません…(苦)回答よろしくお願いします!

A 回答 (3件)

>>Rf値は展開溶媒の極性が大きくなるほど大きくなるという事


これは、同じ物質を、同じ薄層で展開し、しかも#2のお答えにあるように「順相」である場合、極性の物質が極性の溶媒では「展開し易くなる」=「上まで昇る」=「Rf値が大きい」と言うことを意味しています。
この場合あまりRf値というものに意味は見いだせません。Rf値に意味があるのは同条件で別の化合物間の比較だからです。
さてアンモニアですが、これは#2のお答えとは「逆に」酸性化合物のRf値を上げる、つまり大きく引き上げるためにやります。逆の場合には酢酸を加える場合もあります。
一般にシリカゲルは酸性を持ち、アルミナは塩基性を持つ(カタログには中性と書いてあるけど)と考えられています。当然酸性のものはアルミナでは展開しにくく、シリカゲルで展開しやすくなります。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。とても分かりやすかったのですっきりしました。参考にさせていただきます。

お礼日時:2005/06/30 23:15

TLCに限らず、クロマトグラフ法には順相と逆相があります。

順相クロマトでは親水性の担体(固定相)に疎水性の溶媒(移動相)を、逆相では疎水性の担体に親水性の溶媒を用います。

従って「極性が大きい程Rf値は大きくなる??」かどうかは順相か逆相かで反対になります。

移動相が水+アンモニア水なら順相ですね。ここでアンモニア水を加える理由は何でしょうか?

これはおそらく担体が酸性で、試料が塩基性の場合、試料が担体と塩を形成してしまい、きちんと担体上を流れていかなくなるため、アンモニア水を加えることで塩の形成を防いでいる、と思われます。

つまり、アンモニア水を加えることは移動相の液性をアルカリ性にすることが目的であって、極性を変えるためでは無いと思いますが、どうでしょう?

もし試料が塩基性物質なら間違いないと思います。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。とても分かりやすくて、やっとスッキリしました。参考にさせていただきます。

お礼日時:2005/06/30 23:12

こんにちは



ものすごいおおざっぱな表現になるかもしれませんが、クロマトグラフというのは固定相と移動相の間で試料を「綱引き」することと考えればいかがでしょう。先の質問でも回答が出ていましたが、極性が展開剤(移動相)と近いほどRfは大きくなります。しかし、アミノ酸に限って言えば、試料に含まれるものが遊離の状態か、誘導体かで極性も変化します。pHももちろん関係します。

薄層の利点は試料がわずかですむこと、展開液が無限に近いほど設定できることです。展開液による破壊だってあり得ますね。ですから試料の成分の推定をするには最適な方法といえるのではないでしょうか。

クロマトの場合極性という言葉は乱用されている印象がありますが、経験則も大きいと感じております。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2005/06/30 23:08

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