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宇治拾遺物語のなかにこんな文があるんですが・・・
“これも今は昔、ゐなかの児の比延の山へ登りたりけるが、桜のめでたく咲きたりけるに、風邪のはげしく吹きけるを見て、この児さめざめと泣きけるを見て、僧のやはら寄りて、「などうかうは泣かせ給ふぞ。この花の散るを惜しうおぼえさせ給ふか。桜ははかなきものにて、かくほどなくうつろひ候ふなり。されどもさのみぞ候ふ」と慰めければ、「桜の散らむは、あながいちにいかがせむ、苦しからず。わが父の作りたる麦の花の散りて、実の入らざむ思ふがわびしき」といひて、さくりあげて、よよと泣きければ、うたてしやな。”
カギかっこのあたりから意味があまりとれません・・・。それと本文中に「うつろひ候ふなり」の『候ふ』と「さのみぞ候ふ」の『候ふ』はそれぞれ丁寧語と謙譲語や補助動詞のどれすか?わかる方、ご説明の程、よろしくお願いします。

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A 回答 (3件)

 A#1のshinkishuです。



>坊さんが子供にへりくだる理由はないので、謙譲語ではありえない事があかります。
>私が回答者なら、こう回答しますが...受験古文では×なんでしょうか?

 この質問は、私に向けられたもののようなので、補足説明します。

 謙譲語というのは、動作主体を低めることによって、話し手の、動作の相手に対する敬意を示すものです。それに対して、丁寧語は、話し手が聞き手に対する敬意を示すものです。例えば、

 私は担任の先生に「父が校長先生のお宅に伺いました。」と言った。

という文では、「訪ねる」の謙譲語「伺う」という動詞によって、話し手である「私」が、「父」の動作を低めることによって、動作の相手である「校長先生」を敬ったものであり、また、「ます」という丁寧語を使うことによって、話し手である「私」が、聞き手である「担任の先生」をも敬ったことになるのです。
 ですから、坊さんが子供に話しているからといって、会話の中に謙譲語が使われないということは言えません。上の例では、私の担任の先生への会話の中で、謙譲語が使われています。
 また、「うつろひ候ふ」の「候ふ」は丁寧語ですから、坊さんが、子供に対する敬意を示したものといえるわけで、その点でも、坊さんが子供に対しては謙譲語を使わないとはいえないわけです。
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現代語訳は以下URLの通りです。



『候ふ』ですが、
このシチュエーションの場合、都会の坊さんが田舎から出てきた小僧に話しかけています。
坊さんが子供にへりくだる理由はないので、謙譲語ではありえない事があかります。
私が回答者なら、こう回答しますが...受験古文では×なんでしょうか?

参考URL:http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/2189/u …
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 「カギかっこのあたり」というのは、「などう(この『う』は原文にはありません)かうは……」あたりからですか?


 まず引用本文にいくつか間違いがあるので、原文を引用しなおします。

「などかうは泣かせ給ふぞ。この花の散るを惜しうおぼえさせ給ふか。桜ははかなきものにて、かくほどなくうつろひ候ふなり。されども、さのみぞ候ふ」と慰めければ、「桜の散らむは、あながちにいかがせむ、苦しからず。わが父の作りたる麦の花の散りて、実の入らざらむ思ふがわびしき」といひて、さくりあげて、よよと泣きければ、うたてしやな。

 上の部分の口語訳

「どういうわけで、こんなに泣いていらっしゃるのですか。この桜の花の散るのを惜しくお思いになるのですか。桜は頼りにならないもので、このようにすぐに散ってしまうものなのです。けれども、それだけのことなのです」と慰めたところ、「桜の花の散るようなことは、しいてどうしましょうか、いや、どうすることもできません、(そんなことには)不都合はありません。私の父が作っている麦の花が(この激しい風で)散って、実が入らないだろうと思うのが辛いのです」と言って、しゃくりあげておいおいと泣いたので、情けないことであることよ。

 それから、もう一つの質問ですが、「うつろひ候ふなり」の「候ふ」は、動詞の連用形に接続しているから、丁寧の補助動詞です。「候ふ」は、補助動詞の時は謙譲語にはなりません。一方、「さのみぞ候ふ」の「候ふ」は、「さ」という副詞を受けているので、本動詞「あり」の丁寧語ということになります。口語訳すると、「それだけでございます」の「ございます」に相当するので、補助動詞のような訳になりますが、文法的には副詞を受けているので、本動詞とみなされているようです。
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