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今、エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」を読んでいます。なかなかひきこまれる話なんですが、いまいちテーマがわからないというか、どう解釈してよいのかわかりません。この作品を読んだことのある方は、どうとらえているのか、意見を伺いたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

お返事ありがとうございます。



>家自体がある種の怪物のような存在としてとらえられていると考えていいんですかね?

家自体がある種の怪物ととらえると怖さが半減しませんか?

>なにか得体の知れないものが直接心に触れた感覚がしますよね。

怖さの正体はこの「なにか得体の知れないもの」だと思います。

家だけではなく周りの景色全体に、なにかが潜んでいるのです。

確か近くに沼だか池だかがあって、崩壊した建物をのみこんでしまったと思います。
家が怪物ならその時点で、恐怖は終わるはずなのに、
読んだ後も恐怖は続きますよね。

植物にも無機物にも知覚は存在する、という言葉があったと思います。

家や周りの風景は、得体の知れないなにかを感じ、形となって表現しているように思います。

逃れられない破滅への運命、死、得体の知れないものへの恐怖などがアッシャーの風貌や病んだ心、家や家を取り巻く風景や空気全体に表現されているのではないでしょうか。

「人間の深層と外界との根源的かかわり」とはこのことだと思います。

この作品を読むと、心の奥深くに眠っている物をかき鳴らし呼び起こすので、得体の知れない恐怖を感じるのではないでしょうか。

得体の知れないなにかとは、何なのか、考えてみてください。
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この回答へのお礼

分かりました。考えてみます。すごく参考になりました!ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/08 23:14

『アッシャー家の崩壊』はずいぶん前に読んだので細かいところは忘れましたが、この作品の、ぞくぞくするほど怖くて幻想的な雰囲気は今でもよく憶えています。



ポーの作品については、「人間の深層と外界とが根源的かかわりに基づくものであることを、凝縮した表現と綿密な構成によって戦慄的に明らかにしている」と言われています。

これは『アッシャー家の崩壊』にもそのまま当てはまるでしょう。

確かこの作品の中に、屋敷の持つ独特の雰囲気が彼ら一族の運命を形作り、彼(アッシャー兄)の心にも影響している、ということが書かれてあったと思います。

古びた屋敷の憂鬱な雰囲気はそのまま彼の病んだ心であり、彼とその妹が死んだとき、屋敷も崩れ落ちるのでしたよね(私の記憶の中ではものすごい音を立てて壊れたような)。

彼と屋敷は運命を共にしたわけです。

ホラー映画でよくこういう手法が使われますが、この時代では画期的だったと思います。

単なる怪奇物で終わらなかったのは「凝縮した表現と綿密な構成」によるところが大きいと思います。
ポーは詩人でもありましたので、作品全体に格調高い雰囲気があったように覚えています。

記憶に曖昧なところがありますので、その点は御勘弁を、、(汗)。
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この回答へのお礼

ぞくぞくする感じは私もしました。文章は難解なのに、なにか得体の知れないものが直接心に触れた感覚がしますよね。
なるほど、感覚的には家自体がある種の怪物のような存在としてとらえられていると考えていいんですかね?ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/05 01:39

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