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アメリカ文学やアメリカ映画で、「勇気」や「潔さ」がテーマとして描かれている作品をご存知でしたら、タイトルや著者名を教えていただきたいです。
おねがいします。

A 回答 (2件)

確かに難問ですね。


何に勇気を感じるかは人それぞれですから。

私が揚げられるのは映画からですが、
「エリンブロコヴィッチ」  これは工場廃水公害訴訟に取り組む素人弁護士の活躍ですが彼女の執念を感じます。
「戦火の勇気」   これは勲章授与の事前審査にからむ法務官の調査姿勢に真実を何処までも追求する勇気とある意味潔さを感じます。
「12人の怒れる男」 では陪審員の中でただ一人疑問を追求して遂に無罪判決にいたる経緯を描いていますが多数の中で疑問を投げかける勇気とラストシーンでそれに敬意を表して握手を求める人に潔さをかんじます。
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これ、むずかしいなぁ。



まず、「勇気」と「潔さ」を質問者さんがどのようにとらえていらっしゃるのか、という問題があるんです。

たとえば、婚約者がいる男性が、ヨーロッパの貴族と離婚して帰ってきた元公爵夫人に恋をするのですが、きっぱりとあきらめて、親の決めた婚約者と結婚する、というのだって、潔いといえば潔いわけです(これは映画にもなったイーディス・ウォートンの『エイジ・オブ・イノセンス』ですが)。

あげていけばキリがないのですが、比較的マッチョなもの、いわゆる超正当派「文学」からいくつか。

ハーマン・メルヴィル『白鯨』:エイハブ船長が巨大なクジラ、モービー・ディックを追跡する。

ジャック・ロンドン『野生の呼び声』:人間に飼育されたイヌが、野生に戻っていく姿を描いたもの。

アーネスト・ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』:スペイン内乱でフランコ独裁政権と闘ったアメリカ人青年が鉄橋の爆破計画作戦に参加する。

ウィリアム・フォークナー『熊』:南部の白人少年アイクが、黒人とネイティヴ・アメリカンの混血サムの教えを受けながら、熊を倒す。

同『征服されざる人々』:南北戦争に敗れ、荒廃した精神の南部が舞台。そこで、成長する少年が、殺し合いという南部の報復主義に疑問を抱き、父親が殺害されたとき、武器をもたない報復を開始する。

ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』:オクラホマからカリフォルニアに移住した農民たち。けれどもそこは搾取と苛酷な労働が待っていた。耐えかねた農民たちはストライキを組織するが……。

おまけ:個人的な趣味に走るもの
戦争物からみっつ

カート・ボネガット・ジュニア『スローターハウスNo.5』:これ、あらすじを紹介しても意味ないです。読んでください。

ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ22』:第二次世界大戦末期、ひたすら生き延びるために、出撃を免れようとする空軍大尉ヨッサリアン。ところがその部隊を支配するのは、だれもが死地へおもむかなければならない軍規〈キャッチ22〉だった。一種のユーモア小説です。頭がぐるぐるしそうになるけど。だけどわたしは同じ「キャッチ」だったら、『ライ麦畑…』よりこっちのほうが百倍くらい好き。

ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』:ヴェトナム戦争が舞台。戦場で、ひとりのヴェトナム人を殺した「ティム」は、自分が殺した兵士をじっと見つめ、物語を与えていきます。「これは戦争なんだ。この男はアルプスの少女ハイジじゃないんだ。こいつは武器を持っていたんだ。な、そうだろ?たしかにこれはひでえことだよ。そいつはわかる。でもな、お前そんなにいつまでもじっと見てちゃいけねえよ」(引用は文春文庫)
自分が殺した死者を見つめる「勇気」ということで。

もっとこういった方面を、というご要望があれば、頭を振ってみます。何か出てくるかも。
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