No.4ベストアンサー
- 回答日時:
溶けると言うことは、溶媒と溶質の相互作用が絡んできます。
例えば、水のような極性の大きい(電荷に偏りがある)溶媒は、イオンになりやすい物質、例えば食塩などをよく溶かします。その場合には、溶けたものはイオンになることが多いです。しかし、イオンになりにくい物質であっても、比較的極性の大きい物質は水によく溶けます。たとえば、ショ糖や酢酸などは水によく溶けますが、この場合には、水分子の水素原子と、これらの溶質の酸素原子との間に、水素結合と呼ばれる分子間力がはたらき、その結果として溶液の状態が安定化されることになります。
それに対して、ベンゼンや種々の油などの、比較的極性の小さい有機溶媒は、極性の大きい物質を安定化する能力が小さいために、食塩などのイオンになりやすい物質は溶かしません。その一方で、極性が小さく、イオンになりにくい物をよく溶かします。上で、例に挙げたショ糖は、非常の極性が大きいために、これらの有機溶媒には溶けません。極性の小さいもの同士、例えばベンゼンと油などは均一に混ざり合います。
ご質問の後半部分ですが、水溶液の場合、陽イオンは、水の酸素原子上の負電荷との相互作用によって安定化され、陰イオンは、水分子の水素原子上の正電荷によって安定化される(上述の水素結合によるものです)ことになります。
また、水溶液中でイオン化しない、ショ糖の場合でしたら、その分子中で正電荷を帯びている部分は水の酸素原子によって安定化され、負電荷を持っている部分は水の水素原子によって安定化されることになります。すなわち、イオン化するものと状況としては類似していると言えます。
こうした安定化あるいは溶解というのは、ご質問にあるように「不安定にくっつく感じ」だと思ってもらえればよいでしょう。
No.3
- 回答日時:
まず最初に「水」のように「誘電率」(正しくは比誘電率)の高い溶媒に溶かすか、石油類のようにまるで極性のない溶媒によって様相が変わります。
でも水の例だけにしましょう。
食塩などの「イオン結晶」(固体の時からイオンの組み合わせで出来ている)はほとんどプラスイオンとマイナスイオンに分かれます。
塩化水素、アンモニアのようにガス状(純液体や固体でも)ではイオン化していない物質も、水の「誘電率」のために塩化水素などは希釈(薄い)溶液ではほとんどH+(正しくは水分子とくっついてH3O+)とCl-に分かれてしまいます。これはイオンの廻りに水が固まり状になって「クラスター」を作るためで、イオンはこの効果のために「誘電率」の高い溶媒の中では「安定」(居心地が良い)になります。
アンモニアも塩化水素ほどではありませんが一部水と反応して水酸化アンモニウムNH4(+) OH- に分かれます。
この反応の程度の違いで塩化水素は「強酸」の塩酸に、アンモニアは「弱アルカリ」のアンモニア水になります。
#2のお答えにある砂糖(正式名はショ糖)などはたくさんのアルコール部分から出来ているので、水と似た構造の部分が多いわけで、多くの水を引き連れた形で存在していますが、イオン化していないと言って構わないと思います。
石鹸や洗剤などの一部は末端にイオン化する部分を持っており、ここがイオン化し、残りの水と馴染めない部分が集まる、表面にイオン性部分がが集まったボール状の分子集団を作ります。
親水性高分子やタンパク質などの存在様式は非常に複雑です。
水の場合「水素結合」が非常に重要ですが、複雑なので省きました。
長々と済みません。分からないところがありましたら、どんどん追加質問してください。
No.2
- 回答日時:
砂糖は当然水に溶けますが、イオンにはなりません。
酢酸も一部イオン化しますが、ほとんどが分子状態で水中に存在します。
水に溶けるとは、溶質の分子間力以上の力で水分子との間に水素結合が形成される、ということです。
酢酸のように2量体の状態で水和するものもありますが、基本的には溶質分子一つひとつの間に水分子が挟まっている状態が、維持できる関係です。
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