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部活で、スパーボールを作っていたのですが、ラテックスが、なぜ、pH4.7付近で凝固するか疑問に思いました。是非教えてください。

A 回答 (1件)

ラテックスというのは,天然ゴムだとゴムの樹から出る乳液のことで,合成ゴムでも乳液状にしたものをラテックスと呼びます。


牛乳もそうですが,ラテックスの液は白濁しているのがわかると思います。これは,水の中に屈折率の異なる微粒子が均一に分散しているため白濁して見えるのです。こうした分散溶液はエマルジョンと呼ばれるます。一般に,水中に懸濁する粒子は,その表面に電荷を持ち,粒子同士は電荷のせいで反発しあいます。この粒子の電荷の帯びやすさをゼータ電位と呼びます。
この分散液に粒子の電荷を打ち消すようなイオンを加えてあげると,粒子同士の反発が少なくなり,粒子は凝集します。

さて,実験で用いた合成ゴムラテックスの主成分は,天然ゴム加硫型ラテックスと思われます。このようなラテックスに酢酸やクエン酸などの酸を加えると,ゴムの成分が凝析して分離します。この凝析のメカニズムが,上で述べた粒子の反発を少なくするゼータ電位の効果によるものです。凝析が起こり,粒子同士が凝集すると架橋反応による巨大ポリマー化が起こります。さらに高分子の分子間から水が無くなって乾燥すれば,スーパーボールのような弾力性の高い塊状物質になります。
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この回答へのお礼

知りたかった事について詳しく説明していただき本当
にありがとうございました。

お礼日時:2005/08/24 22:16

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