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西欧中華思想とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?考え方や成り立ちを、短くもなく・長くもなく、教えていただけたらと思います。よろしくお願いします…!

A 回答 (1件)

私が大学生の頃は「西欧中華思想」という言葉がなかったのですが、西欧中心主義と同義なのであれば以下のような説明が可能です。



1960年代に出たレヴィ・ストロースの「野生の思考」、ミシェル・フーコーの「言葉と物」は西洋に衝撃をもたらしました。前者が未開社会、後者が近代西洋思想をあつかって両者とも「反人間主義」といえるような内容だったからです。
この衝撃を受けたそれまでの西洋思想が、西欧中心主義といわれるものです。中心主義といっても中華思想とは違って、西洋中心の視点に制約された思考というような意味になります。知らず知らずのうちに、西欧が特権的な中心存在としての自覚を持っていたことに起因してといえるでしょう。

「野生の思考」は、西洋概念からみれば、これまでまったく非合理的な未開社会と思われていた制度・構造が合理的かつ精緻なものであったことを明らかにしました。未開文明は低級なものではなく対等なものだったのだ、と衝撃的かつ反省的に受け止められたのです。
具体的には、一夫一婦制を基盤とする婚姻制度、知的で洗練されていると思い込んでいた神話(神話構造)・宗教などの社会制度になります。

ただし、西洋中心主義とはいいますが、日本もそれを追いかけていたわけですから、地理的に西洋をのみを表すものとは考えられませんから、注意が必要でしょう。
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この回答へのお礼

luune21さん、丁寧な回答を有り難うございました!
今日の試験に出る箇所を、急に質問したのですが、
(本当に申し訳ないです;)大変ためになりました。
おかげですらすらと解答することができました。
ありがとうございました!

お礼日時:2005/09/12 21:45

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