
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
存在者の第一の特徴は、他と区別できることだと思います。
人間は犬と区別でき、犬は猫と区別でき、生物は無生物と区別できる。他と区別できるということは、その者がある領域に限定されていることだと考えます。すなわち、空間的(物理的な意味だけではなく、論理的な意味も含めて)に有限であるということです。また、存在者の第二の特徴は、生成され、構成され、消滅するものであると言えます。人は生まれ、成長と共に形作られ、やがて、消滅する。星も生成し、発展し、やがて消滅する。このように時間的有限性の中にあると考えられます。
それに対して、「存在」は、全ての「存在者」の前提であり、それ自身は、決して限定されることなく、空間的時間的に無限です。なぜならば、もし、「存在」が限定された何かであるとすると、その限定された何かは、既に「存在者」であり、その存在者の外に別の何かを想定しなければならなくなるからです。
「存在」自身は、いかなる「存在者」でもあり得ないということは、それ自身、何者でもないわけであり、そのことを「無」と等価と考えることもできると思います。逆に、「存在」は何者でもないが故に無限であり永遠であり、そこから万物が発生するという意味で、「存在」を神と考える考え方も可能と考えます。
最後に「存在」は「存在」しているかということに関しては、私自身は、言葉遊びなのか、そうでないのかの判断が今のところできませんが、以下のように考えています。
もし、「存在」が「存在している」と言えるとします。そうすると、「存在している」という述部が求める主語は、[言語的]には、何か特定できるものでなければならないと考えます。しかし、「存在」自身は、「存在者」と異なり、特定、すなわち、限定できないのが特徴です。従って、そのようなものに対し、「存在している」という述語を持って来ることはできないと一応考えてみました。ただ、上述のように、<「存在」自身は、限定されないという特徴を持つ>という風に限定してしまっているので、何か矛盾があるような気もします。
No.3
- 回答日時:
存在とは、何らかの意味を持って存在していること"自体"をいいます。
存在者とは、物質、動物、人間のことを指します。ご承知でしょうが、この概念は大きく「事物存在(モノ)」「道具存在(使用を意識されたモノ)」「人間存在(現存在)」に分けられます。(ハイデッガー『存在と時間』)
このあたりが理解されている「単純な違い」でしょうか?
No.1
- 回答日時:
ハイデガーの哲学と関係しているのでしょうか?私もよくわかりませんが、存在は存在しないが、存在者は存在するということではないでしょうか?色は色ではないが、(色の一種である)赤は色である。
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