
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
これは、台風だけでなく、ハリケーンやインド洋のサイクロンが、そもそもなぜ北上するのかと言う問題です。
実は、このことの理由はかなり難しいのです。
それで、簡単には、完全に正確ではありませんが、先ず次のように理解するのがいいです。
赤道から高緯度へ地球的な大きな大気の流れがあります。
台風はその流れのために北上します。
この北向きの流れの強さはその場所の偏西風の強さに比例します。
ですから偏西風の強いところで北行の速度は上がります。
少し厳密な説明を次に書きます。
実は普段、上述の大気の流れはなく、大気を北向きに流そうとする圧力があるだけです。この圧力があっても、地球が自転しているために力学上の理由(つまり、コリオリ力)で北向きの流れはできません。
台風があると、この北向きに流そうとする圧力で北行させられるのです。
この圧力の強さはその場所の偏西風の強さと一致します。
ですから、偏西風の強い所ほど台風を北行させる力が強いのです。
(この圧力から考えるのは難しいですから、上述のように単に流れがあるの理解でいいと思います、潜在的には流れはあるのですから。)
補足:
上層の天気図で偏西風のところで等高線が緯度線に平行ですが、その混み具合が、北向きに流そうとする圧力(気圧傾度力)であり、偏西風の強さでもある訳です。その混み具合は偏西風の軸(ジェット気流)に近いほど大きくなります。
No.12
- 回答日時:
日本の近辺の台風の進路は太平洋高気圧に沿って移動し、方位で言うならば北西、北、北東、西方向へと進路をとっています。
ところでコリオリの力による効果は影響力は小さいけれども他に外力が働かないときはコリオリの力によってじわりじわりと北上します。・・・ということではないでしょうか。
お天気キャスター、気象予報士の森田さんのURLがNO5様により紹介されていましたが、これの後半からそのように読み取れました。その部分は
「・・・しかし、いつまでも太平洋高気圧が同じ位置にあるとは限りません。太平洋高気圧がずっと西の方、中国大陸まで広がっていれば、台風はずっと西の方に流されてしまいますし、逆に太平洋高気圧が東の方に引っ込んでいると台風は(太平洋高気圧の沿って吹いている)気流に乗れずに南の海の上をぐずぐずうろうろします。ただ、その場合でも全く停滞するわけではなくじわりじわりと北上してくるのですが、台風の風に働く「コリオリの力」によるものです。・・・」
です。いいかえると
「地球が自転しており、コリオリの力が働き、台風が発生したけれどそのほかの外力が存在しないと仮定すればじわりじわりと台風は北上します。」
ということだと思います。

No.11
- 回答日時:
台風自身が北上しようとする性質がある理由を、
「コリオリの力にため」と曖昧に書かれているのは、
「いろいろ説はあるけど厳密にはよくわかっていないから」
というのと、もう一つは「説明するのが大変だから」
だと思われます。
私の聞いたところによると、一つの説として以下の
ように説明されるようです。
まず、以下の事実を説明なしで用います。
1.台風くらいかそれ以上の大きさの渦は西に進む性質を持つ。
2.この渦の進む速度は渦が大きいほど速い。
これらはロスビー波といわれる波の性質として説明されます。
(もちろんこういう性質をもたない渦もいろいろありますが。)
台風も自分自身で西側に移動します。
しかし、このとき2の性質より台風の外側を
取り囲む渦のほうが、中心付近の渦より速く進みます。
そうすると、外側の渦の東側にある南風が中心付近の
渦にかかります。台風に伴う風があまりにも強いため、
中心の渦を北に移動させようとする効果が顕著になって
台風は実際に北に移動していきます。
あんまりうまく説明できたとは思えないのですが、
ロスビー波に関しては、廣田勇著「グローバル気象学」
(東京大学出版会)を参照されるとよいかと思われます。
台風自身の北上に関してはあんまり良い本が
ないようです。
#4さんが引用されている森田さんの説は、
これだけの説明だと納得がいかないです。
確かに、コリオリ力は”風の強さが同じであれば”
高緯度側の方が強いです。しかし、台風の北と南で
同じ風速が吹いているとは限りません。
また、そもそもコリオリ力は気圧傾度力とほぼ
釣り合ってしまうので、全体として、北に向かう力
が生じるとは思えません。
ハドレー循環の北風にのって台風が移動すると言う
説は、下部には反対に南風が吹いているため、
台風の北上を説明するには苦しいですね。
No.9
- 回答日時:
#8さんの、
>偏西風によるご説明は転向点以前でもそうなのでしょうか?
転向点以前でもそうです。
低緯度でもどこでも、別な言葉を使いますと、南から北への温度傾度があるところではそうです。
ただ、実際この様子を、日々の天気図で確認することは、太平洋高気圧などの裏に隠されている感じで、難しいです。
日々の天気図が精密に正しいなら、それらを、時間(1ヶ月とか)と空間的(傾度方向に)に平均すれば現れるものと考えてください。
No.6
- 回答日時:
他の方も回答されていますが、台風の進路は偏東風、偏西風、高気圧からの吹出し、コリオリ力などが複雑に絡み合って決まっていきます。
しかし、単純に北へ進む力(特に低緯度帯)はやはりコリオリ力によるようです。でもコリオリ力だけだとよく判りませんよね。もう少し詳しく言うと、コリオリ力は緯度が高いところほど強く働くためということらしいです。
台風はこれまたコリオリ力のために左回りの渦を巻いていますよね。このため台風の北側(高緯度)では東の風が吹き、それがまたコリオリ力で北方向へ力を向け、南側(低緯度)では西風を南側へ力を向けます。
しかし、前述のように高緯度側の力が低緯度側より強く働くため、全体的には北へ向かうというわけです。
No.5
- 回答日時:
こんにちわ。
天気予報士の森田さんが解説してくれてます。
図があれば分かりやすいんですが、、、載せてないので、自分で図を描きながら森田さんの解説を読み進んでいくと分かり易いかも知れませんね。
参考URL:http://www.tbs.co.jp/morita/qa_taihu/faq_991230. …
No.3
- 回答日時:
詳しくありませんが、
北上するのは台風自身のエネルギーによると天気予報士がTVで話しているのを聞いたことがあります。(コリオカ?)
その後、太平洋高気圧や偏西風の影響を受ける。
偏西風の影響を受けだすとスピードアップしだす。
このように説明していましたが。
参考URL:http://www.bioweather.net/column/weather/content …
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