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不器用と無器用、どちらの使い方が正しいのでしょうか。辞書にはどちらも正しいと載っていますが、この使い分けや語の成り立ちなど関連事項を教えていただけませんか。どうぞよろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

ぶきようの場合は広辞苑にあるようにどちらでも良いようです。


不も無も後ろに来る動詞や名詞を否定する助辞(字)で意味は同じですが、全ての単語で不と無のどちらを使って言い訳ではないので、漢語を日本語に取り入れたとき混乱が生じたのかもしれません。

不可解、不可抗力、不覚、不帰
無益、無害、無事、無骨、無我
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 lapislazuliさん、こんにちは。


 私の場合、感覚的にですが、使い分けの決め手としているのが「訓読」です。
 つまり、その語を漢文と見た場合に、

   ・「~がない」或いは「~ナシ」と読んだ方が自然か

   ・「~でない」或いは「~(ナラ)ズ」と読んだ方が自然か

 です。
 「~がない」「~ナシ」の場合は「無」を、「~でない」「~(ナラ)ズ」の場合は「不」を、それぞれ使います。
 これに照らし合わせると、「ブ器用」は、「器用がない」よりも「器用でない」の方が自然なので「不器用」と書く……となります。

 でも、大抵の辞書でどちらでもいいように書かれていますので、自身での使い分けにはこだわりますが、他人の使い方に目くじら立てることは致しておりません(笑)。

 専門の方の御意見を待ちたいですね(^_^;;
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 漢文訓読を思い出してください。



 「不~」は「~ず」と訓読しますから、「~」の部分には、訓読したときに動詞や形容詞などになる、活用する語が来ます。「不正」→「正しからず」など。

 それに対して、「無~」は「~(は)なし」と訓読しますから、「~」の部分には、訓読したときに体言(名詞)になる語が来ます。「無害」→「害(は)なし」など。

 さて、「不器用」と「無器用」ですが、「器用」は現代日本語では、うまくこなす人のことを「器用な人」というように、形容動詞(活用する語)になりますから、「不器用」となるはずです。ところが、漢文では、「器用」は、「役に立つ器具」「役に立つ人物」「日用の器具」などの意を持ち、これらは、すべて名詞です。したがって、もともとの漢文では「無器用」という表記が普通であり、日本に「器用」という語が入ってきた当時もそう表記していたと思われます。ところが、日本語において、「器用」の意味が変化し、今日のように形容動詞としての使用が広まるにつれて、「不器用」という表記が一般的になってきたのだろうと思います。

 したがって、『広辞苑』には「不器用」「無器用」両方が併記されていますが、徐々に「不器用」の方が一般的になってきているようです。

 語の歴史を調べたわけではないので、間違っているかもしれませんが、参考にしてください。
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