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現在、美術系大学の建築デザイン専攻にいるのですが、教職につきたいと考えています。
大学1年から教職科目は履修しているのですが、実技に関してはデザインばかりで、美術(洋画、日本画等)や工芸は技術がないに等しいです。現在大学4年であるため、来年度も大学に残り、美術や工芸を履修しようかと考えているのですが、時間の無駄となるでしょうか?

また、美術教員として現場に立てたならば、デザインとは何か、を教育に盛り込みたいのですが、それは厳しい話でしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

実情ではデザインは授業ではほとんど教えられません。


せいぜい平面構成(シンメトリー,ユニゾンなどの構成技法の用語)などを行うだけで、
絵画とデザインの違いについては美術大学を卒業して、実際にデザイナーとして働くまで、
明確な差を感じることは出来ませんでした。

教えねばならぬ行程があり、またゆとり教育のあおりが、実技教科の時間を削除している実情を考えると、
デザインとは何か、を組み込むのは難しいと思いますが、是非実現して欲しいことです。

美術教員採用試験で実技試験がある場合、鉛筆デッサンや、水彩がほとんどだと思います。
デザインの基礎課程で学ぶ、デッサンなどの実技の程度で十分だと思います。

絵画や工芸の技術を履修するのは、大いに賛成です。
生徒がやりたいことがあった時に、先生にその知識がないというのでは、
生徒にとってマイナスになります。
また、人脈を作ることも出来るのも魅力です。
作家として活躍する友人が出来れば、積極的な高校に勤められれば、
特別授業などを開いて、作家活動について講義してもらって、
デザインとは何か、ということをより際立たせることも出来るでしょうし。
自分の分からない技法を生徒に聞かれたら、それを聞く先生を友人に求めることも出来ます。

頑張って下さい!
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この回答へのお礼

返答して頂きありがとうございます!
履修する方向で考えていましたが、卒業が遅れてしまいい、時間をただ費やした無駄な考えかな、と悩んでいました。しかし、知識、技術、人脈を作ることを無駄でなく、大切なことですよね。
やはりデザインを取り入れることは難しいですか…。大学にきてデザインの実情を知った友人が多く、高校で知りたかったという意見が多かったことから思いつきました。険しい道のりですが、諦めず考えていきたいです。

お礼日時:2005/09/20 01:18

デザインはデザイン科や工業高校などなら教えやすいのでは?


普通科の学校は、デザインよりデッサンなど絵画のほうを教えるところが多いのでは? 
教職をとった友人はまず、<美術教師>というより<先生>として、
教壇にたてることのほうが、教育実習で重要視されたと言っていました。
(服装・髪型・話し方などからも)
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こんにちは、No.4で発言した者です。


戻って来てみたらtoto85さんのとても分かりやすいデザインに関する説明を発見して、ついつい「そうそう」とうなずいてしまいました。
toto85さんが言われているように、デザインというものはまず「目的」ありきで、その目的を達成するためにどうすればよいか、という「企画/計画」の部分がその後にきます。そこでさんざん調査したりコンセプトを考え、最終的に「ソリューション(解決法)」がきます。
こう考えてみると、デザインというものは実に調査力や分析力や解決力が勝負の世界であるといえます。センスやスキルが重要なファインアートと違って、デザインは結構アカデミックな世界なのですね。
うちの大学の授業も、調査したりコンセプトを考えるプロセスが90%で、最後にそれをビジュアル化する部分はほんのおまけ程度でしかありませんでした。
(日本ではこのビジュアル化の部分だけを指してデザインと言う傾向がありますね。)
ということでもちろん、センス的に優れているとか絵が上手い生徒よりも、頭の良い生徒が良い成績をもらっていました。
問題に突き当たった時にどうやって上手く解決するかという能力が一番問われるわけですから。
一見センスだけに頼りがちな配色や配置さえも、実は論理的ですしね。

この辺は前回書きませんでしたが、デザイン教育の重要な所かと思って書き加えさせていただきました。

かなり脱線してしまいましたので、返答はしていただかなくてもかまいません。
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この回答へのお礼

返事が遅くなり申し訳ございません。

>かなり脱線してしまいましたので、返答はしていただかなくてもかまいません。

いえいえ、返答して頂き本当に感謝してます。返事はすぐに読んだのですが、卒論と卒制に追われこんな遅くなりました…。

>うちの大学の授業も、調査したりコンセプトを考えるプロセスが90%で、最後にそれをビジュアル化する部分
>はほんのおまけ程度でしかありませんでした。

いま私が通学してる大学のデザインの授業でもそうです。プロセス重視は確かに大切ですが、あまりにもビジュアルが酷すぎる。後から技術力がつくから軽く見てるのでしょうか。折角芸術系に進学したのに…、という思いでいっぱいです。もう少しビジュアルも突っ込んでよ、と思います。

お礼日時:2005/10/31 00:17

No3です 


 
>なぜDesignの学習はないのでしょうか?日本だけですか?海外ではどうなのか疑問です。
 
そもそも、一番の問題は、design とい言葉の解釈の仕方に違いがあることではないでしょか。一般の人々が持つ「design」という言葉の定義そのものに、日本と欧米で違いがあります。欧米では、design は「設計・立案する/計画・企画・・・」そういった言葉として捉えられます。日本でも辞書を見ればそのように書いてはあるのですが、やっぱり日本人の感覚では「デザイン=カッコいいもの」という考え方が常識的で、下手したらまったく計画性もない、例えば絵の具を垂らして出来た模様に対してすら「カッコいいデザインの模様が出来ちゃった~!」とか言ってしまいます。この言葉の使い方は間違いですね。本来、意図されずに偶然出来上がったものは、初めになんの計画も設計もないので「デザイン」とは呼ばれません。
  
それと、日本でもある意味ではデザイン教育を子供の頃からやらされています。例えば、グループで東京見学する、とかいったときに、行動表を作ってみる。環境問題について勉強するときに、グループごとで環境問題について考え、「こうすれば、ゴミが減ると私達は思います!」と発表する。そういうことって、小学校や中学校とかでもよくわると思うのですが、実はこれが「デザイン」の根本的な姿です。「目的/問題を見つけ出す」「その目的/問題に関わることを色々と調べる」「目的達成/問題解決のために計画・解決策を立てる」「実際に行動に移して目的を達成する/問題を解決する」それが「デザインする」ということです。こういう作業って、ある意味ではどの人も日常、わりと頻繁にやっている事ですよね。小中学校、高校とかでも、そういったことをいろんな場面で学びます。ただそれが「デザイン」だとは思われてない、それが悲しいことですね。
 
つまり、初等教育の段階で、「デザイン」という学問に特化した授業をワザワザ設ける必要はないのかもしれません。「感性だけでどう作ろうか?と考えるのはデザインではない」「目的、立案・計画、論理的思考、そういったものがあって、初めて「デザイン」と呼ばれるんだ」という事を、常識にしていく、design という言葉の意味をちゃんと理解してもらう、というのが、今一番大事かも知れません。それこそ、雑誌の力でも何でも使って・・・。
 
そして、希望はあると思います。前回にも書いたように、近頃では国内でのデザインの研究が進んできてますし、実際にデザインの現場に立つ人の書く「デザインって何?」的な本も増えてきています。また、それらを手に取る一般の人の人も増えてきていると思います。まだ時間はかかると思いますが「近い未来に色々と変わってくる」可能性は高いと思います。
 
とまぁ、質問のそもそもの趣旨とはズレてしまっていますが・・・
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この回答へのお礼

返事が遅くなり申し訳ございません。
私が忘れかけていたデザインの根本を言われ、あー私もまだまだだなぁと気付かされました(笑)
確かに、美術でなくとも、デザインの根幹となる教鞭はできそうですね。

お礼日時:2005/10/31 00:09

こんにちわ。


美術教育の現場に関わる身でないので、回答にならないかもしれませんがお許し下さい。
似た考えをお持ちなので、つい応援したくなりました。

日本ではまだデザインというと、マックを使えば誰でもできるようなものだというイメージがある様で、デザインの基礎を知らないマックを使えるだけの人がデザイナーと名乗り、街には見苦しいイメージばかりが溢れるという、なんともヒドい状況になっています。

ヨーロッパ各国では、きちんと美大でデザインの基礎を学んだデザイナーと、マックがいじれるだけのオペレーターはきちんと差別化されています。
自分は当地の美大でデザインを勉強しましたが、タイポグラフィーや、色彩や配置の基礎をはじめとし、4年間では学びきれない沢山のことがデザイン教育には含まれます。
これだけ勉強してやっと、万人の目に触れるイメージを制作する立場になれるわけです。
美術と違ってデザインって、向こうから強制的に見せようとやってくるものです。部屋にいても、外に出ても、私達は誰かがデザインしたものに四六時中触れている。これだけ私達の生活の基礎になっているものなのだから、その教育の重要性が問われてあたりまえだと思います。

ということで、日本でもより多くの教員がデザイン教育の重要性を認識して少しづつ取り入れていってくれることを願わずにいられません。

最後に、全く回答になっていませんでしたね(アセアセ)すみません。
まだいろいろ障害はあるのかもしれませんが、がんばってください。応援してます。
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この回答へのお礼

回答をして頂き、ありがとうございます!
芸術学部以外の友人は、「感性でデザインが起き、パソコンで1~2時間もあれば作品ができる」というイメージを抱いてることが多いです。実際はその十倍以上の時間がかかるのに…。Fine artの学習は小学校から高校まで行われているのに、なぜDesignの学習はないのでしょうか?日本だけですか?海外ではどうなのか疑問です。教育の礎を築く過程にDesignが盛り込まれない限り、いつまでの日本のDesignに対する意識は変わらないのですかね…。

お礼日時:2005/10/02 22:02

そもそも、「デザイン」というものが「美術の一部」として扱われていること自体が、とても変なことなのですよね。

カッコいい作品を作る=デザインなんて、相当遅れた考え方なのに。その点で、海外と常識のズレが生じてるそうです。それだから、一般の人の意識では、デザインと言えば、ファッション、最近ではせいぜい、WEBやグラフィックデザイン、というものがやっと認知されるようになってきた程度です。デザインって、本当は人の今や未来を考える時に、一番大事な事柄なのに。でも、最近では「デザイン教育」について、国内でも熱心に研究されるようになって来ているそうなので、近い未来に色々と変わってくるかもしれませんね。
 
>デザインとは何か、を教育に盛り込みたいのですが、それは厳しい話でしょうか?
 
余談のようにでも、子供達に「デザインって本当はこういうものなんだよ」と話してあげるだけでも良いのかもしれません。そうしたちょっとした話が、あとあと心に残るってことがけっこう多いと思うので。
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この回答へのお礼

回答して頂き、ありがとうございます!

>カッコいい作品を作る=デザイン

この考えを持つ人は、恐らく殆どの人がそうでしょう。実際の作業、思想を知らない人にとって、デザインに触れる場は街であったり、それ以上に雑誌からであったりします。雑誌では建築が流行りかのようにブームを作り、華やかな面しか見せていません。そこまで至るにどれだけ苦労しているかを隠すかのように…。

お礼日時:2005/10/02 21:54

今、美術教員に求められるのはすべてのジャンルを満遍なく教えることの出来る力だと思います。

もちろん、ある分野に関して突出した知識・技能を持っていることは素晴らしい。そして、それを子どもたちに教えることが出来ればなお更素晴らしいことです。

しかし、絵画も出来て、版画、工芸、彫刻もできる。さらにジャンルを超えて大きくなる現代美術も知っている。そうしたものが子どもの成長を促し、子どもの可能性を広げることに繋がるのだと思います。

実技がないに等しいのならば、どこかで学ぶ必要があると思います。それは大学だけではなく、別の場所でも学べるはずです。そうして教員に必要な知識・技能を学ぶべきです。

デザインとは何か?を教育に盛り込むのは良いことです。ただ、それだけを重点的に指導するのは不可能です。(教えなくてはならないものがしっかりとありますので) 私も美術教員目指していますので、よい結果を得られるように歩んでいきましょう。
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この回答へのお礼

返答して頂きありがとうございます!
いま在籍している大学は美術、工芸が専門としてのコースがあるので、そこで学ぼうかと考えています。やはり教員はオールジャンルに精通していることが望ましいですよね。

お礼日時:2005/09/20 01:10

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