はじめまして。
最近、少し古いですが、『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』などの探偵漫画を読んでいて前から思っていた疑問が、さらに分からなくなったので、皆さんの意見を聞かせてもらいたいです。
あの手の探偵漫画は、恋人もしくは大切な家族を殺されたその復讐として、犯人が復讐相手を殺していくというパターンが多いのですが、必ずといってもいいほど、最後に主人公が「(その殺された恋人もしくは家族)はそんなことを望んでいない」ときめ台詞をはいて、犯人はその恋人もしくは家族のことを思い出して、うずくまるというパターンが多々あるのですが、実際はどうなのでしょうか?
ある漫画では、主人公が犯人に向かって「~(殺された恋人)は、あなたに最後なんていったの?私の恨みを晴らしてくれ!~(殺した相手)をぶっ殺してくれ。って言ってたの?」と犯人に説得する場面もありました。
『う~ん、そうかもなぁ~』とそのときは納得していましたが、実際いじめの被害者の話を聞いてみたりすると、「相手を殺してやりたいぐらい憎かった。」と言っている人も、決して珍しくはありません。
ただ、僕は幸いにも、家族が理不尽な死を迎えたわけではありませんので、よく分からないのですが、死刑判決が出てたとえ被告が刑に処されたとしても、被害者の家族がそれを満面の笑みで迎えているという場面がどうしても想像できません。
被害者の心を本当に慰めるものは、加害者の死だとはどうしても思えないものがあります。
だから、死刑制度というのは単なる抑止論に過ぎないものなのでしょうか?そうだとしたら、現在でも『見せしめのために人を殺す』ということをやっているということになるのですが、そういうことなのでしょうか?
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
死刑制度の存在意義については非常に多くの見解があり、もちろん、存在意義そのものを否定する見解も多くあります。
ご質問にひとつの正しい解答を与えて差し上げることはできませんが、私が死刑廃止・死刑存置を主張する書物や被害者とその家族について記した書物を読んで感じたことは、死刑とはやはり、加害者の、被害者への理不尽な行為に対する「応報」ではないだろうかという事です。死刑を肯定する立場としては、死刑の威嚇力(犯罪の抑止力)を主張する人、伝統的な応報論を主張する人、さまざまですが、私が書物から得た知識によれば、死刑には威嚇力はほとんどないと思います。死刑制度が存在するからといって、犯罪は減ることはないと思います。死刑制度をしいている主な国家であるアメリカ合衆国(州によります)・中国・アフリカや中東の国々での犯罪発生率は極めて高く、死刑制度の威嚇力の恩恵はほとんど感じられません。また、死刑を廃止した国々の、その後の犯罪発生率を見ても、ほとんどの国では発生率に変化がありません(死刑に威嚇力があるとすれば死刑廃止後に犯罪発生率が増加するはずです)。死刑の威嚇力のみを主張して死刑存置論を唱えることは、今日では無理があると言えます。
では、いったい死刑制度の存在意義は何か、ということです。犯罪の防止に役に立たないのであれば、不必要な制度なのでしょうか。
犯罪者に刑罰を科すということには、たしかに、「こういう事は犯罪だからしてはいけませんよ」と言い聞かせて犯罪を抑止するという目的があります。しかし、何千年も昔から制度として確立されてきた、刑罰というものの本質は、やはり「応報」であると思います。人間の純粋な感情として、「悪いことをした人間にはそれ相応のリベンジを与えたい」「自分の苦しんだことを相手にも思い知らせたい」という応報感情があります。これは誰もが持ち合わせている、本能的な感情だと思います。自分の家族が、あるいは自分自身が傷つけられた時に、傷つけた相手を憎み、悔しがり、憤ること。このような感情を、国家が本人に代わって、静め、慰めることが刑罰の本質だと思います。
では、実際の被害者あるいはその家族は、加害者が刑罰を加えられることで気持ちが静まり、慰められるでしょうか。これを否定する人も数多くいます。「犯罪者が死刑になったからといって、被害者が帰ってくるわけではない」「むなしい気持ちが残るだけだ」と。しかし、自分の最愛の人を理不尽な理由で突然に奪われた人の気持ちは計り知れないものがあります。私も経験したことはありませんが、その苦しみは海より深いほど大きいと思います。このような苦しみを拭ってあげるにはどうしたらいいでしょうか。時間が解決してくれるでしょうか。私は、加害者に刑罰を加えることで(あるいは死刑にすることで)、このような苦しみが少しは晴れるのではないかと思っています。愛する人を理不尽な理由で突然に奪われた人は、もし死刑制度がないとすれば、その命を奪った加害者と、その後も同じ世界を生き続けなければなりません。これは、残されたものにとって、大きな苦痛であり、この上ない不条理です。加害者が死刑になることで、その加害者と世界を共有する必要がなくなり、残された者の苦しみ・無念が少しでも晴れるのであれば、死刑制度というものは、被害者を愛していた人々にとって唯一の救いになるものであると思います。
そして、最も忘れてはならないことが、理不尽に命を奪われてこの世を去った人たちの無念の気持ちです。天国というものがあるかどうか分かりませんが、たとえ遺族が多くの時間と周りの支援によって加害者を許すことができたとしても、命を奪われた本人はどれだけの時間をかけても、加害者のことを許すことはできないでしょう。すでにこの世に存在しない人の事を言っても無駄だと思うかもしれませんが、ある犯罪者が死刑にされるということは、その犯罪者が理不尽に他人の命を奪ったという事が大前提であり、それこそが応報の本質であると思います。
私は神様ではありません。低俗で醜いひとりの人間です。もし、誰かが自分の最愛の人の命を奪ったなら、奪った人間を心の底から憎み、その人間が死刑になることを強く望むと思います。憎しみとは、醜い感情かもしれません。しかし、人間にとって当たり前の、本能的な感情です。愛する人のためであれば、自分の醜い部分を晒すことに何のためらいもありません。犯罪者が行ったことに対する、当然の応報を望みます。
以上、私的な意見を長々と書かせていただきました。m(__)m ご質問の回答になったかどうかは甚だ疑問ですが、あなたが死刑について考えるときに少しでも参考になれば幸いです。
回答ありがとうございます。
keikei184さんの回答はとてもよくわかる気がします。
僕にも恋人がいて、その人がそれこそ強姦されて、滅茶苦茶な方法で殺されたりしても、その犯人が高らかに笑い声を上げながら街を歩いていたら、とても普通の神経ではいられないでしょう。
おそらくそいつらが死刑になれば、胸がスゥーとするでしょう。その恋人にも『君の敵は取った』と言いにいける気がします。
ただ、これだけはいえると思いますが、それだけで全てが済んだという気持ちにはなれないと思います。
ただ、確かにそれで被害者の家族の気持ちが少しでも和らぐのであれば、死刑制度はあったほうがいいのかもしれませんが。
どうもありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
死刑というものに対しては、とにかくさまざまな意見があり、一概に言えないのが現状です。
現在は死刑を廃止している国が世界の中では多数派ですが、死刑を存続させている国も決して少なくはありません。また、死刑が廃止されている国でも、死刑復活論というものがあるそうで、その国の国民全てが死刑廃止を支持しているわけでもないようです。
反対派の主張は、
1 死刑は残虐であり、非人道的だ。
2 冤罪であった場合、取り返しがつかない。
3 世界的に死刑が廃止されているのだから廃止しよう。(これに関しては自主性 が感じられず、自分としては意見とさえ思えないですが)
賛成派の主張は、
1 犯罪の抑止力となる。
2 遺族にとって慰めとなる(これが質問ですね)。
3 再販を永遠に防ぐ。
などがあります。
私自身は賛成派なのですが、反対派の意見も納得がいくもののように感じます。特に冤罪であった場合は本当に取り返しがつきませんから。
売れれば何でもいいという思想に染まったマスコミのように冤罪自体いけないことだと警察や裁判官を非難するのは簡単ですが、人間のすることに絶対はありませんから、僅かでも間違っているのなら死刑は廃止するべきだとも思えます。
それでも、私が死刑に賛成なのは、やはり多少なりとも遺族の気が晴れるだろうということ。果たしてそのような人間に、「人権」などというものを与えてもよいものだろうかという疑問があることです。
また、かなり冷酷かつ非常識な見方ですが、彼ら犯罪者のために自分達やその家族が汗水たらして得た金(税金)が使われるのが耐えられないということです。
そのような金があるなら、警官を増やしたり新たな技術を開発して、犯罪者を取り締まるために使ってほしいです。
死刑の代わりに終身刑を、との意見もありますが、これは死刑と同じぐらい非人道的だと思います。出される希望も無く一生檻の中で飼い殺しという状況は、人道的とは決していえないように思えます。
(実際には模範囚だとまれに出ることが出来るようです。そういった人物がさらに殺人を犯したケースもあるようですが)
質問の答えとしては、前述もしましたが、死刑では確かに遺族が満面の笑みを浮かべることは無いでしょうが、多少なりとも気がはれるでしょう。
真に被害者の心を癒すのは他の手段ですが、死刑もその一部に含まれると思います。
死刑自体には抑止力はありません。死刑を廃止した国では、それ以前よりも犯罪率に変動は見られないようですし、アメリカのような死刑が1ある国でも犯罪大国と呼ばれています。
それゆえ見せしめでもありません。被害者の心を少しでも晴らすのなら、死刑は存続すべきだと思います。
(長々と言いたいことだけ言って、質問にはこんな誰でも書ける答えですみません)
回答どうもありがとうございました。
いえいえ、質問した僕自身『死刑に関する論争はあっちこっちでやっているから、そっちで勝手に調べろ』とお叱りを受けたらどうしようかと思っているぐらい、しょうもない質問をしてしまったのですから、お互い様です。
僕も「死刑判決を受けるような犯人には、人権なんてあるか!」と思っていた時期もありましたが、『環境次第ではそんなこともありえるかもな』とあるテレビ番組を見てから考えるようになりました。
その中で、ある死刑囚は、どこまで本気か僕にはわかりませんが、とても深く反省していて、もし出所できたら生まれ変わった気持ちになって頑張ってみたい、と少なくとも僕には彼が本気でそう思っているように見えました。
ところが、その彼はそれから後に死刑が確定して、彼が更生する機会は与えられませんでした。
このことに関しては、いろいろ批判があると思います。第一、彼は何の罪もないまったく無関係な人を数多く殺しておいて、自分はやり直したいなんてふざけるな、という方もいらっしゃると思います。
彼は取り返しのつかない過ちを犯してしまった、といえばそうなのかも知れません。
ただ、僕としては彼がいま死刑になるのと、彼が生前考えていたような社会福祉をするのとではどちらのほうが被害者のためになるのだろうと考えてしまいました。
口では何とでも言える。確かに僕もそう思います。そして、死刑をなくしたとしても犯罪が減らないのならば、その原因を考えるべきだと思います。
そうでもしないと、「世の中の人の役に立ちたい、最期にせめてもの罪滅ぼしをしてみたい」と言っていた、彼の死がまったく無意味なものになってしまうのですから。
どうもありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
死刑制度の賛否は一概にどちらが正しいと言える性質のものではないので、ここでは難しい話は避け、少しだけ私見を述べてみたいと思います。
>被害者の家族がそれを満面の笑みで迎えているという場面がどうしても想像できません。
被害者(特に殺人等の場合)の家族にとっては、犯人の処分結果がいかなるものであったとしても被害者が帰ってはこないという状況に変わりはないので、当然満面の笑みで迎えるというのはあり得ないでしょう。被害者にとって“恨み”や“憎しみ”といった感情しかないのであれば、死刑執行により気持ちが晴れるところもあるでしょうが、それ以外にも“悲しみ”が残り、“(精神的、時には経済的)よりどころ”等々を失う訳ですから、それだけで解決という問題ではないでしょう。
でも、“恨み”や“憎しみ”のほんの一部分だけでも晴らすということに、少しは意味があるのではないかと思います。これが少しでも解消されないことには、復讐(仇討ち)の危険性も大きく残ることになります。(不適切な発言かもしれませんが、私なら恐らく仇討ちを考えるでしょう。)それを避けるためにも、国家が一定の厳格なルールを定めた上で、死刑を導入することに全く意味がないとは思えません。現状を見ても、全く自分の身勝手な都合で人を殺し、裁判長から「残虐・悪質・卑劣……」の判断がなされた場合でも、死刑になるケースはごく希です。一般人の感覚からは(死刑自体の善し悪しはともかく、死刑制度がある現状から考えると)当然死刑だと思われるような事件の犯人でも死刑になることは希であり、更に死刑執行がなされることは更に希です。これほど慎重に死刑がなされている中で問題があるとすれば“冤罪”の話が重要になってきますが、“冤罪”については死刑制度そのものよりも、警察や検察の捜査の段階での問題が更に大きいのではないでしょうか?逮捕後48時間以内に検察庁に送致し、検察庁では24時間以内に勾留請求をし、その後10日(延長されても20日、特例で25日)以内に起訴するかどうかを判断しなければなりません。これは被疑者の人権に配意した規定であると同時に、“冤罪”の可能性を高める規定であるとも言えなくはありません。例えば某新興宗教の暴挙であった例の事件ですらわずかこれだけの期間で全ての証拠を収集しなければならないとすると、現体制ではどうしても無理が出てきます。“冤罪”も大問題であるならば、罪を犯した人を裁けないのも大問題です。それを警察や検察の怠慢や能力不足として非難するのは簡単ですが、それでは(売れればそれでいいというマスコミ同様)現状を知らずに無責任に非難しているだけとしか私には思えません。人員や権限を増やすなどの具体的な方法を考えて対処しなければ、加害者や被害者の人権を考慮する以前に、真相究明(これは加害者・被害者共に大事なこと)すら危うくなりかねないのですから…。
話が少し横道にそれてきましたが、“見せしめ”を言葉だけでとらえると悪いイメージしかないのは当然です。でも死刑に限らず、罰とは多かれ少なかれ“見せしめ”の要素が含まれています。悪いことをすると~という目に遭う、ということが見せしめであるならば、懲役も罰金も反則金ですらも見せしめです。“見せしめ”は必要悪、というより、罰に本質的に含まれた不可分なものとしてとらえるべきではないでしょうか?そういう観点からいえば、“見せしめ”を否定することは全ての処罰を否定することになりかねません。(ちょっと極論かな?)
回答ありがとうございます。
確かに、被害者の家族にとって犯人が死刑に処されれば、いくぶんか『恨みや憎しみ』といった感情が薄れるとは思います。
家族の前でこの話をしてみたら、母は「あんたが殺されたら、私は犯人を絶対に殺す」とすごい勢いで口にしていましたから、あだ討ちみたいな形の犯罪が出てくるかもしれません。
冤罪に関する記述のところでは、警察がそういう体制でなかったことをそれほど詳しく知らなかった自分自身を恥じています。
確かに、現体制の元では冤罪ということがあったとしても不思議ではないでしょう。
ただ、個人的な意見としましては、刑罰というものはもっと犯人の内面に踏み込んだものにしなければならないのではないかということです。
たとえば、殺人罪で懲役五年の実刑判決を受けた人が、ただ『運が悪かった』と五年間思うだけで、出所してくるのではまったく意味がないと思うのです。
死刑制度といわず、他のことでもそうですが、どうしてこうマニュアルに当てはめてやろうとするんでしょうか?
人間はコンピューターではないと思うのですが、、、
どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
特に最近『加害者の人権が尊重されるのに被害者に人権は無いのか』という論調が目立つように感じます。
加害者・被害者に限らず、全ての人に人権はあります。(だからこそ『人権』と呼ばれるのです。)被害者はその人権を犯罪によって不当に侵害された人です。そして『刑罰』は加害者の人権を合法的に抑圧するためのものです。加害者に罰を与える目的は以下の4点であると思われます。
(1) 同様の犯罪を起こす人をださない為の抑止力。いわゆる『見せしめ』
(2) 加害者を更生させることにより、再犯を防止する。
(3) 再犯の可能性がある加害者を、一般社会から隔離する。
(4) 被害者および遺族の心の慰め。
この内(4)の目的が強調されているのが前述の論調ですが、江戸時代の『仇討ち』の発想であり、現代の法治国家にはなじまず私は反対です。現代における『罰』は飽くまでも、『それ以上新たな被害者を生まない』ことを目的にすべきだと思います。刑法は(1)~(3)を目的として制定しなければなりません。
そう考えると、犯罪の直後に裁判によって刑を確定するのは無理があるのではないでしょうか?(2)(3)を考慮すれば、加害者の量刑は服役後の更生の様子から判断すべきです。加害者が『どんな犯罪を犯したか』ではなく『出所後に犯罪を犯すかどうか』を判定しなければなりません。
また、(1)の目的に死刑が有効だとは思いませんから、死刑制度には反対ですが、『更生できなければ出所させない』という意味の終身刑が必要です。残念ながら日本には終身刑はありません。shigureさんがおっしゃているように、日本の『無期懲役』は実際には無期限ではありません。
回答ありがとうございます。
僕も基本的にはpei-peiさんの意見に賛成するのです。
僕は刑罰の基本は『犯罪者に自分の罪を理解させて、その罪を償わせること』だと思っています。死刑にしてしまえば、犯罪者は自分の罪を償う前に死んでしまうことになります。
ただ、これは犯罪者の内面の問題になりますので、判断するにはとても難しいと思います。しかも、犯罪を犯した当初はとても反省しているかもしれませんが、その思いも必ず風化していきます。
「『更生できなければ出所させない』という意味の終身刑が必要です。」とは僕も思いますが、それをどうやって判断するのかはとても難しいです。
犯罪者全てにその後の素行調査をするなんてことはできそうにありませんし。
どうもありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
おっしゃられるように、死刑が存在する理由の一つとして、
犯罪抑止力があげられます。
極端な言い方をすれば、「見せしめ」ですね。
その他にも、学説的には「応報観念」、「規範感情の満足」などが
あるようです。
「応報観念」は、因果応報ということです。殺人などの凶悪な犯罪を
犯した者は、その犯した罪に応じた報いを受けなければならないと言う考えです。
「規範感情の満足」は、国民の規範として、凶悪犯罪を犯した者は
死刑にされるのが当然だ、という感情があり、それを満たす必要がある、
と言うものだったかと思います(自信なし)
死刑の理由として、「直接の被害者感情の満足」というのは無かったように思います。
回答ありがとうございます。
学説的な説明をどうもありがとうございます。
「応報観念」というのは、『目には目を、歯に歯を』というものでしょうか。まさに復讐法ですね。
「規範感情の満足」とあわせて考えると、『誰のために死刑にするのか?』という問題にぶつかってしまうのですが。
『見せしめ』で人を殺してもよいのか?というのが、今の僕の率直な感想です。そうなるだけの事をした、といわれればそれまででしょうが、犯人の死をもって償うというのは、どうも納得できないところが多いです。
No.1
- 回答日時:
死刑は罰ですから、犯罪の抑止効果とかそういうのは二次的なものだと思います。
加害者の死は、被害者を慰めるものではなく、事件に対する一つの区切りをつけるものだと思います。
死刑がなく、いつまでも加害者がのうのうと生きているようだと、被害者はいつまでも怯えていなくてはなりません。
日本の終身刑は結構出てこられるそうです。死刑判決を受けるような凶悪な人間ですから、出所したらお礼参りに来るかもしれません。
しかし、死刑が執行されれば、被害者は明日への一歩を踏み出せると思います。
あとは、死刑にすることによって、それ以上の犯罪を防止するという意味もあると思います。死刑制度がなく、凶悪犯罪者が出所または脱獄して、再び凶悪犯罪を起こしたら、死刑廃止論者の人は責任が取れるのでしょうか?
回答ありがとうございます。
そうなんですよね。日本には字義的な終身刑というものがないのは問題だと思います。
無期懲役というものにしたって、20年くらいで出所してくるのではないでしょうか?
ただ、あとから考えて死刑制度には冤罪という問題点も含まれていることも知りました。
三審制を取っている我が国でも極まれにあるそうです。死刑にしてしまったら、そういう時はどうするのでしょうか。
『金田一~』にもありましたが、自分の周りで死刑囚が脱獄したら確かに君が悪いですね。ありがとうございました。
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