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満洲国の李体育という人物について教えて下さい。皇后の婉容の浮気相手とか、大尉ということしか分かりません。それと、「末代皇帝」というテレビ?ドラマにおいて、李順という人物が皇后の浮気相手として登場していましたが、李順=李体育なのでしょうか?

A 回答 (1件)

婉容、季体育、季順・・・この3名の中で、


満州国に実在したと確信できる人物は、婉容ひとりです。
婉容は御存知の通り、愛新覚羅溥儀の第1夫人です。
中国の伝統的な美徳と西洋の教養を兼ね備えた
ダフールの美女といわれています。
しかし、政治に干渉しようとする態度が溥儀の反感を買い、
夜も相手にされない孤独な生活の中で阿片に手を染め、
使用人の子を身籠ったというのが通説です。
その使用人はどうやら「季」という姓らしいのですが、
季体育、季体玉、季忠、祁継忠など諸説あるようです。
密通相手はひとりではないかもしれません。

さて、’94年の中国TVドラマ「末代皇帝」には
季順という名の人物が登場しますね。
溥儀の使用人で、馬の飼育と馬車担当でしょうか。
皇后の寝室に上手く忍び込んでいました。

確か、’87年の国際映画「ラストエンペラー」に登場する
密通相手も使用人という設定だったと思います。

ところで、下記の作品を御存知でしょうか。
〔DVD「流転の王妃・最後の皇弟/TV朝日開局45周年記念ドラマ」〕

私は観たことがありませんが、なんと満州国軍大尉役が
婉容の密通相手を演じているというのです。
溥傑・浩夫妻の目を通して描くスペクタクル作品と紹介されていますから、
ストーリーの展開を面白くする為に派手な脚色をしたのではと考えられます。
しかし、もしこれが中国の歴史家に笑ってコラえて
もらえなかったら一大事です。
昨年、中国の地方TV各局で放映されたドラマ「末代皇妃」が
裁判バトルになったからです。
ある歴史家は、「歴史歪曲」と「著作権の侵害」で当番組の
放送中止運動を提唱しました。
それが発端で、歴史家、婉容の親戚、劇団員、視聴者、国家機関を
巻き込んだ一大事件になってしまいました。
ところが、その歴史家は結局「末代皇妃」の脚本家に
「名誉毀損」で告訴されてしまったのです。
被告人の彼こそ「末代皇帝」の作家・脚本家であり、
溥儀研究では最高権威と称されている大学教授です。
賠償金を請求される複雑な心境は、まるで溥儀の如しでしょう。

最後に、婉容のスキャンダル相手は使用人であり、
溥儀に密通発覚後、父子ともに抹殺された為、
清朝・満州国史に本名が記録されていないかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。大変参考になりました。李体育も李順も存在すら確認できないというのは驚きです。

お礼日時:2005/10/20 21:27

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