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ベートーベンの弦楽四重奏曲第16番へ長調 作品135の最後の楽章を聴くと、“どうしてこんなに軽いの?”と感じることがあります。途中で出てくるメロディも世俗的だし。

いろんなホームページをみると、違和感を感じている人は多いことがわかります。

ただ、同時に、うまく説明できないのですが、ベートーベン独特の、皮肉の裏にある深さを感じます。奇妙な形をしているのだけど、筋が通っているような感じです。

とても不思議な曲です。

そこで、どなたか、この楽章の構造を楽理的に説明していただけますでしょうか? 和声の進行だとか、対位法という観点から見て、違和感やあの不思議な雰囲気がどこから来るのかを知りたいのです。あるいは、そういったことが書かれているサイトや本を教えていただければと思います。

A 回答 (1件)

申し訳ありません。


私はこの曲に関しては詳しくありませんが続きを書き
ます。

第二主題にはそれと関係ない異なった主題が提示され
るが、後奏で、再びEs muss sein!
に苦しめられる。展開部でも決心に骨折って同じ動機
が反復され、次に第二主題がニ長調にあらわれてカノンを展開するが、やがて再現部に入って問いのグラ
ーヴェと答えのアレグロが再現し、第二主題もヘ長調
に移調される。コーダは全楽器が弱奏するピッチカー
トで始まって、Es muss sein!
の強奏で決定的な終止をつげるのである。

ここまでが本に書いてありました。
思うにベートーヴェンの頭の遊びではないでしょうか。
ピアノソナタOP106のように。
この頃になるとベートーヴェンは心の遊びを感じます
が。。。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。

第二主題がニ長調からヘ長調へ転調されてというお話が出てきましたが、ニ長調からヘ長調って、遠いですよね?

実は、スコアが手もとにないのですが、CDでアレグロの最初の部分を聴いて、(電子)ピアノで調を確認したら(私は絶対音感がないもので・・・)、最初の部分はヘ長調なのに、第二主題はニ長調だということがわかりました。

おそらくは、アレグロが始まってから第二主題が出てくるまでに、この遠い距離を埋める転調がおこなわれているのだろうなと思いました。そういえば、「第九」の第4楽章も、途中でなんだか遠い調に行ってますしね(テノールのソロの部分)。

スコアをきっちりと見ねばと思いました。

お礼日時:2005/10/18 07:37

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