安楽死と、尊厳死の違いがイマイチよく分かりません。

私は、安楽死と尊厳死はまったく別物と思っていたのですが、
安楽死と、尊厳死は完全分離されたものなのですか?
それとも、安楽死の中に尊厳死は含まれるのでしょうか?

それと、消極的安楽死と、積極的安楽死についても
違いを教えていただければ光栄です。

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A 回答 (6件)

 安楽死は「病苦に苦しむ患者を救うために、意図的に死を与える」こと、尊厳死は「人間としての尊厳を保ちつつ死を迎えること」です。

なお、安楽死はさらに「積極的安楽死」と「消極的安楽死」に分かれ、前者は死を至らしめる行為を積極的に行うこと(注射器で毒物を注入する等)で、後者は死を至らしめる行為を積極的に行うわけではないが、具体的な延命措置を取ることを中止すること(生命維持装置をはずす等)です。なお、これらの用語は他にも様々な定義が成り立ちえます。私は法学部の者ですので、その方面の観点から定義させていただきました。

 ご質問にあるように、この用語説明だけでは、「安楽死」と「尊厳死」の区別は曖昧です。そのひとつの原因に、安楽死の是非論が挙げられます。安楽死については、倫理・実務において未だ全面的な支持を得たわけではありません。安楽死がごく自然で人間的なことであると主張する人もいれば、安楽死は非人道的で許されないことだと主張する人もいます。「尊厳死」については、これを否定する人はあまり見られず、これを目指すべきであることは意見の一致するところですが、果たして「安楽死」が「尊厳死」に含まれるのかという問題があります。安楽死を肯定する人にとっては、安楽死とは人間的で尊重されるべき死ですから「尊厳死」と言っていいでしょうが、安楽死を否定する人にとっては、安楽死は非人間的な死であると考えますので「尊厳死」とは呼べない、ということになります。

 結論としては、安楽死を自然で人間的な死であると捉える人にとっては、安楽死は尊厳死のひとつであり、そうでない人にとっては、尊厳死そのものは肯定するが、安楽死は尊厳死とは呼べない、ということになるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

詳しい解説どうもありがとうございます。
賛成派、反対派の見解を教えていただき、より理解が深まりました。
人によって安楽死の置かれる位置づけが変わり、とても難しい問題ですね。

お礼日時:2001/11/26 19:07

昔、安楽死について学校でディベートした程度の経験者です。



尊厳死とは、いわゆるQOL(生命の質・Quality Of Life)に関わるところが大きいと思います。つまり、スパゲティ状態だとか、抗ガン剤・放射線等の治療を心情的に受け入れたくない、心肺機能停止後の蘇生を拒否する、といった患者さん本人の希望から、(それが結果的に死を早めるとしても)患者さんの希望にそった治療を行う、あるいは積極的な治療を行わない、ということだと考えております。また、尊厳死を望む患者さんに「リビング・ウィル」という書面を書いてもらうことで、
より患者さんの希望にそった終末医療を行う病院もあります。

それに対し安楽死は、患者さんの尊厳という問題に加えて、「耐え難い肉体的苦痛」がカギになるかと思います。安楽死で検索をかけられるとおそらくヒットするかと思いますが、東海大病院でおこった、医師による安楽死の是非を問う裁判で横浜地裁により提示された4原則にも、肉体的苦痛について記述があったはずです。

消極的安楽死は、延命治療・心配停止後の蘇生を行わないこと(つまり手段として尊厳死に近いです)積極的安楽死は、薬物(筋弛緩剤や塩化カリウム等を投与)することによって、医師が患者さんの命を積極的に「奪う」行為です(聞こえは悪いですが…)

生命倫理はシロかクロか簡単にわけられませんから難しいですね…。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ディベートの経験者とは大変心強いです。
やはり、医師が手を下すとなると問題ですよね。
あと、「リビング・ウィル」というものについても、あまりよく理解できていませんので、
もし機会があれば、教えていただければ光栄です。

お礼日時:2001/11/26 19:07

安楽死は、病気や怪我などによる苦しみを伴う生、無用な生(延命治療による植物状態など)を意図的な死によって開放すること。

重点は「苦しみからの開放」です。

尊厳死は、延命治療を避け、人間らしく生活し死んでいくこと。その過程で例え寿命を縮めることになっても、積極的に鎮痛剤などを使用します。重点は「人間らしく最期を迎える」ことです。

消極的安楽死と積極的安楽死は初耳ですが、上とおなじではないでしょうか(不正確)。
安楽死=消極的安楽死
尊厳死=積極的安楽死
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
尊厳死でも、鎮痛剤を与えたりはするのですか。初めて知りました。
貴重な情報どうもありがとうございました。

お礼日時:2001/11/26 19:07

 質問のような問題を考えたことがあるいう点で「経験者」です。

今のところ安楽死を望んだりだりした経験はありません。
 専門は医学とは全然ちがいますし、見当はずれの理解かも知れませんが……

 安楽死は、現在の病苦から逃れようとして、本来ならもっと生きられるのに、早く死のうとする(人を死なせる)ことで、薬等を使って出来るだけ早く苦しみから逃れようとするのが積極的安楽死、延命手段を実施すればもう少し生きられるのにそのような方法を採らず死期が早く来るのを待つのが消極的安楽死ということではないでしょうか。
 尊厳死は方法的には消極的安楽死に似ていますが、安楽死が「苦痛から逃れる」という点に主眼があるのに対して、「人間としての尊厳を保って死にたい」というところにポイントがあるのではないでしょうか。
 たとえば、管やらパイプやらをやたらつながれたスパゲティ状態なんかになりたくない、食物の味も味わえず、しゃべることもできないような惨めな死に方はしたくない、というのが尊厳死ではないでしょうか。だから、病気には苦痛が伴うのが当たり前で、それが人間的なのだからと、苦痛と正面から向き合う場合だってあるのではないでしょうか。
 私は一応そのように理解しております。 
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この回答へのお礼

回答どうもありがとうございます。
安楽死、尊厳死。さらに、積極的安楽死、消極的安楽死についても
詳しく違いを教えていただき、大変よく分かりました。

お礼日時:2001/11/26 19:06

安楽死と尊厳死は違う意味だと思いますよ。


安楽死は人為的に死にいたることであり、多くは生存可能だが
特殊な事情により死に至らしめることですよね。
一方、尊厳死というのは延命装置などがなければ生存できない人が
機械に生かされることをよしとせず、自然死を選択するということです。
もちろん、尊厳死を選んだ人が激痛に絶えられず安楽死を懇願する
ということはあるでしょうが、安楽死は医師の手により死にいたること、
尊厳死は医師が手をひくことにより死にいたること、と考えれば
よいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

早くから回答いただいてどうもありがとうございます。
安楽死が医師の手によってで、尊厳死が医師が手を引くことによってですか。
とてもわかりやすくまとめていただいて、ありがとうございました。

お礼日時:2001/11/26 19:05
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この回答へのお礼

早々にお返事いただきありがとうございました。
上の方のページには以前にちらっと見たことがありましたが、この機会によく読んでみました。
下の方に関しましては、ぜんぜん知りませんでした。
大変参考になるページをご紹介いただいて本当にありがとうございました。

お礼日時:2001/11/26 19:04

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はじめまして。

 昨日、須田セツ子容疑者が殺人容疑で逮捕されました。
 皆さんご存知だと思いますから詳細は省きますが、例の安楽死事件です。
 ところで、前々から疑問に思っていたことなのですが、もし高価な生命維持装置をつけ続ければ、家の財産を食いつぶし破産してしまうとなった場合、生命維持装置を医師の承諾を得て外したら殺人罪になるのでしょうか。

 彼女の場合、どうも患者の家族がそれを望んでいなかったようなところが、取り上げられていますが、もし家族が真摯に「これ以上高価な診察を続けられたら、次は自分たちが死ぬことになる。だから、生命維持装置を外してくれ」と訴えたらどうなるんでしょう。
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 脳死と判断されたら、ほぼ100%生き返らないのに、死ぬのを待つために効果な医療を続ける意味がどこにあるんだろうと思わなくもないです。
 結局、法は誰を保護しようとしているんでしょう。

 え~、ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、言いたいのは3行目の質問です。
 殺人の場合は遺族が訴えなかったら、別に罪にならないのでしょうか。
 もちろん主たる罪は維持装置を外してしまった、主治医にあるんでしょうが、それに賛成した家族が罪に問われることはないのでしょうか。
 お願いします。

はじめまして。

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Aベストアンサー

NO2の者です。お礼をどうもありがとうございました。

現在の日本の法律では、心臓死を「死」と定義しています。
脳死を「死」とする場合は、臓器移植法で定められていますが、自分の臓器を他人に移植してもよい、という生前の意思表示があった場合に限られています。
そのため脳死の場合は「死」ではないので、この段階で医療者側、もしくは家族が積極的に「死」に導く行為を行った場合には、殺人罪に問われるものと思います。
どんなに家族が安楽死を懇願したとしても、現在の段階ではまだ認められていません。
以前、ある医師が確か末期癌(?)の患者の家族から依頼されて、塩化カリウムを注射して死に至らしめた、という事件がありました。
多分そのときも殺人罪に問われたと思いますが(このとき家族も罪に問われたかどうかは記憶していません)、その頃から安楽死に対して少しずつ前向きに動き始めたように思います。
でもその脳死問題にしても、もうかなり長い間議論されているにも関わらず、なかなかコンセンサスを得ないままです。
日本人の感覚で言う「死」の概念と、医学上の「死」の概念が違うため、本当にこの間でもがいている多くの方がいらっしゃるということも事実でしょう。
azariさんが地団駄踏みたいお気持ちも分かりますが、現場を経験している者には尚更口惜しい思いがします。

私が前回述べた中のものは、よくよく考えてみたら、その20歳の男性は心臓死の状態にあったわけで(機械が心臓の役割をしていたので)、ただ主治医が彼に対し人工呼吸器を停めるとき、家族に「いいですか?死にますからね、これを外したら死ぬんですよ。」と言いながらやっていたので、もう少し言い様があるんじゃないか?と思ってしまいました。
要するに先日亡くなられた高円宮殿下のような状態だったわけです。(病名は違いますが)
混乱させてしまって申し訳なかったです。

NO2の者です。お礼をどうもありがとうございました。

現在の日本の法律では、心臓死を「死」と定義しています。
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