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学校の心理学で「学習」について学びました。
ソーンダイクが提唱した試行錯誤学習とケーラーが学習した洞察学習についても学んだのですが2つの違いが今いち分かりません。ケーラーの方も試行錯誤学習のように思えるのですが・・・。
誰かわかりやすく説明してくださる方、よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

試行錯誤学習は


効果の法則によって誤反応が「しだいに」減るとともに正反応が「しだいに」増えるというものです。
ネコの問題箱の実験で試行を重ねるにしたがって
脱出に要する時間が上下しながらも漸減していくグラフを見たことはありませんか?
脱出に結びつかない無駄な反応がしだいに減っていくわけです。
試行錯誤学習はのちにスキナーによってオペラント条件づけとして再定式化され,
行動分析学の中核的研究領域として発展していくことになります。

これに対し洞察学習は
問題状況への洞察が生じることで「一挙に」正反応に至るものです。
正反応にたどりつくまでの試行錯誤はあるとしても,
ひとたび正反応に至れば以後の正反応率は100%となって誤反応はゼロになります。
洞察学習は学習と名がつくものの,むしろ思考ないし問題解決に関する知見であり,
現代の認知心理学における重要な研究テーマにつながっています。

学習を連続的・漸進的なものと考えるか,それとも不連続で悉無的(0か100か)なものと考えるかに関して
より専門的なレベルでの議論もありますが,そこまで深入りする必要はないでしょう。
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この回答へのお礼

とてもお早いお返事ありがとうございました。
モヤモヤしていたものがなくなりました。試行錯誤学習がのちにオペラント条件づけとして再定式化されたのですね。学校ではそこまで教えてくれませんでした。
分かりやすい説明と補足をありがとうございました。

お礼日時:2005/10/20 23:40

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