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最近進路の話が学校でもよく出るのですが、いまいち心理学というのがどういう勉強なのかよくわからにです。くだらない質問で申し訳ないのですがもしよかったらどなたか教えてください。

A 回答 (6件)

 こんばんは。

心理学を勉強中の学生です。

 心理学とは何か?ということですが、僕もまだよく分かりません。というか、はっきりとした答えを出せるほど、心理学についてまだ知らないといった方がいいかもしれません。

 ということで、無理を承知であえて答えるとすれば、心理学とは、「観察することのできる身体的活動を通して、個人の内にある全体的性質や欲求や動機などといった様々な心的過程を理解し、それによって人間の理解を目指す学問(科学)である」といった感じだと思います。分かりにくくてすいません。

 簡単に言うと、「心を科学的に解明しようとする学問」って感じです。
 心理学が対象とするものは人間の行動(観察することのできる身体的活動)です。心理学はあくまで科学ですので、客観性が要求されます。そのために、直接観察することのできる行動が研究対象とされます。例えば、超能力は直接観察できないためにそれ自体が研究対象とされることはありませんが、超能力を信じる人の心は超能力を信じる人の行動を直接観察できるために研究対象とされます。
 そして、人間の行動を手掛かりとして、直接観察することの出来ない心の中の過程(心的過程)を理解しようとします。その手段として、心理学ではよく統計が用いられます。そのため、心理学を学ぶのであれば、統計学を勉強することは避けて通れないと思ってください。

 ただ、現在心理学にはいろいろな分野があり(臨床心理学、発達心理学、社会心理学、認知心理学、実験心理学などなどなど)、それぞれの立場によって「心理学とは」という答えが違ってきます。それぞれの分野がどういうものかということになると、僕が詳細に答えられるかもしれない分野はひとつだけなので、その他の分野がどうしてもおざなりになってしまいます。ですので、本など紹介しますので、それを読んでみてください。
 また、歴史的にも様々な立場がありますので、それぞれによって「心理学とは」の答えも違ってきます。その辺は、心理学史の本を読んでみてください(最後に紹介します)。

 と言うことで、文献紹介です。

・心理学全般
 AERA Mookが出している「心理学がわかる。」「新心理学がわかる。(現場から)」の2冊。一般の人向けの本ですが、専門家がきっちり書いた本です。分かりやすくていいと思います。

・心理学史
 大山正(編著) 1994 心理学史 放送大学教育振興会.
 放送大学の教材です。専門書ですが、その割には分かりやすいのではと思います(?)
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この回答へのお礼

ふむふむ.. わかりやすく説明していただきありがとうございます。 統計学...避けて通れないのですか。 ちょっと考えてしまいます。数学が苦手なもので。 文献まで紹介していただきありがとうございました。

お礼日時:2001/11/24 20:12

starflora様(質問された方ごめんなさいね)ご指摘ありがとうございました。

今回の僕のアドバイスについてですが,高校生の方にむけたわかりやすい内容であるべきなのかなと思って「心理学って何だろう?」といった感じの疑問への回答ということで,そういう書き方をしたのです。みなさんなかなか専門的な知識をお持ちのようなので,心理学の大学1年生くらいでは知らないような専門用語がでているような気がしたので。
が,その点についてきちんとした専門的知識に基づいて「違う!」と思われたことと思いますが,ご指摘の通りですし反論はしません。
ここにこのように書かれている内容からも,心理学の定義の難しさというか,心理学の奥深さというのが,質問された方に伝わればよいと思いますし,興味を持っていただければと思います。では失礼いたします。
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  forma 様
 
  >人の心に関するあらゆることを扱っている学問,という感じでしょうか?
 
  それはないのではありませんか。議論するつもりはありませんが、心理学では、そもそも「心」を定義できないはずだからです。素人の私見では、心理学は、「心」の定義というか、解明、実体、ありようの把握を目指して研究する学問のはずだからです。「心・魂」には、19世紀的には、了解があったのだと思いますが、その了解を棄てて、「科学的方法」で、心を把握しようとしたのが、心理学のはずです。
 
  ブラックボックスの「心」について研究しているのですから、「心」とは何かは分からない訳で、「心に関するあらゆること」というのは、心理学者が自分や学会の潮流で選んでいる主題を、研究対象としているということだと思いますが。
  「臨床心理学」は、臨床ということで、プラグマティックな接点を持つのでしょうが、しかし、「心」の捉え方が異なるとわたしは思いますが。
 
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人の心に関するあらゆることを扱っている学問,という感じでしょうか?


(専門家らしくない回答だな~)
ですから,相手が自分をどう思っているかだとか,物事に対する価値観だとか,事故で心に傷を負った人のカウンセリングとかも心理学(臨床心理学と言われてますね)ですが,モノの形がどうみえるかとか,美しいと感じる色の組み合わせは何色と何色かとか,人と空間,人と物ということについても心理学ですね。
実験やレポートが多くて,数学も使うというのは本当です。おそらく伝統のある心理学科(心理学専攻)が全てそうでしょう。例えば色の好みが性格によって違うかもしれないと思ったら,いろんな性格の人を集めて,色を選んでもらう実験をしないといけませんね。その結果は,性格をタイプ分けして選ばれた色の種類や選ばれた数を統計的に分析しないといけません。まさに数学(統計学)ですね。研究ではもっと高度な行列の計算などを行ったりしますが,今はコンピュータのソフトが勝手に計算しますので計算する必要はありません。ただし,講義で理論は教わることになると思います。
でも,多くの私立の大学では心理学科の入試に数学を必修としてはいません。ですから,入ってからとまどう学生も多いようですよ。では。
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この回答へのお礼

数学が必要になってくるんですか..私は数2までしかとってないので心理学をとるとなると、勉強することが多いかも.. 相手が自分をどう思っているかなどを勉強するとなんだか人間関係が壊れそうな気もするけど... 回答ありがとうございました。

お礼日時:2001/11/24 20:08

 


  心理学とは何かについて簡単に述べます。
  心理学は、英語でサイコロジー psychology と言います。これは、ギリシア語の「プシュケー」に、論・学問を意味する「ロギア」を付けて造った言葉で、プシュケーは、「魂・心」の意味です。従って、サイコロジーとは、「魂・心の学問」という風な意味です。
 
  最初にこの学問が考えられた時、また初期にこの学問の骨格を造った人は、「人間の魂・心の学問」を目指しました。ウィリアム・ジェイムスというプラグマティズムという哲学の思想を唱えた哲学者は、初期の心理学者でもあったのですが、ジェイムスなどは、「魂の学」を目指していました。「人間の心理・感覚・感情・思考・意志・意欲・意識・人格・性格」などについて、主に、他の人の返答や、自分自身の経験を参照にして、「定性的」な説明や、心の機能のありようを図式にしました。「定性的」というのは、「性質」について調べて計るというような意味です。つまり、「うれしい」とか「悲しい」というのは、「ある状態」で記述できると考えました。
 
  しかし、科学は、定量的で、つまり、量を計り数字にして、客観的に把握できるものを対象とし、また学問は科学であるなら、このように定量的で客観的でなければならない、という考えがジェイムスの後で、出てきました。ジェイムスなどが重視した「魂・心」は、主観的で、そもそも、他人の魂や心など知りようがなく、科学の対象にならないという考えです。
 
  これは、行動主義という考え方で、行動主義心理学というものができました。これは、人の行動を外から観察して、量になるものを試験や調査で計り、その結果を統計的に処理して、人の行動はどうなっているのか、ということを研究します。
 
  この行動主義を通過すると、心理学は、定量的な学問になりました。人間の心を研究するというより、そんな実体の不明なものは科学の対象にならない、あるいは難し過ぎるというので、もっと基礎的なところを研究しようということになり、音はどんな高さが、何歳ぐらいの人だと聞こえるかとか、「72591」などのランダムな数字を覚えてもらって、どのぐらい記憶できるか、大勢の人で実験して、記憶の保持性を計るとか、人が怒ると、脈拍はどれぐらい速くなるかとか、何か、色々な家について、高さは幾ら、窓の数は幾ら、床は地面から何cmとか測定するように、人間の色々な行動や、心理状態などを数字に直して研究する学問になりました。

  猿なども、刺激を与えるとどう反応するのかを、調べて、人間の場合と比較します。猿にしたのと、同じ実験を人間にもしたりするのです(これは言い方が極端ですが)。
 
  人間の心や魂や悩みなどは、心理学では扱わないのかというと、それは、「臨床心理学」が扱います。精神分析とか、カウンセリングなどは、臨床心理学が扱います。臨床心理学は、現代の心理学とは少し違います。臨床心理学は、人間の魂や心を研究し、人間の悩みなどに答えようとします。現代の心理学にとっては、人間も猿も、極端に言えば、同じ研究対象、行動の特性測定の対象です。
 
  もっと細かいことがありますが、大きく二つに分かれると言うこと知ってください。シャーロック・ホ-ムズは、心理学者ではなく、臨床心理学者に近いのです。心理学者は、犬や猫を研究している人や、ペンギンの生態を研究している人の同類で、心理学者の研究対象は、犬やペンギンではなく、人間だということです。極端にはこうなります。
 
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この回答へのお礼

とても詳しく回答していただきありがとうございました。歴史から何から何まで...なんだか奥の深い学問だな~と思いました。 人間の心理状態を数字に直す学問... ちょっと興味湧いてきました! ありがとうございました。 

お礼日時:2001/11/24 20:04

うーん。

人間の行動パターンについてさまざまな角度から統計を取る学問、というイメージでよいのではないかな?

本屋さん。紀伊国屋とか大きいところで心理学のコーナーを眺めて、様子をみてみよう。

私の大好きな著者はアドラーです。いや、アドラー心理学の野田俊作先生の解釈バージョンが一番好きですね。
教育臨床心理学とかも好き。犯罪心理学もやりたい。

友人で、心理学専攻だったひとは、「やたらと実験が多くて、作業やデータ処理、数学もよく使う学問だよ。」って言ってましたが、どこでもそうなのかは、詳しくないので、よく知りません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。本屋で本を見るということをすっかり忘れていました。 今度行ってみます~。

お礼日時:2001/11/24 00:26

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